平成24年8月27日(月)〜28日 北岳 3193m
トップ | 年度別 | 1日目 | ルート地図 |
【2日目】
|
夜中に吐き気と頭痛を訴えていた細君も元気になり、薄明るくなり始めた4時ごろから少し風も弱まってきた。外に出るとガスは沈み雲海となり、富士山がシルエットになって望まれ、五合目にある富士吉田登山口の明かりが見える。
もう寝ておれない。テント内を整理、そして朝食の準備をしながら御来光を待つ。
空が赤くなり始め、秒単位で変わる大自然の営みの様を呆然と眺めながら、5時13分の御来光を拝む。
テント場からの展望は最高だった。恵那山・中央アルプス・北アルプス・八ヶ岳・富士山が雲海に浮かぶ大パノラマだった。
4:50⇔5:03 |
|
5:07 この風景を見たくて登った。 |
5:13 ご来光 |
5:17 |
左;鋸岳 中央;甲斐駒ヶ岳 右奥;八ヶ岳 |
北岳山頂へ。 |
|
ミヤマダイコンソウ |
ミヤマウイキョウ |
チシマギキョウ |
レンゲイワヤナギ |
イワギキョウ |
イワベンケイ |
シコタンソウ |
ミヤママンネングサ |
ウスユキソウ |
ミヤマゼンコ |
イワツメグサ |
チングルマの果穂 |
タカネマンテマ |
山頂は更に奥だった。 |
【北岳頂上】
三等三角点の北岳頂上に立つ。三角点の下にあったプレートには『白根岳』とある。白根三山の北端にあるから北岳になったのか。
先ず観るのは展望であるが細君は違った。三角点近くに咲く、初めて観るタカネビランジだった。足元に咲いているのに誰も気付かない。細君は花に感激し、私は展望に興奮した一瞬だった。広い山頂を移動しながら展望を楽しむ。
三等三角点 プレートには白根岳と。 |
山頂に着き、展望を見るより先に見つけたタカネビランジ、誰も足元に咲いている花に気付かず。 |
⇔ |
中央アルプス 右奥;御嶽山 |
仙丈岳 北アルプス遠望 |
手前;仙丈岳 乗鞍岳・焼岳遠望 |
甲斐駒ヶ岳 八ヶ岳 鳳凰山 奥;瑞牆山・金峰山方向 |
鋸岳 甲斐駒ヶ岳 手前;アサヨ峰 小太郎山 |
北アルプス 中央;穂高連峰 槍ヶ岳 |
中央;立山 剱岳 白馬岳方面 |
八ヶ岳 |
北岳から下山すると、テント場にあるのは私のテントだけになっていた。今日は下るだけなので、のんびりとテントを撤収して、昨日の登りでは見られなかった展望を見ながら下り、小太郎山分岐を過ぎ、次の分岐で白根御池小屋への草すべりの登山道を選ぶ。
防獣ネットが張られた横を急降下し、樹林内の入る。先ほどのネットが張られた箇所だが、「草すべり」と名前が付くほどではない。
樹林帯を抜けると白根御池が眼下に見えるようになり、花の多く咲く草すべりと思われる箇所では急な下りが続く。そして初めて見るヤナギランに喜ぶ。
池が見え出してから30分以上も掛かり白根御池に着く。登りだと3倍の時間はいるだろう。少し先の白根御池小屋に寄り、おいしい天然水をがぶ飲みする。有料の不味い水を捨て天然水と入れ替え、ベンチで食事を済ませる。
白根御池にある分岐まで戻り二俣へ。小さなアップダウンだけの道を歩き30分ほどで二俣に着き、昨日の大樺沢を下り、広河原に戻ってくる。
バスは14:00だったが、13:40の乗合タクシーに乗り、芦安市営駐車場に戻ってくる。
甲斐駒ヶ岳 アサヨ峰 小太郎山 北岳肩ノ小屋 テント場は私のテントだけになっている。 |
テントを撤収して下山。 もう雲が動き始めた。 |
昨日、見られなかった展望。 別れを惜しみながら下山。 |
イワツメグサ |
コバノコゴメクサ |
ウサギギク |
オヤマソバ |
二俣分岐で白峰御池小屋へ。 |
アザミ |
ヤハズヒゴタイ |
雲が湧き出し始めた。 |
樹林帯を抜けると眼下に白峰御池が見える。花の多い草すべり。 |
ヤナギラン |
タイツリオウギ |
シモツケソウ |
暑い!冷たくて美味しい水を飲みたい。 |
|
シナノキンバイ 白峰御池は見えているのですが、滑るのでなかなか着きません。 |
|
鳳凰山 |
|
南アルプスの天然水(無料)をがぶ飲みしました。 木陰のベンチを借り、ここで食事です。 |
白峰御池小屋から二俣を経由で下山です。バットレスにガスが。 |
分岐のある白峰御池よりテント場を通り二俣へ。 |
二俣へは高度差の少ない道ですが、新たな花は見つけられませんでした。 |
二俣。ここからは昨日の道を下ります。 |
昨日、撮ったか記憶にありません。ウラジロキンバイ |
トモエシオガマ |
ミヤマアカバナ |
ミヤマハタザオ |
野呂川に架かる吊橋 |
吊橋からの広河原のバス停 |
インフォメーションセンター |
帰りも乗合タクシーで戻ります。 |
予定していた温泉施設は定休日だったので、タクシーの運転手さんに、お勧めの日帰り温泉を聞くと○○が広くて良いと教えてもらったが、道順で私と細君では理解の仕方が違った。喧嘩になるので第2駐車場前(バス停横)の白峰会館の日帰り温泉(550円)にする。露天風呂もある風呂は小さかったが男湯・女湯とも数人いた客も0人になり貸切状態で、掛け流しの湯船に入ると大量に溢れ出す。久しぶりにゆったりできた温泉だった。
天気に恵まれ、大自然を満喫できた山旅だった。
トップ | 年度別 | 1日目 | ルート地図 |