平成18年11月5日 B横山岳(西峰)1132mからA東峰1134m 高度差884m 

花と展望(平成17年5月)

 昨年の5月8日に登ったとき、東尾根で素晴らしいブナ林に出会った。紅葉の時期に是非ともブナ尾根を散策したいと思っていた。そして今日、尋ねることにする。
 木之本から国道303号線を走る。「八草峠を越して岐阜県から夜叉ヶ池の紅葉もいいな〜」と。しかし夕方四時までに帰宅する予定なので諦める。杉野の集落より道標に従い網谷林道を走ると白谷出合の駐車場に着く。
駐車場にはテント泊のグループが朝食をしていただけ。春とは大違いの静けさで今日の一番乗りのようだ。


駐車場より横山岳望む。
7:15白谷出合駐車場〓8:00太鼓橋〓8:45〜50五銚子の滝〓10:00横山岳(西峰)〓10:30〜11:25東峰〓12:35東峰尾根コース登山口〓13:05白谷出合駐車場

【白谷コースを登る】


植林内のつづら坂。

太鼓橋

経の滝

 今回は白谷から詰めることにする。駐車場からは紅葉した西峰が陽を浴びて見えている。熊避けに2種類の鈴とストックに装着した自転車用のチリンチリン、更に笛を準備して出発する。白谷沿いの道を歩くと新しい登山道が出来ていた。白谷と別れて植林のキツイ山斜面を登ると林道に出る。林道を歩き再び白谷に戻ると太鼓橋が架かる。橋の手前より明るい谷を詰める。
三段になって落ちるナメ滝の経の滝を見て、左岸から巻いて登ると『天狗岩』の標示がある。右岸を見渡すが今回も分からず。
春だと雪が残る狭い谷、そして広くなると左からの谷と合流し、右から滝音が聞こえてくる。


アキギリ

ミツバフウロ

ツリフネソウ

終わりかけのヤマルリトラノオ?

天狗岩付近の紅葉。

五銚子の滝

 水量は少ないが数段になって落ちる五銚子の滝に着く。紅葉と滝を観ながら小休止する。
ここからが難所と急坂。滝の左から登るが崩れ易い斜面を補助のロープに頼って登るが恐怖を感じる斜面だ。
無事に通過して尾根に取りつくが、急坂に変わりがない。急な斜面のため10日前の捻挫した足が少し痛く、踏ん張りが効かずにズルズルと滑る。
(ここで、大変なことをやってしまった。足を庇って岩場のロープを頼っていて滑ってしまった。私はロープをしっかり握っていたので、谷側に1mほど落ちた程度だったが、数m先でロープを握っていた細君も反動で滑った。「助けてぇ〜」の声、場所がよくて樹に引っ掛かり助かった。お互いに軽い擦り傷程度で済みよかった。)
紅葉が綺麗だ。カメラアングルを素人なりに考えて「もう少し上から」と上るが、光の角度が違って期待が外れる。少し下れば良いのだが、下るのも億劫な急坂だ。春だとヤマシャクヤク・イワウチワ・カタクリなどを、観ながらゆっくりと登れるのだが。

『頑張れ!山頂まで300m。』のプレート。「よし。頑張るぞ!」と。しかし『あと200m』のプレートを見るまでの長いこと。何故か11月なのに変に暑い!『あと100m』のプレートからは楽だった。東峰分岐を過ぎると直ぐに西峰に着く。

【横山岳にて】


白山見えるかな?

金糞岳・伊吹山方面。

 細君はリュックを下ろして、もう小屋上の展望台にいる横山岳西峰に着く。私は展望台には登らずに、霞む金糞岳方面の展望を見るが琵琶湖も見えない。

【吊り尾根を歩き東峰へ】


振り返ると横山岳(西峰)。条件がよければ日本海。琵琶湖が望まれるのだが。

展望の良い吊り尾根を歩き東峰へ
 早々東峰へ。山頂のブナは殆ど落葉している。展望のよい吊り尾根、前回のように白山・御嶽山を見ることはできないが、広々とした眺めの稜線を歩くのは気持ち良い。

【東峰にて】


東峰にて

東峰にて

北方面。山座同定も難しい。

 展望のよい東峰に着くが遠望は効かない。
鍋焼きうどんができるまでに冷たいビールで乾杯!最高に美味い。当家の鍋焼きうどんには、舌が痺れるほどに七味唐辛子を大量に入れる。味の不味さを誤魔化すためではなく身体が暖めるため。しかし、今日は汗を掻きながらの食事だった。
東尾根から今日初めて出会う夫婦が暑そうに登ってきた。ブナの紅葉が綺麗だったらしい。早々西峰に去っていった。

【東尾根コースを下山】




鞍部を右折する。
左前方には金糞岳が望まれる。

ここから約2kmの林道歩き。

 東峰から東へ下山する。やがてブナ尾根は、下るほど紅葉が美しくなり、期待以上で幾度も止まり見入る。
南に下るようになると純木のブナ林も終わるが、暫くは紅葉が続き傾斜が増した尾根道を下る。
見晴らしのよい鞍部で右折、急な山斜面を下ると東峰尾根コース登山口がある林道に下りてくる。
左折して、橋手前で太鼓橋への林道と別れて網谷沿いの林道を下ると白谷出合駐車場に戻ってくる(林道歩き約2km)。

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