平成18年11月12日 伊勢(いせ)山上(さんじょう)

 天気予報では冬型気圧配置になり荒れるらしい。近畿では和歌山県南部と三重県だけが晴マーク。三重の山に登ることにして伊勢山上を選ぶが時間に余裕がありそうなので最短コースから白猪山と堀坂山(雨天で中止)にも登ることにする。
 枚方を五時に出発する。未だ暗い枚方では北斗七星が見えている。予定を変更したくなるような星空だが、予報を信じることにする。
伊賀上野・大内ICから西名阪(国道25線)を走る。鈴鹿山地は厚い雲に覆われている。三重も雲が多いが青空が見え、安濃町からは伊勢湾からの御来光を見ることができた。松阪ICから県道45号を走り堀坂峠を越すと水場があったので、いつも車に乗せてあるポリ缶(10と20リットル缶)に汲む。そして道標に従い飯福田(いぶた)寺へ。仁王門前に駐車する。145km

 伊勢山上は標高差約180mで大天井の標高が390mの山麓丘陵。山岳修行の行場として役行者によって開かれたといわれる霊山。
自然風化した巨大な露岩が奇岩・怪岩・岩窟となっている。勿論、修行ではないので危険と感じたら迂回路を利用することにする。

7:50仁王門〓8:00薬師堂登山口〓8:40大天井〓9:35飯福田寺〓9:46裏行場入口〓9:55獅子ヶ鼻〓10:10仁王門


駐車場と仁王門

飯福田寺

油こぼし

キッコウハグマ

岩屋本堂

「ここを登るの!」

岩屋本堂へ

大天井にて

 私のリュックだけにして、仁王門より飯福田側沿いに歩くと左手に薬師堂への石段があるが、右手の橋を渡り飯福田寺で入山料(1人100円)を納める。戻り、薬師堂の左から山に入ると、油こぼしがあり10mほどの岩場に付けられたクサリを頼りに登ると視界が広がる。
手摺を頼りに切り立った岩壁を行くと岩屋本堂である。ここから先は私たちの力量では無理。引き返して右へ。抱付岩も滑りそうな岩、右に踏み跡が・・。
やがて小天井のピークに着く。ここからは雑木林で、霊山らしい雰囲気を感じながら緩やかな稜線を歩くと大天井に着く。


亀石

右に迂回路あり。丸い穴は足場

鞍掛岩より南方面  白猪山   中央;高見山地  

鞍掛岩より東方面

蟻の戸渡り

蟻の戸渡り」より西方面  髯山 と矢頭山

小尻返し↑→


小尻返しより岩屋本堂

小尻返しからの下りは殆ど真下。「案ずるより産むが易し」だった。

飛び石

再び岩場になり亀岩を越し、次ぎに鞍掛岩に立つと展望がよい。東は堀坂山方面、南には白猪山・高見山地、西には矢頭山・髯山が望まれた。
蟻の戸渡りへ、ここも展望が良い。小尻返しからは岩屋本堂が見える。クサリが付いている岩壁を恐怖を感じながら下る。次ぎに飛び石だが肝心の飛び石を知らずに迂回路から下りてしまう。
岩場も終わり飯福田寺へと下る。

【裏行場】


裏行場入口。

獅子ヶ鼻

 裏行場へ。仁王門まで戻り、150mほど車道を歩くと橋がある。橋を渡って直ぐに左岸を50mほど下ると鳥居のある裏行場入口に着く。入口には高さ4〜5mほどの油こぼしの岩壁が立ちはだかる。クサリに頼って登り、10分ほど登ると獅子ヶ鼻に着く。ここから先のルートが分からず諦めて、仁王門まで戻る。誰にも会わない山行だった。白猪山へ車を走らせる。

トップ