2016年3月17日(平成28年)木 薙刀(なぎなた)1647m  野伏(のぶせ)ヶ岳 1674m 300名山                                

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 2012年4月15日に残雪期しか登れない野伏ヶ岳に登った時、大パノラマを眺めることができた。
これ以上の感激を味わうことはもう無いと思っていたが、薙刀山に登れなかったのが心残りになっていた。
そろそろ登ってみるか。3月になってから気長に好条件の日を待つ。

 深夜2時前に枚方を出発。東海北陸道・白鳥ICから杉峠を越し、石徹白山中居神社前の駐車場は1台だけだった。車道には雪も無く石徹白川に架かる橋の手前に駐車する。

5:50駐車場〓7:18和田山牧場跡〓9:40境界尾根(薙刀・野伏間の鞍部付近)〓10:33〜10:55薙刀山〓12:18〜13:18野伏ヶ岳〓14:34ダイレクト尾根下部〓??〓15:35林道出合〓16:33駐車場

後半 薙刀山〜野伏ヶ岳〜下山


野伏ヶ岳の山頂部が見えていました。気温は氷点下3℃、無風

小白山谷にかかる橋 シュー・アイゼン・ピッケル等で重いリュック

林道をショートカット

気付くと林道から外れていました。GPSと地図で確認するとOK



和田山牧場跡到着。 雲一つない青空だ。野伏ヶ岳 薙刀山(右)
野伏ヶ岳からダイレクト尾根を登り、薙刀山で下山コースを決める予定でいたが、
細君は先に薙刀山に登ることを提案する。
野伏ヶ岳は無理に登らなくても良いと・・。予定を変更、推高谷まで牧場跡を歩く。

前日のだとおもわれるスノーモービル跡が牧場跡一面に。今日は静かなようだ。
登山口近くで追い越した単独男性の姿が林道の牧場入口に見えている。
私達は遠回りして登ったのだろうか?

中央;願教寺山 銚子ヶ峰  右端;大日ヶ岳

願教寺山 銚子ヶ峰

左;小白山(おじろやま) ダイレクト尾根と野伏ヶ岳。

何処を歩けば最短コースなのかな?


熊かと思ったがカモシカだった。走っている姿は初めて見た。
山スキーヤーが多いので機敏なようだ。
推高谷に出合う。
渡渉して対岸の尾根に乗り薙刀平に取り付くのが理想なのだが
沢への急斜面が怖く、叉登り返しもきつそうだ。
渡渉地点を捜し下流へ行ってみるが更に険しい。

高度を上げてから推高谷を渡ることにして、先ほどのカモシカのトレース跡を拝借して右岸の斜面を登る。

カモシカの足跡もなくなり
登山者が歩いた痕跡もなく不安になる。

雪下には林道があるようだ。
前日の下山時のスノーシュー・ソリ跡・ツボ足が沢山♪

高度1280m付近でソリとスノーシュー跡は推高谷を渡ってこちらに来ていた。
ここから推高谷を渡ろうと思ったが谷への7〜8mの下りは崖に近い。また薙刀平への登りが私達にはきつく感じたので
左岸の斜面を登ることにする。

とうとう登りの2名のツボ足だけになる。用心のためアイゼンを装着。

背後には毘沙門岳 

推高谷の急斜面、出来れば通りたくないのですが、左岸に移動できる地形ではないですね。
緩んだ箇所もあり新たに踏み固めて慎重にトラバース。

2名のツボ足が推高谷方向へ。 家族会議。
画像右上が薙刀山だと勘違い。県境尾根は近いだろうと思い直進することにする。
ここからは踏み跡を付けて登ります。

いつの間にか野伏ヶ岳の領域から薙刀山の領域の登りになっていた。推高谷を越しているのに気付かなかった。
 県境尾根はもう少し。
毘沙門岳、そして恵那山が薄っすらと。眼下には牧場跡、

ここを登れば県境尾根。

細君、県境尾根に上がるのに手こずっています。

ショック!薙刀山はまだまだだ。 野伏ヶ岳の方が近い。
県境尾根に登るまでに5箇所ほど薙刀平へ踏み跡があったが、対岸から見る斜面はきつくて実行でできず。
今回のコースは遠回りだったようだ。
白山は山頂に着くまで拝めそうもないな〜。 野伏ヶ岳だけにしようかな・・。弱い心がよぎる。

近づいた感じがしない。 出来るだけ前方を見ないで登ることにしよう。
「脚を動かしていれば着く。これが登山だ」と自分に活を入れてゆっくりだが脚の動きを止めずに進む。

振りかえると野伏ヶ岳  細君も辛そうだ。

近づいてきた薙刀山。 暑い、汗が止まらない。 山頂には人影が・・。もう少しだが、脚の動きは鈍い。
乗鞍岳・御嶽山・中央アルプス・伊吹山が見えだして来る。そして山頂からの白山が楽しみだ。

やった!薙刀山頂上だ! 先ずは白山展望

中央;別山。 ここ(南)からだと主峰白山は別山より低く見える。 
山座同定は前回の野伏ヶ岳のレポを参照

北東〜南東
銚子ヶ峰       大日ヶ岳  毘沙門岳

奥越勝山市の男性から話しかけてもらう。
『勝山』と云えば、定期的に覗いている超有名な、HP・『山あっとらんだむ』のとろろひろろさんを思い出す。
尋ねると御本人だった。籾糠山以来の11年ぶりの再会にビックリポンです。

実は薙刀山を知り、登るきっかけになったのは、ひろろさんのHPからです。何と奇遇なことか。

細君、やっと到着。眼下に和田山牧場跡  高賀三山方向  眼前に野伏ヶ岳

野伏ヶ岳  荒島岳方向

左端には伊吹山がうっすらと。    能郷白山 姥ヶ岳 中央:荒島岳    銀杏峰 部子山方面

左端;屏風山 伊吹山遠望            能郷白山

左端;越前甲・加賀大日山  大野市  法恩寺山  経ヶ岳方面

経ヶ岳   中央;赤兎山   大長山方面

左端;大長山  中央;赤兎山〜三ノ峰への吊り尾根  

白山連峰

銚子ヶ峰 北アルプスを遠望

大日ヶ岳    毘沙門岳
薙刀山より下山                       

ひろろさん野伏ヶ岳へ。 広々した薙刀平、スキーができる人はいいな〜。
ちんたら・ちんたらと下りまひょかね。わいも。

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薙刀山〜野伏ヶ岳〜下山


「山頂での記念写真を撮るのを忘れた。もう一度登ろう」と細君
辛そうに登っていたのに・・。
「ここで、ええから撮っといて」。余力は野伏ヶ岳の登りで・・。

登りは53分かかたが、下りは38分でしかも超楽。
ここからは登りです。

きつい箇所があるだろうな〜

キツーゥ! 私も4ツ足で・・。

薙刀山が白山にのまれてしまっている。


野伏ヶ岳山頂

どっちもいい顔してますね。

ひろろとろろさんのHP「山あっとらんだむ」より。戴きました。

北西〜北
法恩寺山  経ヶ岳  越前甲・加賀大日山  赤兎山 大長山  白山釈迦岳 白山 別山


北東〜南東
銚子ヶ峰       大日ヶ岳  毘沙門岳

南〜西
美濃の山々    小白山  屏風山  能郷白山  姥ヶ岳   荒島岳  銀杏峰 部子山

白山連峰   白山釈迦岳  白山(大汝峰・御前峰)  別山 三ノ峰  銚子ヶ峰が連なる。
先ほどの薙刀山。ここからは存在が薄い。 右のピークは南白山2189mで手前に銚子ヶ峰が。

山座同定は前回の野伏ヶ岳

北アルプス  薬師岳 北ノ叉岳 黒部五郎岳方面か

北アルプス  槍ヶ岳  穂高連峰
ひろろさん再会を楽しみにしています。ありがとう。

     乗鞍岳                                 御嶽山
                              大日ヶ岳        鷲ヶ岳

乗鞍岳

御嶽山  中央アルプス

御嶽山

中央アルプス

左端手前;小白山・奥;屏風山・その奥;伊吹山  右;能郷白山

荒島岳   銀杏峰・部子山

法恩寺山 経ヶ岳

左端;越前甲・加賀大日山  中央;赤兎山  大長山
    野伏ヶ岳より下山

最高の展望をありがとう。

皆さんはスキーとボードで一気にくだっていった。。ちんたら・ちんたらと下るのは私達だけ寂しいですね。

ソリ跡を下り、ダイレクト尾根から外れていく細君。

ダイレクト尾根ではない。 何処でも歩けるので下ってもいいのだが・・。

ダイレクト尾根に戻った。和田山牧場跡を赤の破線で歩き林道入口に向かうのが正解なのだが・・。
黄色の破線を下ってしまう。

脚の疲労もあり単調な下りに飽き飽き。

ダイレクト尾根から湿原へ。

ダイレクト尾根から見えていた蛇模様の湿原。
コースは左から湿地を迂回して牧場跡に向かうのだが、踏み跡があったので、近道かと思い湿原内を右に下ってしまう。



蛇頭に見えていた池。ここで引き返せば良かったのだが・・。植林内に入ってしまう。
コピー地図とGPSとGPSのコンパスで現在位置と進む方向を確認して朝の林道に出ることにした。
一部区間で、くぼ地(沢)を下ることになり、スノーシューを装着しての歩行となった。

無事に林道に出てスノーシューを外す。
電波の悪い樹林内でもGPSは狂わずに作動してくれて助かりました。


ショートカットしないで林道を真面目に下ります。

早朝から入山して最後の下山者になってしまった。 
ひろろさんはすでに自宅かな?
これから240kmの運転。枚方にも楽しめる山があればいいのだが・・。

駐車場所からの野伏ヶ岳

帰路の運転では、ストック多使用の為か、両肩が猛烈に痛く、トイレ休憩で歩くときは、ロボット状態で
久しぶりに身体のダメージを感じたが、無事に戻れて山の神に感謝です。

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