平成24年11月16日(金) 大塔山地 法師山1120m
紀伊山地南部の山を残すだけとなった関西の百名山なのだが、6年前に登らなくなった。「この山が百名山?」と思う山があったからだ。更に距離の割に時間がかかるので、関西百名山登覇も頓挫してしまった。 |
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登山口に数台の駐車スペースがある。三角岩の右手より入ると吊橋があった。足元の板は薄く、濡れており滑る。張られているワイヤーロープも細く、そして中央部まで渡ると揺れが大きくなり、恐怖を感じる吊橋だった。
植林内の平坦道からジグザクの急登となるが、息が切れる前に尾根の鞍部に登り着き小休止。
雑木林のやせ尾根を登るが、何処かに植林が目に入る尾根道が山頂直下まで続く。
ブナ・ヒメシャラが見られるようになるが、紅葉は終わっていた。1時間余りで932mのピ−クを右に見て左折する感じで下り、ぬた場を過ぎる。
山頂かと思って登っていたピークの登りになる。少しキツイ登りになると、右の植林内から巻いて登る道になり、東の尾根に乗ってからピークに着く。標示も目立つテープもなかったので、このピークが大塔山縦走の分岐点だったのを下山後に知る(縦走道はピークの10m下の東斜面にある。下山時にそこを歩き、忠実に尾根道を歩いていた細君に呼び止められる)。
尾根道が潅木帯となり明るくなると百間山分岐を右に見て、直線に延びる登山道を登る。
帰り撮影 安川林道 |
ここかな? 登山口の道標はないが。 |
直ぐに登山口が分かり一安心。 |
足元以外に見る余裕はなかったです。 |
この後、ジグザグの急坂に。 |
鞍部の尾根に辿り着くと水槽が。 |
ヤセ尾根 蹴躓きには注意して。 |
急な登りがあれば緩やかな登りも。 息を切らすような登りはなかった。 |
ヒメシャラ |
ピーク932mを巻いて。 |
前方は山頂かな? 違った山頂は見えない。 |
朽ちた切り株に 桧・杉・樅の幼木 |
紅葉も楽しみにしていたのだが。 |
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苔の仲間かな? |
大塔山縦走分岐のピークにて。 |
寒くなり、やっと細君と同じペースで登れるようになった。 |
百間山分岐 |
お先に到着 |
誰もいない法師山頂上に着くが、思っていた雰囲気とは違っていた。反射板は撤去されて土台部分だけ、意図的に外された山名プレートが散乱している。
360度の展望は予想通り。更に青空の無風である。
北には果無(はてなし)山脈・高野竜神の山々が幾重にも波打つ、東方向には冠雪した大峰山脈の弥山・八経ヶ岳・仏生ヶ岳・釈迦ヶ岳、更には大台ケ原までも。間近には大塔山が望まれ、更に南には熊野灘・太平洋が山の上に船を浮かべ、水平線が広がる。西にはこれから登る半作嶺、その遠方には田辺湾が望まれる。正に紀伊半島の真ん中から最高の展望を楽しむことができた。
綺麗なプレートは処分されてなかった。 |
一等三角点 反射板は撤去されていた。 タママツ尾根 |
果無山脈 高野竜神の山々 大峰 台高の山々 |
大峰山脈と大台ケ原(日出ヶ岳)を遠望 玉置山?笠形山? 山座同定は難しいです。 |
大峰山脈 弥山・八経ヶ岳〜釈迦ヶ岳 |
大台ケ原 |
大塔山 |
輝く熊野灘 |
本州最南端潮岬方面 水平線が見えていたが・・。 |
田辺湾・紀伊水道 |
安物です。山では何でも美味い。 |
紅葉は一部分。 |
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アサマリンドウ |
朝からいろいろありましたが無事に下山です。 半作嶺へ。 |
充分に展望を楽しんだ後に往路を戻る。
テープも所々にあり、尾根道なので迷うことはないが、下山だけ利用する時は大塔山縦走道分岐には注意がいると思われる。
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