平成24年8月27日(月)〜28日 北岳 3193m

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【2日目】


5:51北岳肩ノ小屋〓6:20〜6:47北岳〓7:13〜8:00北岳肩ノ小屋〓8:33小太郎山分岐〓8:47分岐(白根御池小屋へ)〓10:08〜10:51白根御池小屋(食事)〓11:20二俣〓12:00鉄の橋(右岸へ)〓12:35鉄の橋(左岸へ)〓13:25広河原バス停13:40(乗合タクシー)〓14:22芦安駐車場

夜中に吐き気と頭痛を訴えていた細君も元気になり、薄明るくなり始めた4時ごろから少し風も弱まってきた。外に出るとガスは沈み雲海となり、富士山がシルエットになって望まれ、五合目にある富士吉田登山口の明かりが見える。
もう寝ておれない。テント内を整理、そして朝食の準備をしながら御来光を待つ。
空が赤くなり始め、秒単位で変わる大自然の営みの様を呆然と眺めながら、5時13分の御来光を拝む。
テント場からの展望は最高だった。恵那山・中央アルプス・北アルプス・八ヶ岳・富士山が雲海に浮かぶ大パノラマだった。


4:505:03

5:07  この風景を見たくて登った。

5:13 ご来光

5:17

左;鋸岳   中央;甲斐駒ヶ岳   右奥;八ヶ岳

北岳山頂へ。


 不味い水(沸騰させたが)とカメラだけ持って北岳山頂へ。花の観察をしながらでも約30分で山頂に着いた(標準タイムは50分、リュックを担いだ若者には追い越されたが)。


ミヤマダイコンソウ

ミヤマウイキョウ

チシマギキョウ

レンゲイワヤナギ

イワギキョウ

イワベンケイ

シコタンソウ

ミヤママンネングサ

ウスユキソウ

ミヤマゼンコ

イワツメグサ

チングルマの果穂

タカネマンテマ

山頂は更に奥だった。

【北岳頂上】

 三等三角点の北岳頂上に立つ。三角点の下にあったプレートには『白根岳』とある。白根三山の北端にあるから北岳になったのか。
先ず観るのは展望であるが細君は違った。三角点近くに咲く、初めて観るタカネビランジだった。足元に咲いているのに誰も気付かない。細君は花に感激し、私は展望に興奮した一瞬だった。広い山頂を移動しながら展望を楽しむ。



三等三角点
プレートには白根岳と。

山頂に着き、展望を見るより先に見つけたタカネビランジ誰も足元に咲いている花に気付かず。


中央アルプス  右奥;御嶽山

仙丈岳  北アルプス遠望

手前;仙丈岳  乗鞍岳・焼岳遠望

甲斐駒ヶ岳  八ヶ岳  鳳凰山 奥;瑞牆山・金峰山方向

鋸岳     甲斐駒ヶ岳  手前;アサヨ峰 小太郎山           

北アルプス  中央;穂高連峰 槍ヶ岳

           中央;立山  剱岳  白馬岳方面

八ヶ岳

 北岳から下山すると、テント場にあるのは私のテントだけになっていた。今日は下るだけなので、のんびりとテントを撤収して、昨日の登りでは見られなかった展望を見ながら下り、小太郎山分岐を過ぎ、次の分岐で白根御池小屋へ草すべりの登山道を選ぶ。

 防獣ネットが張られた横を急降下し、樹林内の入る。先ほどのネットが張られた箇所だが、「草すべり」と名前が付くほどではない。
樹林帯を抜けると白根御池が眼下に見えるようになり、花の多く咲く草すべりと思われる箇所では急な下りが続く。そして初めて見るヤナギランに喜ぶ。

 池が見え出してから30分以上も掛かり白根御池に着く。登りだと3倍の時間はいるだろう。少し先の白根御池小屋に寄り、おいしい天然水をがぶ飲みする。有料の不味い水を捨て天然水と入れ替え、ベンチで食事を済ませる。
白根御池にある分岐まで戻り二俣へ。小さなアップダウンだけの道を歩き30分ほどで二俣に着き、昨日の大樺沢を下り、広河原に戻ってくる。

 バスは14:00だったが、13:40の乗合タクシーに乗り、芦安市営駐車場に戻ってくる。


甲斐駒ヶ岳 アサヨ峰 小太郎山 北岳肩ノ小屋 テント場は私のテントだけになっている。  
テントを撤収して下山。 もう雲が動き始めた。

昨日、見られなかった展望。  別れを惜しみながら下山。


イワツメグサ

コバノコゴメクサ

ウサギギク

オヤマソバ

二俣分岐で白峰御池小屋へ。

アザミ

ヤハズヒゴタイ

雲が湧き出し始めた。

樹林帯を抜けると眼下に白峰御池が見える。花の多い草すべり。
ヤナギラン

タイツリオウギ

シモツケソウ

暑い!冷たくて美味しい水を飲みたい。

シナノキンバイ
白峰御池は見えているのですが、滑るのでなかなか着きません。

鳳凰山

南アルプスの天然水(無料)をがぶ飲みしました。 木陰のベンチを借り、ここで食事です。

白峰御池小屋から二俣を経由で下山です。バットレスにガスが。

分岐のある白峰御池よりテント場を通り二俣へ。

二俣へは高度差の少ない道ですが、新たな花は見つけられませんでした。

二俣。ここからは昨日の道を下ります。

昨日、撮ったか記憶にありません。ウラジロキンバイ

トモエシオガマ

ミヤマアカバナ

ミヤマハタザオ

野呂川に架かる吊橋

吊橋からの広河原のバス停

インフォメーションセンター

帰りも乗合タクシーで戻ります。

 予定していた温泉施設は定休日だったので、タクシーの運転手さんに、お勧めの日帰り温泉を聞くと○○が広くて良いと教えてもらったが、道順で私と細君では理解の仕方が違った。喧嘩になるので第2駐車場前(バス停横)の白峰会館の日帰り温泉(550円)にする。露天風呂もある風呂は小さかったが男湯・女湯とも数人いた客も0人になり貸切状態で、掛け流しの湯船に入ると大量に溢れ出す。久しぶりにゆったりできた温泉だった。

 天気に恵まれ、大自然を満喫できた山旅だった。

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