平成23年10月18日(火) 飛騨・猪臥(いのぶせ) 1519m

年度別

周辺地図(中心は登山口)  (山行地図)

 岐阜県の1000m以上ではブナが黄葉しているようだ。
前日、正午の予報では飛騨地方は2日連続の晴れマークだ。この機会を逃すことは出来ない。
しかし、夕方の予報では朝晩が曇りに変わるが、準備が整ってしまったので予定通りに猪臥山、2日目を丸黒山に登ることにして出発する。


 22時に枚方を出発する。東海北陸道・関SAで仮眠、ひるがの高原SAで朝食を済ませ、飛騨清見ICで降り、158号線を約1km走り左折し『卯の花街道』に入る。紅葉が見ごろの彦谷沿いに2.5kmほど走ると『猪臥山散策道入口』の看板と絵地図がある広い駐車場に着く。枚方から268km


6:50登山口〓8:15 P1340m〓9:44〜12:30猪臥山頂上〓13:05展望台〓13:28〜32NTT塔〓車道歩き〓13:50車道別れ〓14:30ミズナラ大木〓14:42沢出合〓15:00卯の花街道出合〓15:12登山口着

 登山口には柴栗が落ちており採取、登山道に入ってもイガが落ちていると捜しながらの登山である。お陰で下山までに軽量カップで800CCほど採れる。
紅葉した登山道は最初から傾斜がある。今日の標高差は500mほどなので、この調子で登ると直ぐに頂上に着いてしまう計算になるが、登れば下り、そして緩やかな道を繰り返す。たいして高度は上がらずに、ブナ・モミジ・カラマツが繰り返し現れるので、同じ箇所を歩いているような錯覚に陥る。おそらく累積標高は5割増ぐらいだろう。
道はしっかりしており、時々山頂までの距離が表示されているが、信頼性は薄い。最初の1kmは早く感じ、また表示距離が先ほどより増えたりする。

 山頂から南西に延びる主稜線のP1340m(GPSの数値)に辿り着くと、山頂まで2.5kmとあったので中間地点になる。少し先でガスの中に入ってしまう。予報どおり『朝方曇り』が的中したかな?
樹木の雫が落ち、寒くなる。身体が冷えない程度にゆっくりと登ることにする。


卯の花街道沿いにある登山口

黄葉良し、天気良し、期待して山頂へ♪♪♪ 

空が怪しくなる。 カラマツの林


【猪臥山頂上】

 猪臥山頂上に着いてしまう。温かい煮込みうどん食べながらガスが切れるのを待つ。
風上の西ではカラスが飛びながら鳴いているのが聞こえる。おそらく廻りは晴れているのだろう。
やっと山頂のガスが切れ、日差しで暖かくなる。低い流れ雲に邪魔されながらも御嶽山・乗鞍岳が望まれるようになり、穂高連峰・笠ヶ岳も何とか望まれるようになる。白山が望まれるまでさらに待機し、山頂に2時間45分も滞在。


青空になっている筈だったが。

1時間後の山頂   北アルプス  乗鞍岳

乗鞍岳  御嶽山  邪魔をする灰色の流れ雲だが乗鞍岳まで来ると消滅する。

笠ヶ岳     北穂高岳 涸沢岳 奥穂高岳 前穂高岳

立山  薬師岳 黒部五郎岳方面だか山座同定出来ず。

山頂に滞在して約2時間、別山 白山を望む。何枚撮ったことか。 夜になるまで雲はなくならないだろう。 

まずまずの展望を見られて良かった。山ノ神に御礼してから下山。

 東へ下山、50m先の山ノ神の祠に展望を感謝して、前方に乗鞍岳・御嶽山の望みながら、刈られたササ道を下る。
下山道のアップダウンは往路よりきつい。下った以上に登る感じがするほど?
展望台からは乗鞍岳を樹間より望み、折れるように右折して下り、数回のアップダウンでNTT塔に辿り着く。

 NTT塔からは黄葉したカラマツ林内の地道の林道を下る。やがて5段になったガードレール沿いに歩き、一度途切れた後、再び5段のガードレールが現れ、左に直角に折れる箇所より山道に入る。
一度の登りを過ぎれば高度を下げ続け、尾根道から外れて右折。踏み跡が薄くて不安になるが、直ぐ前方にミズナラの大木が迎えてくれる。
ササが薄く見通しはよくなり、素晴らしいブナの原生林の小尾根を左にカーブして下る。

 踏み跡とテープを頼りに下ると、源流部の沢に下りて来る。周りを見上げると、ブナ林の素晴らしい大パノラマが広がっていた。山行の終焉でこのような素晴らしい風景が観られるとは思ってもみなかった。
沢右岸の広い道を歩く。山斜面は何処を観てもブナ・ブナ・ブナであるが、足元にも目がいく。と云うのも柴栗が落ちているからである。何時もの熊鈴だけでなく、笛も吹きながら下ると卯の花街道が走る彦谷登山口に出て、道路を歩いて出発点の登山口に戻る。誰にも会わなかった一日目の山行を終える。


右端の塔までアップダウンがきつかった。

乗鞍岳が望まれた。

NTT塔

暫くはカラマツ林の林道歩き。

再び登山道へ。

ここが最後の登りだった。

ミズナラの大木

稜線を右折すると踏み跡が薄くなり不安になったが。
ネットに登場するミズナラの大木が。

ミズナラの大木

小尾根下り沢に下りて来る。山頂まで5.5kmの標示があったが?

沢沿いの広い右岸の道を下る。360度がこんな風景(実際はもっと良い)。終盤にサプライズ風景があるとは。

撮っている間に、細君もとっていた。・・柴栗を。

沢別れにもあった山頂まで5.5km?

卯の花街道を歩きスタ−ト地点へ。

愛車が見えてきた。

 高山市街のスーパーで握り寿司・カップ酒・肴を買い丸黒山の登山口がある『国立乗鞍青年の家』へと車を走らせる。約40km(念のために。細君は車中泊、私はテントである。青年の家は事前の申し込みをすればシーツ代200円と食事代朝夕1090円、施設使用250円で、宿泊(無料)が可能らしい。さすが国立だ。

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