平成23年2月22日(火) 鈴鹿;T字尾根からのD御池岳 1247m
紅葉の時、昨年の11月にT字尾根から登った。その時に雪原の頂上台地を歩きたくなった。今回、登るのに、君ヶ畑林道が除雪されているかが心配だった。最悪の場合は君ヶ畑集落から約3kmを歩く覚悟で、山頂までピストンする予定で出発する。 |
7:07駐車場所〓20登り口〓8:08T字尾根に乗る〓8:48T字の根部(P918)〓10:25頂上台地〓11:20〜25奥ノ平〓11:40〜12:40御池岳〓12:53〜13:00ボタンブチ〓13:22T字下り口〓14:42T字の根部(P918)〓15:17T字尾根から支尾根へ〓15:58林道出合〓16:14駐車場所 |
林道に雪融け水が流れていると思ったら凍りついており、強烈な尻餅を搗いてしまう。その為に鈍痛を感じながらの登山になってしまう。
アイゼンを付けて出発。氷点下なので雪の締まった林道を歩くが、週末のつぼ足跡が固まり凸凹している。登り口は前回と同じ『君ヶ畑営林署』の看板のある所から支尾根に取り付く。
登山道ではないため、間伐した倒木が雪の下に埋もれている。足を踏み入れた雪の下が空洞になった箇所が随所にある。雪が緩んだ下山時は、更に注意が必要だ。
植林が途切れると、背後に山容の美しい天狗堂が望まれ、御在所岳・綿向山方面も望まれる。
T字尾根の稜線のピークに辿り着くと、中央に大き目のブナの木がある。樹皮に付けられた傷を下山時のために記憶して北へ向かう。
尾根の西(左)は薄暗い植林帯で雪は少ないのだが、ブナの混じる小又谷側の自然林を歩くと気持ちが良い。
T文字の根部に着く。前回はなかったプレートが吊るされていた。右折すると両サイドは自然林の広い尾根になる。やがて、尾根はシャクナゲ・ヒノキのヤセ尾根になり、数回のアップダウン後、急降下すると、ブナ林の広い雰囲気の良い尾根になる。
やがて傾斜が増し、潅木帯に変わる。そして更に急坂になる。
細君の踏み跡を辿って登る。雪の下は石灰岩がゴロゴロした地点だが滑りながらも登る。更に沈み込むことが多くなり、徐々に離されて行く。
頂上台地に着く(前回よりも1時間20分遅かった)。背後の鈴鹿山地の展望を見ながら登って来た。アイゼンをカンジキに変えて、北の展望を見に奥ノ平へ。
広々した台地で、「奥ノ平はどれ?」5回目なのに情けないことである。カンジキに換えたので何処でも歩ける。これが何故か爽快なのだ。
一部地面が露出した奥ノ平に着く。遮るものはなにもない。先ずは北方面の展望を望むと北東には御嶽山・乗鞍岳が薄っすらと見える。更に左にある白い山は白山だろうか。
大パノラマを楽しみながら西へ、広々した山頂台地を見渡しても人影がない。雄大な自然を独占である。
北半分の展望が良くなった御池岳頂上に着く。雪道を考慮しても11時には登頂予定だったが更に時間がかかった。だが、往路を戻るので、未だ気持ちに余裕が残っている。
気温は5℃前後、快晴なので暖かい。煮込みうどんを食べると汗がでてくる。
山頂で1時間ほど、のんびりした。白山・北アルプス・御嶽山も霞んできた。ボタンブチ経由で往路を戻ることにする。
少し戻った地点で奥ノ平分岐を左に見て直進する。なだらかな小尾根を下っていくとボタンブチが見えてくる。
ボタンブチから南に続く鈴鹿の山々を眺めると霞み、琵琶湖・比良山地も見辛くなっていた。T字尾根を見ると、「あそこを登って来たのか。人間の足って凄い」と思う。
カンジキによる適度の沈み込みを楽しみながら雪上に新しい踏み跡を残しながらT字尾根下り口へ。
ここから先は車高のある車でないと無理。 |
登り口の君ヶ畑営林署の看板。 |
林道から取り付く尾根 |
切り開かれた所からは天狗堂が望まれた。 |
T字尾根出合。 下山時の目印に。 |
ボタンブチ とT字尾根(中央の緑部分がヤセ尾根)。矢印;頂上台地入口付近 |
T文字の根部、ここで右折。 |
正面に頂上頂台地を見ながら。雰囲気のいい所だ。 |
尾根が細ってくる。 |
この後、植林とシャクナゲが自生するヤセ尾根に。 |
ヤセ尾根最後の急な下り。 |
ヤセ尾根からブナ林の広い尾根になる。 徐々に傾斜を増してくる。 |
急坂;徐々に離されて行く。カンジキを付けたいのだが。 |
遅れて、やっと頂上台地入口に着く。 |
頂上台地入口より。琵琶湖を挟み比良山地の蓬莱山・武奈ヶ岳。 |
頂上台地より鈴鹿山脈の山。 |
残っていた塩ビパイプを使用。 日野山で試したがパイプが外れた。 前日に急いで改良したカンジキ。 今度はボルトで固定する。 これで空中散歩を楽しむぞ! 効果は・・? |
釈迦ヶ岳・御在所岳を望む。 |
雨乞岳。 |
奥ノ平 |
御池岳へ。 |
中央;綿向山 |
乗鞍岳 御嶽山が望めた。 |
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穂高連邦と乗鞍岳 |
御嶽山 |
霊仙山と伊吹山 |
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伊吹山 能郷白山? 白山 |
間違っているかも。 |
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湖西北部の山 |
日本庭園とも随分ご無沙汰してます。 |
枯れ木に花を咲かせて、祝宴だ。 |
黄色いタオルを振り、展望に別れを告げる。 |
ボタンブチと日本コバ |
ボタンブチからの御池岳 |
ボタンブチから歩いたT字尾根を眺める。 |
ボタンブチからの奥ノ平 |
頂上台地に別れを告げ、カンジキを付けたままT字尾根下り口を下る。取り付きは、恐怖を感じる急傾斜で、「こんな所を登ったのか」と改めて驚く。山斜面に平行に足をはこび、カニ足歩きで下る。
やがて、尾根が明確になると、カンジキの適度の沈み込みが楽しくなる。
所々、露岩があるヤセ尾根で細君はアイゼンに換えるが、私はカンジキで我慢。まるで上陸したオットセイかペンギンのようである。
正面に植林が見えてくると『P918』のT文字の根部に戻ってくる。ここからは右が植林の尾根道になり、朝の林道出合の分岐に注意ししながら、小さなアップダウンを繰り返して下る。
カンジキを外したのはT字尾根を外れてからだった。林道に下りてくると、深さ30センチほどの雪は緩みカンジキを付けたいが邪魔に思う箇所もあるので、つぼ足覚悟で歩き、駐車場所に戻ってくる。
頂上台地より、T字尾根へ急降下。 |
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カニ歩きで下る。 |
登りは辛かったが、下りは恐怖を感じる。 |
ヤセ尾根へ |
カンジキにつまずき顔面から前に倒れたがシャッターチャンスを逃す。 カンジキに八つ当たり。 |
細君はここでカンジキを外す。 |
ヤセ尾根を過ぎるとカンジキが必要だかアイゼンで下る細君。 |
林道への下り、雪下は倒木が多い。 |
カンジキ役立たず。私も外す。 |
私が見た4回目の転倒。このまま林道までシりセード。 |
靴の中が冷たい。長靴か欲しい林道だった。 |