平成20年7月6日 C白山(御前峰) 2072m
以前の記録⇒同コース;平成17年6月12日 ○平瀬道;平成19年10月7日
局地的な雷雨が予想されるのが不安材料だが、未だ観たことのないクロユリが咲き始めたらしいので、登ることにする。 |
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周辺地図 |
真夜中は満天の星だったのに。 |
4:40別当出合登山口〓5:55白山禅定道出合〓6:36仙人窟〓7:40〜55殿ヶ池避難小屋〓8:40馬のたて髪〓9:28黒ボコ岩〓10:00〜15室堂〓11:00〜12:00白山(御前峰)〓12:30〜35室堂〓13:00黒ボコ岩〓13:45甚之助避難小屋〓14:30中飯場〓15:00別当出合登山口 |
【観光新道〜黒ボコ岩】
車道を歩き7分ほどで別当出合登山口に着き、今回も左の観光新道を登ることにする。段差のある石段はキツイのだが気温が18℃、更に整備された別当坂なので助かる。
途中で追い越されていた小4年の女の子も少々バテ気味で休憩していた(山頂では私たちが1時間遅れで到着だったが)。身長の低い子供には大きな段差は辛いだろう。
ダケカンバが自生するようになると白山禅定道出合に着く。時々、別山にガスがかかるが見晴らしも良くなる。花の観察に時間を費やすようになり、楽になるが虫の多さにはうんざり。
仙人窟を過ぎると白山釈迦岳が良く見えるようになる。そして殿ヶ池避難小屋が見えてくるが、なかなかピッチが上がらずに、次から次へと追い抜かれていく。ただ一人、私たちと同じペースで登る年配者がいた。その男性、飛んでいる虫を叩き殺そうとしているのが滑稽だった。
例年より多いと云われる残雪が現れ、数個横切ると殿ヶ池避難小屋に着く。ガスが切れた別山、背後に未踏の白山釈迦岳を見ながらパンとコーヒーで腹ごしらえをする。
殿ヶ池避難小屋を過ぎ、馬のたて髪付近では更に花が多くなり、初物の高山植物も加わり撮りまくる。時間を費やして撮った画像の運命は・・・?
左の別当坂へ(観光新道) |
別当坂の石段 |
ズダヤクシュ |
オオバミゾホオズキ |
ヨツバヒヨドリ |
⇔ゴゼンタチバナ |
白山禅定道に出合う。 ニッコウキスゲ |
ノギラン |
マイヅルソウ |
カラマツソウ |
ツマトリソウ |
アカモノ |
仙人窟 |
仙人窟 |
ヤグルマソウ |
⇔ハクサンタイゲキ |
タカネニガナ |
霞む赤兎山 |
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ミヤマダイモンジソウ |
カノコソウ |
キバナノコマノツメ |
タカネシオガマ |
ハクサンチドリ |
⇔ハクサンチドリ |
シナノオトギリ |
テガタチドリ |
ミヤマキンポウゲ |
ミヤマキンバイ |
ウスバスミレ |
殿ヶ池避難小屋 |
ショウジョウバカマ |
殿ヶ池避難小屋からの白山釈迦岳と別山 |
殿ヶ池避難小屋 |
殿ヶ池避難小屋と白山釈迦岳 |
⇔キヌガサソウ |
ミヤマハタザオ |
ベニバナイチゴ |
⇔シナノキンバイ |
ノウゴウイチゴ |
馬のたて髪 |
ミヤマクワガタ |
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ヤマアワ |
タカネスイバとミヤマキンポウゲ |
イブキトラノオ |
ムカゴトラノオ |
白山釈迦岳も見納めになった。 |
別山・三ノ峰方面 |
黒ボコ岩方面とニッコウキスゲ |
ハクサンフウロ |
モミジカラマツ |
ツガザクラ |
ミヤマダイコンソウ |
オヤマソバ |
ハクサンイチゲ |
別山とハクサンイチゲ |
ミヤマタンポポ |
【黒ボコ岩〜御前峰】
やっと黒ボコ岩(2320m)に着く。見納めになってしまう別山を眺めてから、弥陀ヶ原の木道を歩くと、緩やかなのだが空気の薄さを感じる。ハイマツが自生するガレ場を荒い息づかいで登ると、やっと赤い屋根が見えた。
室堂に着き、念願のクロユリを見つけるが、意外と感激が薄かった。空いていたベンチに座り休憩すると、私のHPを知っている京都の若者が食事準備をしている。5時半に出発して山頂を極めてきたと云う。羨ましい健脚だ。私も若い時から始めて要ればよかったと悔やむ。
ナナカマドの白い花が咲く石畳の室堂平を歩く。岩の隙間から可愛く咲く高山植物、そしてピークを迎えたクロユリも咲いている。森林限界に入ると山頂はもう直ぐ。ガスがかかって展望は望めそうにないので慌てることもないが、辛い登りであるのには変わりがない。
黒ボコ岩より別山 |
ハクサンコザクラ |
弥陀ヶ原からの御前峰 |
ヒメクワガタ |
ヤマガラシ |
⇔白山比盗_社と室堂センター |
⇔見頃だったクロユリ |
コイワカガミ |
室堂平とナナカマド |
コケモモ |
アオノツガザクラ |
コメバツガザクラ |
コツガザクラ |
イワツメグサ |
ミヤマゼンコ |
【白山・御前峰】
前回より30分早く登山口を出発したのだが、更に遅れて白山最高峰の御前峰に着くが、何とか予定した時間内だった。
山頂には精巧な方位盤が設置されているのに、今回は役立たず。ここで食事を終えて下山準備をしている小4の父子と再会する。私たちも岩上で食事準備していると「この花名、知っていますか」と。見ると足元に、初物のイワウメが一輪だけ咲いている。山頂まで登ってきて、やっと発見できた細君は大喜びだ。
ビールで乾杯後、コンビニ弁当、デザートに数年間冷凍保存されていたミカンの缶詰(中国製)を食べる。
白山・御前峰山頂よりガスの剣ヶ峰 |
白山比盗_社奥宮 |
イワウメ |
大汝峰と剣ヶ峰 |
【砂防新道を下山】
山頂からの別山を望むことなく下山する。賑やかな室堂を過ぎ、黒ボコ岩まで戻り、砂防新道を下ることにする。
十二曲りを下り、数個ある谷間の残雪を横切る。南竜道分岐を過ぎると雨粒が当たるようになり、遠くから雷が聞こえてくる。
甚之助避難小屋手前で小雨になったので、雨具を着る。甚之助避難小屋でビールを飲む予定だったが、雷雨になる前に少しでも下ることにする。しかし、中途半端な降りで、雨具を着ていると蒸れて暑い。もっと降れば、外からも冷えるのだが。
キヌガサソウ・サンカヨウ・ニリンソウの群生地も花が終わっていたので、私たちには、信じられない速さで(落雷が怖いので)下る。
中飯場で、雷雨の心配もなくなり上雨具を脱ぐ。しかし気が緩んでしまい、一気に疲れが出る。ここから別当出合の吊橋までの1,5kmは非常に辛かった。いや!違った駐車場までの歩きも。
黒ボコ岩から砂防新道を下る。 |
十二曲り |
黄色の山野草ばっかりだ。 |
⇔湿地(水場)に咲いていたリュウキンカ 気付かずに通り過ぎそうになる。 |
陥没箇所 |
下から涼しい風が吹き気持ちよい。 |
キレハサンカヨウ |
センジュガンピ |
吊橋を渡れば別当出合 |
最高に美味い!湧き水 晩酌の水割り焼酎が高級焼酎に変身? |
絞れば汗水が出るほどの衣服を着替えて市ノ瀬出合へ。途中にあった白山釈迦岳登山口を確認。 |