平成21年12月6日 鈴鹿・A銚子ヶ口 1077m〜水舟の池深谷山 1087m〜舟窪

年度別

22年11月16日イブネまで往復する。

 最近、日曜日の天候が良くない。山行計画に迷うほどの晴天になってくれればいいのだが。
予定を立てるのも億劫だが、雨の心配が無さそうな鈴鹿に絞って探し、水舟の池と舟窪に興味を持ち登ることにする。

 前回(平成16年3月)は杠葉尾(ゆずりお)から登ったが、時間に余裕を持たすために登山道ではないが風越谷林道の営林用レールがある尾根道から登ることにする。


 八日市から国道421号線を東へ走ると『神崎橋より先通行止め』とあったが支障はなかった。
先ずは神崎橋を渡って、700mの場所にある『湧水・京の水』をポリ容器2個に汲んでから、神崎橋より神崎川(愛知川)沿いの林道に入る。
1、8km走り、『天狗滝・瀬戸峠』の道標がある斜めに上がる風越谷林道に入る。
瀬戸峠入口を過ぎると左に急カーブ後、直ぐに右にカーブする。この辺りから舗装されているが落石があリ、ゆっくり走る(急カーブから700mほどなので、この付近手前に駐車場しても良い)。神崎橋から約4kmで営林用のレールが見え、3台ほどの駐車スペースがあった。


周辺地図

7:12風越谷林道駐車地〓8:07〜15東峰〓19銚子ヶ口〓8:48西峰〓9:04大峠〓9:15水舟の池〓9:47深谷山(1087m最高点)〓10:15深谷山1040m〓10:25〜11:00舟窪〓11:54〜12:07南峰〓12:24〜12:28銚子ヶ口〓12:33〜43東峰〓13:27駐車地

 急斜面を覚悟してレール沿いに登る。摺り落ちそうな時にはレールがあって助かるが、水滴が付いているので下に隠れている歯車や支柱を掴んで登る。
鬱蒼と茂る植林から自然林に変わると、樹間から釈迦ヶ岳が望まれるようになりレールは終わる。少し先のピークで展望を見ながら小休止後、間近に見える東峰と銚子ヶ口へ。
一旦、鞍部に下ると杠葉尾からの登山道と合流するが、以前の記憶はない。

 展望の良い東峰に着く。朝靄がかかっているが楽しませてくれる展望だ。


誰も登ってこないだろうが方向転換して端に駐車。

一時間の急登を覚悟して登る。

レールが終わると東峰と銚子ヶ口が見えた。

朝靄の釈迦ヶ岳

東峰着

一応撮っておく。下部の画像5枚は下山時に撮影。

御在所岳・手前に国見岳・水晶岳だが・・。

 東峰からは、快適な歩きになる。数分で三等三角点のある銚子ヶ口頂上に着くが、あまり展望が効かない。
銚子ヶ口から下ると広い樹林内の窪地に下りて来る。踏み跡は薄いがテープを見つけて登り返すと、南峰からの尾根に出合い(帰路、南峰に寄る)、右折すると尾根道になり南の展望が広がる。
やがて樹林になるが快適な稜線歩きで、大した登りもなく展望の良い西峰に着く。
次のピークに『水舟ノ峰(頭)』と書かれた手製の山名板があった。水舟ノ峰より、滑り易い広い急斜面を下ると大峠だった。


三等三角点の銚子ヶ口は展望が良くないので直ぐに下山。

山頂から下ると広い窪地になる。

後方に銚子ヶ口。見晴らしの良い尾根道を歩く。

西峰着

 広い大峠は見晴らしが良くタイジョウ・綿向山が望まれる。
水舟の池へ、潅木が自生する踏み跡の薄い西の斜面を下り、右のアセビが茂る小尾根に取り付くと踏み跡があった。やがて植林内の道になり、樹間から池が見えてくる。

 鈴鹿で最大の水舟の池に着く。水溜りのような池が多い鈴鹿の中で標高960m付近ある立派な池に驚く。
大峠まで戻り、深谷山へ登る。殆ど登り切ると前方に小高い1087mの深谷山(今回の最高点)があり、その手前にイブネ(舟窪)への分岐(右折)があるが道標はなく、テープが数箇所に巻かれているだけだった。
先ずは最高点に登ると、樹林に囲まれた山名板もない深谷山山頂(水舟ノ頭)だった。間違いかと思い、東に下って見るがなかった。


水舟ノ峰。

水舟ノ峰を下ると大峠だった。

大峠からのタイジョウと綿向山

カクレグラ(水谷岳)
未だか未だかと思うことなく大峠着。

西斜面を下り水舟の池に。西峰と水舟ノ峰を望む。

大峠に戻り、深谷山(最高峰)へ。

深谷山直下
銚子ヶ口・東峰を望む。

 深谷山頂上より50mほど戻り、目的地の舟窪への稜線に入ると、鈴鹿では珍しい大きなブナの樹が群生するようになり、西斜面が崩落したガレ場に着く。
ガレ場からはイブネ・クラシ方向へ延びる稜線が見える。1つ目のロープが張られたガレ場は誰が見ても進入しない。2つ目のロープには疑問を感じたが、東斜面へ迂回する。が足場も狭くて恐怖を感じて通過する(帰路、ロープが張られた箇所を通過するが、こちらの方が安全だった)。
 ガレ場を過ぎると大きな倒木がある舟窪に着く。舟形に似た木のない窪地のために名づけられたようだが、今までとは雰囲気が違う場所なのは確かである。
舟窪から下ってみると、直ぐに鞍部が見えた。これならクラシまで登れそうだが、次回の楽しみにする。

 舟窪の横手にある1040mの深谷山に登ることにするが、実にややこしい。1087mと1040mの2つの深谷山に分かれており、どれが主峰なのか分からない。
深谷山頂上も樹林に囲まれた山頂で、赤いテープが巻かれているだけだけで、食事をする雰囲気の山頂ではなかった。
舟窪まで戻り、倒木箇所で食事にする。気温は2℃前後で北風が吹くが窪地のため強い風を受けることなく煮込みうどんを食べる。


1087mの深谷山最高峰。

ロープが張られたガレ場。

ガレ場より。稜線を登ればクラシ・イブネだがガスが迫る。

ガレ場を過ぎると舟窪は直ぐだった。

舟窪着。

1040m深谷山直下。 期待はずれの深谷山頂上だった。

舟窪に戻り食事する。

 もう少し、天気が良ければクラシまで登っていたかも知れないが、戻ることにする。
水舟ノ峰を過ぎた鞍部で西峰を巻くテープを見つけ、東から山腹道を歩き、西峰を越して鞍部に出る。

 南峰分岐に着くが道標はなく、立ち入らないように枯木が置いてある。少し物足りない山行なので、寄ることにする。
なだらかな尾根道を歩くと分岐から7分ほどで南峯に着く。期待していなかったが、伊勢湾・琵琶湖が見える展望に時間が過ぎる。

 銚子ヶ口まで戻って来ると杠葉尾からの3人グループと出会い、暫く雑談する。
東峰で朝より良くなった展望を見納めに、レール道へ戻り、手すり代わりにレ−ルを使うと手袋は錆で汚れてしまう。滑り台にしたかったが、錆が付きそうなので止めて慎重に下る。


夫婦とも風邪気味です。

癒されるブナ林

西峰を巻く道を歩く。

南峰;展望が良いのでリュックを下ろして。

南峰より釈迦ヶ岳望む。

陽が差し込んだ釈迦ヶ岳。

南峰より。歩いて来た稜線。

手すりはあるが滑る。

 七つの峰に足跡を残してきたが、標高差が少ないため疲れは少なかった。
風の音だけで、鹿の泣き声も聞こえない静寂な山行に心が洗われた山歩きだった。
帰路の永源寺は紅葉狩りも終わり、心配した渋滞もなく静かな門前町になっていた。

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