平成23年9月7日〜9日 (後半) 蝶ヶ岳2677m〜常念岳2857m

 前半の蝶ヶ岳   下山後の行動   トップ   年度別 


8日
・8:00蝶ヶ岳〓8:41横尾分岐〓9:05〜10蝶槍〓11:20P2512〓25分間昼食〓14:07〜15:10常念岳〓18三股分岐〓16:15常念小屋(テント泊)

9日・6:18常念小屋〓7:28三股分岐〓8:33〜40前常念岳避難小屋〓9:34樹林内〓10:08 P2207〓10:16〜20尾根別れ〓12:27三股登山口〓12:42駐車場

 2日目、蝶ヶ岳からの御来光は拝めなかったが、朝から快晴である。見える山々に雲はかかっていない。よく眠れたので体調も良い。
常念岳への縦走、少々のアップダウンはあるだろうが、楽な山旅だと気楽に思って出発する。

 背後から富士山に見守られ、左に穂高・槍、前方に常念と大パノラマを眺めながら、大した登りもなくゆっくりしたペースで横尾分岐を過ぎ、三角点があるピーク2664(蝶ヶ岳三角点と登山口の絵地図にあった)を過ぎると蝶槍に着く。
蝶槍から一気に下り、樹林帯に入り更に下り続け、やっと鞍部に着く。GPSで調べると200m降下したことになる。何とも勿体ない下りである。
シラビソが鬱蒼と樹林する森を登り返す。高度を上げるとダケカンバが自生する明るい稜線になる。一ヶ月ほど早ければお花畑だったと思われる。
高度を130m程登り返すと、再び130mも下るのには、参ってしまった。

 これ以上のアップダウンがないことを祈り登ると、ガレ場の稜線になり展望が広がる。
岩場のピーク2512から50m程下るのを最後に、ゴロゴロした岩場を登る。「山頂?」と思って辿り着くと、更に急な登り。騙され山頂を2回繰り返す。
とうとう空腹に我慢できずに途中で軽い昼食を済ませる。

 岩が積み重なった常念岳頂上に着く。祠と方位版がある山頂は狭い。しかし山頂からの大パノラマは百名山に相応しく、望める山々全てに雲がかかっていない快晴。
気付けば1時間以上も殆ど座らずに山座同定をして、展望を楽しんでいた。

 下山すると直ぐに三股分岐がある。地図では常念小屋からトラバースする道があるように記載されているが廃道になっているようで、明日はここまで登って下山することになる。
ガレ石だらけの急な常念小屋への下山道は歩き辛い。やっと鞍部に常念小屋が見えだすが、豆粒の小屋ように小さく見える。明日、ここを登り帰すのかと思うと滅入ってしまう。

 常念岳から400mほど下り常念小屋に着く。小屋泊まりを考えていたが、人が多くて賑やかそうだ。やはり気ままになれるテント泊にする。
1人600円のテント場使用料と1リットル200円の水を4リットル購入、百名山であるためか蝶ヶ岳よりは少々高めの料金である。
トイレのあるテント場は、タバコを吸う山男がおり、どうも雰囲気が良くないので、奥のテント場へ。
蝶ヶ岳のテント場でも一緒だった唯一追い抜いた山娘も着き、直ぐ後にテントを張った。私のテントは端で、先に張ってあった2張りのテントも山娘だったので、囲まれたことになる。そして3人の山娘は蝶ヶ岳からだった。
若くて感じの良い3山娘に囲まれてのテント泊まりになる。テント場には夫婦登山者もいたが、私たちが一番の長老のようである。少々場違いな感じがしたのも事実である。
テント場は蝶ヶ岳から見ると設置場所・展望・トイレもあまり良くなかったが、御来光を拝めるのを楽しみにして就寝することにする。
無茶苦茶に騒がしくはないが、酒盛りをしているテントもあったが、21時ごろには静かになり、知らない間に眠ってしまった。


テント場が同じだった山娘と槍ヶ岳   

横尾分岐

穂高連峰

蝶ヶ岳三角点

SMさんより提供

SMさんより提供

蝶槍へ

ズームアップ

蝶槍にて。銀袋は行動食 

蝶槍から樹林内へ下り、登り返すを2回繰り返す。

何かいる。

クロサンショウウオ(幼生)?

近づいてきた常念岳だが、未だ深い鞍部への下りがあった。

未だ下りが・・。

山頂だと思い頑張ったが・・。  2日後顔の皮膚はボロボロ。

途中で行動食野菜不足なので、クロマメノキの実を採取して食べる。

やっと常念岳山頂が。

【常念岳頂上】

狭い山頂、常に人がいるので、この写真を撮るのに苦労しました。 三角点はないのだ。

蝶ヶ岳(中央)からの縦走道

明日の下山する尾根。 右端;前常念岳

中央;大天井岳


蝶ヶ岳のキャンプ場で知り合った上高地からの山美女(SMさん)。
唯一、私たちが追い抜いた山娘だが、私より重いリュックで9日間かけて梓川を周回縦走予定。
超スリムな身体にでっかいリュックは目立ちすぎます。

大キレットの遠方に白山が望まれた。
【下山】



明日の下山口。

常念小屋が見えたが激下りだ
テント設営後、缶ビールを買って寛ぐ。

日没。同じテントの埼玉県の山娘、下界に戻ればラーメンを見るのも嫌になっているだろうな。

夕焼けを眺める千葉の山娘。

SMさんより提供

SMさんより提供

【3日目】

 3日目、下山だけの日になってしまった。0時頃は満天の星だったのに、3時ごろから西風が強くなり起こされる。「鞍部の西斜面にあるテント場なので、風が通り抜けるのだろう」と半分寝た状態でいたら、突風混じりの小雨がテントを叩きつけるようになり、眠れなくなる。

 非常食用のクッキーやスナック菓子で、急ぎ、朝食を済ませ撤退準備にかかる。しかし、必要なものを何処に置いたのか、仕舞ったのか分からず、捜す時間の方が多いのには歳を感じる。
最後に3山娘のテントの弛んだロープを張り直してから出発する。

 常念岳直下の三股分岐まで登り左折、大きな岩がゴロゴロする尾根を下る。
雨で濡れた岩だが意外と滑らないので助かるが、今年の6月4日に常念岳を目前に断念した尾根である。
危険な下山道であるのは確かだ。 前常念岳から少し下ると石室の前常念岳避難小屋に着き、お菓子を食べる。
避難小屋から南の尾根へ下ると、更に急な下りになり、岩に付けられた赤いペンキの目印を追いながら下る。

 やっと樹林内に入ると暫くは緩やかな尾根道になる。P2207を過ぎると登山道は右折、山斜面のジグザグ道が、うんざりするほど続いた後、蝶ヶ岳分岐に出て登山口に戻って来る。そして駐車場に着く。


常念岳頂上は近いが、三股へ下山。


晴れていれば見られた展望。

前常念岳避難小屋

石室で少し休憩。

前常念岳からは南尾根を下る。

眼下の樹林帯へ。


斜面のジグザグ道にウンザリ。

無事に駐車場に。
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【花(実)】


ミヤマアキノキリンソウ

ムシカリの実

キツリフネ

ゴゼンタチバナの実

カニコウモリ

ハリブキの実

ホソバトリカブト

ヤマハハコ

ハクサンフウロ

イブキトラノオ

チングルマの実

ヤハズヒゴタイ

タカネシオガマ

クロマメノキ

ウメバチソウ

オヤマソバ

ミヤマゼンコ

アザミ

オヤマリンドウ

ハンゴンソウ

ミヤマコゴメグサ

キンレイカ

アケボノシュスラン

シラタマノキ

トウヤクリンドウ

イワツメグサ
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