平成24年10月13日(土)〜14日 甲斐駒ヶ岳 2967m  仙丈岳 3033m

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山行ルート地図

 今年8月、北岳から白い岩斜面の山容の美しい甲斐駒ヶ岳を見る。興味を持ちネットで調べると、私たちでも日帰りで登れそうだ。
しかし、交通費を考えると日帰りは勿体ないので、テント泊をして仙丈岳とセットで登ることにする。好天気が2日続く日を待ち、やっと登ることに。

 前夜21時に枚方を出発する。1時30分中央道・伊那ICから国道152号線・戸台口を左折して約2kmでバス停仙流荘の第一駐車場に2時過ぎに着く(伊那ICから約23km・枚方から321km 高速料金休日割引3400円)。夜空は満天の星である。
運良くバス停に一番近い場所に駐車し仮眠。バス停に並びはじめる登山者、休日の始発は6:05分(伊那市南アルプス林道で検索)だが、到着した車は第2駐車場へ回されるようになった。先週の3連休はもっと凄かったのだろう。
臨時バスがありそうだ。私たちも朝食を済ませて、4時半(6番目)に並ぶと、5時前に切符の販売が始まり、アナウンスもあった。北沢峠まで1100円+荷物200円×二人往復で5200円の出費である。
定員28人を乗せたバスは5時18分に出発し、運転手のガイドを聞きながら6時4分に、北沢峠に着く(多くの登山者が見込まれるので、バスは直ぐに引き返すため所要時間の55分より早く到着)。

 尚、明日の下山バスも臨時バスが走るらしい。1時か4時のバスのどちらに乗ろうかと迷っていたが、時間を気にせずに楽しむことが出来そうだ。

周辺地図 (中心は仙流荘付近))


6:04北沢峠〓6:15〜6:45北沢駒仙小屋キャンプ場〓7:20仙水小屋〓7:54〜8:00仙水峠〓9:20〜25駒津峰〓9:52巻道分岐〓10:38〜11:38甲斐駒ヶ岳〓12:53駒津峰〓13:37〜40双子山〓14:51北沢峠〓15:03北沢駒仙小屋キャンプ場

 終点の北沢峠で下車。山梨県側の林道を下り、北沢駒仙小屋分岐で、左の道を下ると完成間近の北沢駒仙小屋に着く。
テント設営料(1人500円)を支払い、直ぐにテントを設営し余分な荷物をテント内に入れて出発する。
小屋前を過ぎると橋を渡り左岸へ、直ぐに栗沢山分岐がある。ツガやシラビソの原生林が続く北沢沿いに詰める。一度、右岸に渡り、左岸に戻ると、仙水小屋に着く。
やがて、岩がゴロゴロした露岩帯を登るようになる。背後には小仙丈ヶ岳が望まれ、前方には白い岩壁の摩利支天が聳え立つ。

 仙水峠に着く。東方面が開けており、御来光が拝めるらしい。金峰山方向には雲がなかったので、今朝だったら拝めたかもしれない。今日は快晴になりそうだ。今は隠れているが富士山もきっと望めるだろう。
駒津峰へは、標高差約500mの急な登りが続く。二人とも花粉症で鼻が詰まっているので、更に辛い登りになる。
針葉樹林からハイマツ・シャクナゲが多くになると、時々展望が開けて駒ヶ岳が全容を現し、背後には鳳凰山のオベリスク、その後方には富士山が望まれるようになる。

 『六合目』のプレート360度の展望で賑わう駒津峰に到着。駒ヶ岳の白い岩稜の直登コースを登る登山者が小さく見える。予想以上に急登に思える。巻き道か直登か迷う。下山者に尋ねても、私たちの年齢を考慮するためか「簡単だった」と言う登山者はいない。分岐点で再度決めることにする。
岩稜を5回ほどアップダウンする。手こずる女性がおり、少し渋滞して、六万石を気付かずに通過すると分岐だった。女性は巻き道へ。
やはり、後悔しないように直登を選ぶ。後続の登山者に先に登ってもらいトライする。直ぐに足場のない岩。細君のお尻を押し上げる。大きく持ち上げると怖がる。何とか越えることが出来たが、恐怖で膝が笑ってしまったらしい。この先が心配になったが、後は四足で登れた。


 騙し山頂もなく一等三角点の甲斐駒ヶ岳頂上に辿り着く。展望は北ア・中央ア・八ヶ岳・鳳凰山・北岳・仙丈岳・富士山などなどの大パノラマである。
11時になれば雲が湧き立ち展望が悪くなるものだが、未だに全ての山々が望まれる。暑くも寒くもなく最高の天候だ。


仙流荘バス停。 満天の星です。

臨時バスで北沢峠着。

山梨県側の林道を歩き北沢駒仙小屋への枝道に入ります。

来年より営業の北沢駒仙小屋・河原にテントを張ります。摩利支天が見えます。

北沢に架かる橋を渡り出発

右岸へ

丸太橋を渡り左岸へ移動すると仙水小屋は直ぐでした。

仙水小屋。声を掛ければ水を使用できます。

同じような写真を何枚も撮ってしまいます。


変形したカラマツと小仙丈ヶ岳

サンゴゴケ

仙水峠はもう直ぐです(7分)。

仙水峠からの小仙丈ヶ岳  仙丈岳山頂は見えているのかな?

仙水峠からの甲斐駒ヶ岳と摩利支天。岩壁を見て「何処を登るのだろうか?」と不安になってきます。

金峰山方向が望まれた。  鳳凰山(右)のオベリスクが望まれる。今日は富士山が見えそうだ。

仙水峠からは展望のない原生林。 キツイ登りです。 若者には負けます。

ハイマツ帯になり仙丈岳山頂部が見えた。
撮影タイムがなければ、40歳代・50歳代と同じペースなのですが。

駒津峰の紅葉は綺麗でした。

アサヨ峰(300名山)・栗沢山 右;北岳  間ノ岳が見え出しました。


六合目の駒津峰。八合目ぐらいかと思っていたのに。

駒津峰より   明日、登る仙丈岳 手前;双児山

駒津峰より 富士山

駒津峰より   望遠鏡で見ると中央が頂上のようです。直登だと騙し頂上はないようだ。

駒津峰より


5回ほどアップダウンが。 中央;六万石

直登・巻き道分岐

中央の六万石に気付かずに通過。  細君、ここを登るのに苦戦しました。  

新たな難所があるかと不安を感じながら登ります。

登って来た岩稜。  左端に恵那山が見えてきました。 伊那盆地が広がります。

巻き道の登山者が小さく見えます。  摩利支店・鳳凰山・富士山

やっと撮る余裕が・・。

【甲斐駒ヶ岳】


無事に山頂に。 伊那の人は東駒ヶ岳だと云うそうです。 「さぁ。展望だ」

一等三角点にタッチ

ガスの心配はありません。ゆっくり撮れます。

鳳凰三山とオベリスク

中央アルプス;木曽駒ヶ岳  御嶽山

中央アルプス  空木岳

乗鞍岳

 手前;鋸岳  北アルプス遠望;笠ヶ岳  穂高連峰 槍ヶ岳 方面

八ヶ岳

八ヶ岳南部 赤岳

瑞牆山  金峰山 だと思います。

コンビニ弁当で食事

諏訪湖

巻き道を下山

 下山は巻き道から戻る。黒戸尾根を少し下り、少し下った鞍部を右折、白いザレ場を赤い杭を頼り下ると、摩利支天分岐がある。見上げれば山頂の人影が小さく見えるほど下ってしまっている。
登りでは気付かなかった六万石が見え出し、ガレ場を横切ると直登コースと合流して、駒津峰に戻ってくる。

 北沢峠へ下山。正面に中央アルプスを見ながら下り、次のピークで南寄りに向きを変え、仙丈岳を正面に見ながら下ると、富士山も見納めになり、鞍部手前から樹林帯に入る。
登り返すと4合目の二児山で、鋸岳・駒ヶ岳の見納めとなり、展望のない樹林帯を、ジグザグに下って北沢峠に下りて来る。


3時間で下れるかな。
無理でした。

左が山頂です。

摩利支天(右の峰)に登ろうか迷いましたが登らず。

六万石と木曽駒ヶ岳(中央;右)

直登コースと合流  六万石と駒津峰

駒津峰より。陽を受け朝より白いです。

駒津峰より下山。双児山へ 

富士山が動いた???

左;鋸岳   樹林内に入ります。

東側が開けた双児山からの仙水峠方向

花粉症で鼻呼吸ができず。少しづつ水を飲み喉を湿らせての下山です。

やっと北沢峠に着きました。

北沢駒仙小屋キャンプ場  摩利支天の頭が見えています。

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