平成19年10月7日 平瀬道よりB白山(御前峰) 2702m
夏山に平瀬道から登りたかった白山だったが、天候に恵まれずに10月になってしまった。未だ暑い日々が続き紅葉には早いが、天気が良さそうなので登ることにする。 |
5:50平瀬道登山口〓8:10〜20大倉山避難小屋〓9:45南竜ヶ馬場分岐〓10:00室堂〓10:45〜11:35御前峰〓13:35大倉山避難小屋〓15:10平瀬道登山口 |
平瀬道登山口 室堂まで6,9km |
北は快晴の朝焼け |
⇔ダケカンバの森 |
突然に現れた御前峰・剣ヶ峰 |
別山方面 |
⇔別山方面 |
大倉山避難小屋 |
平瀬道登山口(標高1230m前後)での気温は9度だったが、予報では金沢の最高気温は30度らしいので、多めの水(2人で5,5リットル)をリュックに詰めて、室堂まで6,9kmの標示を見て出発する。
ブナの大木がある道を登り尾根道にでる。ブナ林からダケカンバの大木が混じるようになるが、きつい坂には変わりない。風邪か鼻炎かは分からないが鼻が詰まり、細君より遅れ気味になるが、気温が上がる前に高度を稼いでおこうと思い、休まずに足を動かす。
眼下に白水湖が樹林の隙間から時々見えるが、その奥の別山から東に派生する南白山の稜線は、布団のような雲に覆われて、白山は大丈夫だろうかと不安を感じながら登る。
紅葉には早いが、ダケカンバと赤い実を付けたナナカマドが多くなると見晴らしの良い個所も多くなり、別山方向も見えるようになる。そして待望の御前峰・剣ヶ峰が見え、今までの疲れを一瞬だが忘れさせてくれる。
展望のない大倉山を越し、100m程下るとダケカンバの林内に建つ大倉山避難小屋に着く。小屋内で初めてリュックを下ろして休憩しフルーツゼリーを食べるが、予想より涼しくて水の消費は少なく、リュックは軽くならない。
大倉山鞍部からの急な登り |
後方、大倉山 |
中宮道の稜線 |
カンクラ雪渓 |
南竜ヶ馬場分岐より御前峰 |
⇔南竜ヶ馬場分岐より室堂平 |
室堂着。白山奥宮に参拝 |
別山と室堂平 |
大倉山避難小屋から少し下り、登り返す。御来光を見た室堂泊まりの多くの登山者と、すれ違う。2000mまで登ってくると紅葉しかけている。そして展望も良くなり雲海の中に御嶽山・乗鞍岳・北アルプスが望まれるようになり、展望大好きな私は元気になるが、細君は軽い高山病になり始めたので、お湯の入ったポットを私のリュックに。
残雪のないカンクラ雪渓(2250m)を過ぎ、「もうすぐ楽になりますよ」と下山者に励ましを受けて登る。
やっと室堂平に出て、きつい坂から開放されて楽になるが、風が強く汗で濡れた服で寒く感じる。流石に花は数種類だけだが、目に良いクロマメノキの実(浅間ブドウ)を見つけて試食すると、ブルーベリーのように甘い。山頂からの展望が良く見えるように5粒ほど食べる。
身体の冷えを避けて室堂では休まずに、整備された石畳の登山道を歩き山頂を目指す。空気の薄さを感じながら、リュックを室堂に置いて登っている人に追い越されて行く。私達は山頂でのビールと食事を楽しみに登る。
【御前峰】
御前峰 |
別山と室堂平 |
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西方面 | ||
槍ヶ岳 穂高連邦 |
乗鞍岳 |
御嶽山 |
大汝峰 翠ヶ池 剣ヶ峰 |
御前峰に着く。東には雲海に浮かぶ北アルプス・御嶽山が、南には別山が見えるだけで大雲海が広がる雄大な風景、西には日本海が見えているが雲海との境目は分からず。北には大汝峰・剣ヶ峰と遠く富山県境の山々が見える360度の大パノラマだ。 |
【下山】
⇔クロマメノキを採取 |
三方崩山望む |
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下山、室堂平まで下りて来ると温かい。浅間ブドウを摘み、そして食べながら歩く。南竜ヶ馬場分岐を過ぎると急な下りになる。登りでは、朝靄と逆光だった三方崩山が美くしく前方に見える。そしてエメラルドグリーンの白水湖も。
大倉山避難小屋で、未だ冷えていたビールを飲み、ウンザリするほどの急な坂を多くの登山者に追い越されながらも、ひたすら下り駐車場に戻ってくる。
【花】
ナナカマドの実 |
タカネニガナ |
ゴマナ |
ミヤマキオン |
ヤマハハコ |
ノリクラアザミ |
リンドウ |
イワギキョウ |
クロマメノキの実 |
シラタマノキ |
アオノツガザクラ |
イワツメグサ |
コケモモの実 |
登山口の水場でポリタンクに水を汲み土産にする。そして、白水小屋前の駐車場に移動して、大白川温泉露天風呂(1人300円)に入浴する。普通の石鹸・シャンプーは使用不可なので白水湖を見ながらゆっくりとつかる。
粗末な脱衣場だった。貴重品は車に置いていたが、高度計の腕時計が・・。ない!