平成19年1月21日 A大山 1710m

 2日前に傘マーク消えて/になり、日本海側の降水確立が低い。北陸か山陰地方かで悩んだが、山陰の雪山経験がないので、思い切って中国地方の主峰・大山(伯耆富士)に登ることにする。
 大山は平成12年10月15日の黄葉シーズンに登っているが、10月6日の鳥取西部地震で数十mのところにある弥山の三角点は立ち入り禁止、そのうえ行者コースも通行止めだったので悔いが残っていた。
 3時前に枚方を出発する。深夜料金を利用して豊中ICから中国道を走る。カーナビの到着予定時間は6時だ。早く着き過ぎるので、ゆっくり(私には)走っていると猛烈に眠くなり、勝央SAで仮眠。
6時45分に米子道・溝口ICを下りる頃には、明るくなり始めて伯耆富士がくっきりと見え、展望も期待できそうだ。
山裾の桝水高原から大山寺へ。一部区間に雪がある道路を走り、大山寺南橋の駐車場に着く。(駐車料金1000円・高速料金3650円・帰り;吹田ICまで5400円) 走行距離273km


 周辺地図

早朝の伯耆富士
7:20大山寺橋横駐車場(標高770)〓8:20五合目(行者コース分岐1250m)〓35六合目の非難小屋(1350m)〓9:25〜10:35大山(弥山)〓11:10五合目(行者コースへ)〓11:30〜45元谷大堰堤(1010m)〓58大神山神社〓12:08大山寺〓12:18駐車場   15:55枚方

【夏山登山道】


駐車場より出発。

ブナの原生林

六合目の避難小屋と大山北壁(下山時撮影)

 既に駐車場には20台ほど。アイゼンを付けてダブルストックで駐車場奥から山に入ると、登山届箱がある夏山登山道と合流して左折、100mほどで一合目だ。
二合目から五合目までがブナ林の原生林が広がり、徐々に登りがきつくなるが、北風が後から吹き、少し寒いぐらいだ。背後に中海・美保湾から島根半島、左に三鈷峰が見えると五合目だ。
 五合目の少し上に行者コース分岐がある。行者コース入口にはトレースがあり、下山コースに選ぶことにする。五合目を過ぎると潅木帯になる。
 非難小屋のある六合目に着く。ここからの展望がよく、大山北壁から三鈷峰への稜線・元谷・島根半島・日本海が一望できる。


六合目より三鈷峰(下山時撮影)

六合目からは更に急坂になる

猛烈な風に耐えて登る。 上部の2人、剣ヶ峰へか?山頂では会わなかった。

ダイセンキャラボクの樹氷

強風のため重心を左側に

山頂台地に着くと風も少し穏やかに

  六合目からは更に急な坂だ。アイゼンをしていてもズルズルと滑りながらの登り。途中、潅木のくぼ地でセーターとウィンドブレーカーを着込み、防水(寒)の手袋に変える。潅木が隠れるほどの積雪になると、強い北風が吹き、舞い上がった雪が顔に当り痛い。突風が吹くと姿勢を低くしてやり過ごし、バランスを崩さないように慎重に登る。
頂上台地に辿り着くと風は弱まり一安心。木道とダイセンキャラボクは雪の下。前方に弥山の小屋が見えだすと、登って来た充実感が湧いてくる。
やっと写真を撮る余裕ができるが、シャッターが下りない。数秒押し続けて諦めた頃に「カチャッ!」とシャッター音。

【山頂】


頂上小屋が見えてくる。

頂上小屋。

弥山と剣ヶ峰

撮影に夢中になっていたら細君は弥山頂上にいた。

弥山より剣ヶ峰(剣ヶ峰へは縦走禁止だが) 三鈷峰

東方面;氷ノ山は?

東方面を見る細君

風を避けて食事。  でも寒い。

南方面

中海・美保湾・島根半島

 途中で追い越された男性だけがいる弥山頂上。独立峰だけあって360度のすばらしい展望だが、寒くて地図を広げて山座同定する元気はなくなっていた。
頂上小屋を利用しようと思っていたが閉っている。仕方なく風を避けて小屋裏側で鍋焼きうどんをする。しかし下茹でしてある食材だが、水が凍ってしまう山頂ではガスの火力が落ち、湯気もなかなか上がらない。身体が冷え切る前に冷たくても食べる。「寒中で冷やしうどんを食べるのも風流か?」と負け惜しみ。食べ終わる頃には暖かいうどんだったが、完全に身体は冷えていた。続々と登山者が登ってくるが、殆どが立ったまま軽食で済ませているようだ。反省!

【下山;行者コース】

尻セードでブナ林を下る。


元谷大堰堤にて

林道を歩く

大神山神社

大神山神社参道

大山寺

 下山、五合目分岐で右折して行者コースへ。純ブナ林の急な下りだ。トレース跡は滑り台のようにツルツルだ。『これは尻セードで下れ』という事?良く滑ってカーブがあり面白い。
 尻セードを楽しんだためか早く元谷大堰堤に着いた感じ。ここから見る大山北壁は期待通りだった。
佐陀川沿いの道を選ばずに林道を歩き、下宝珠越分岐で左折して山道に入ると大神山神社の横手に出て来る。参道を下ると大山神社はすぐだった。みやげ物屋が並ぶ車道に出て、アイゼンを外す。
大山寺橋上で雄大な大山を眺めてから駐車場に戻ってくる。

【米子道;蒜山SAより】


米子道・蒜山SAより 大山 演Gヶ山

米子道・蒜山SAより  上蒜山・中蒜山・下蒜山

 今年は暖冬、お陰で私達の体力でも、今の時期に登ることができた。スキー場は雪が少なくて家族連れが雪遊びをしている程度だったが、登山道は充分な積雪だった。三日間天気が続いたお陰で、しっかりとトレースがあり安心して山行が出来た。

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