平成17年5月8日 東峰1134mからA横山岳(西峰)1132

紅葉の横山岳(平成18年11月9日)にリンク

 天気だったら連休明けに登ろうと昨年から決めていた横山岳。今日は快晴だと確信して京都南IC〜京都東ICを利用して、国道161号を走ると比良山は雲がかかっている。
 国道303号を走り青空が覗き始めた木之本を通り、杉野の集落より道標に従い白谷出合の駐車場へ。130km (帰路;木之本IC〜久御山・淀ICを利用 133km)

4:25自宅〓6:45白谷出合駐車場〓7:20東尾根コース登山口〓9:30〜10:17横山岳・東峰〓10:42〜47横山岳〓12:15〜30五銚子の滝〓12:54経の滝〓13:05林道の橋〓13:38駐車場

〜東峰


網谷林道からの横山岳

東尾根コース登山口

つづら坂にシャクが咲く

墓谷山と白谷の橋への林道

金糞岳望む

素晴らしいブナ林

 


こんな風景に出会えるから山歩は楽しい

キツイ登りもなくルンルン

オオカメノキ

ブナ林内はイワウチワの花道が続く

  白谷出合駐車場に着くと準備をしているグループが1組、先に出発すると工事中のため入山禁止の立て看板がある。白谷に咲く花を楽しみにしていたのだが残念だ。
絵地図を参考に東尾根コースから登り三高尾根を下山する予定を立てる。約2kmの林道歩きになる。二俣で右の林道5分ほど歩くと東尾根コース登山口に着く。
 東尾根コース登山口の取付きはロープがある急斜面。シャクが咲くつづら坂を登ると西には墓谷山、南に大きな山容の金糞岳が望まれる。
北への尾根道になると樹林内に入り、やがてイワウチワが咲くブナ林になる。緑に包まれた尾根道は「美しい、素晴らしい」と連発する。美しく咲き続けるイワウチワだが、「他の花も咲いていればいいのに」と贅沢なことを思う。
  ブナ林から展望のよい岩峰にでると御嶽山・恵那山が雲海に浮かんでいる。しかし恵那山は沈みそうだ。急いで御嶽山を撮るが恵那山は・・。白山・鈴鹿・琵琶湖方面は東峰でゆっくり見ることにする。

東峰〜


展望の良い横山岳東峰にて

金糞岳方面

雲海に浮かぶ御嶽山

 直ぐに東峰頂上に着く。福井県と滋賀県の地図を広げて山座同定する。琵琶湖も日本海も見える。360度の展望を私達が独占して楽しんだ後、うっとうしい虫も飛んでいないので、ここで食事にする。
  単独の男性4人が私達と同じコースから登ってくる。皆さんもここで食事された。そして今朝、駐車場で出会ったグループがうっとうしい虫を頭上に連れて登ってきた。情報を聞くと『「白谷は工事を中断している」と地元の人が教えてくれたので登って来た』と。
  

 
冠山と白山  中央・荒島岳  

三国岳    中央・白山、荒島岳  右端・能郷白山

中央・能郷白山

雄大な金糞岳  右奥・伊吹山

鈴鹿山地  琵琶湖、  比良山地遠望

痩せ尾根より   琵琶湖     横山岳西峰と日本海遠望

横山岳


山頂の展望台

私達も白谷を下ることにして、タムシバ・ムシカリが咲く展望の良い痩せ尾根を歩き横山岳へ。
 『通行止』の白谷下山道を過ぎると直ぐに琵琶湖方面の展望がよい横山岳頂上に着く。小屋上の展望台に登って白山方面を望むと成長した樹木が邪魔していた。
  虫が多いので早々に戻り白谷を下山する。

白谷を下山


慎重に下山

白谷に降りてくる。さらに五銚子の滝を巻いて下る

五銚子の滝

残雪  五銚子の滝からは谷沿いに下る

花の宝庫白谷

経の滝

林道がここまで伸びていた

 急な小尾根を下るとカタクリ・ヤマシャクヤク・ハルリンドウ等が咲いているが、虫が飛んでいて落ち着いて写真が撮れない(夫婦とも数箇所刺される。)。滑落に注意して下ると水音が聞こえてきて五銚子の滝に着く。
 滝からは残雪のある白谷沿いに下るとニリンソウが群生している。経の滝を過ぎると前方に林道の橋が現れる。この林道は今朝の二俣から伸びてきた道で橋を渡った地点で行き止まり。
白谷に下る登山道を捜すが分からずウロウロすると橋を渡った右岸にあった。しかし谷には下らずに山腹の登山道になる。この登山道も頭上の林道延長工事が始まると落石の危険があるので廃道になる運命だろう。
白谷に下りてくると左岸に渡り、見覚えのある林道終点に出てくる。ここでは小型のシャベルカーで林道の橋と接続する登山道を開く工事が始まっていた。林道が完成しても橋までは沢歩きが出来なくなるのかもしれない.
10分ほど歩くと白谷出合駐車場に戻ってくる。

 入山禁止の白谷から登るなら林道の二俣付近に駐車して橋まで林道を歩き白谷を遡上。
下山は危険箇所のない歩き易い東尾根ルートが良いと思う。


シャク

ハルジオン

ヒメウツギ

ムラサキケマン

ミヤマキケマン

ホウチャクソウ

チゴユリ

ミヤマハコベ

イワウチワ

イワナシ

カタクリ

イカリソウ

スミレサイシン

フモトスミレ

ヤマシャクヤク

ヒトリシズカ

ユキザサ

ハクサンハタザオ

ハルリンドウ

ニリンソウ

マノアシガタ(キンポウゲ)


ラショウモンカズラ

ワサビ

エンレイソウ

ルリソウ

ルイヨウボタン

イチリンソウ

エチゴキジムシロ

トップ

平成11年5月2日 横山岳1132m 晴れ 152q

横山岳
残雪が登山道を塞ぐ 五銚子ノ滝 頂上より琵琶湖望む
頂上より北方面

平成13年2月作成

花を観に伊吹山北尾根を歩く予定でいたが電話で問い合わせると伊吹ドライブウェイはタンデム禁止。前日、横山岳に変更する。
R307→R8→R303へ。杉野農協前が広場で三叉路になっている。『祝・横山岳山開き』の垂れ幕と大きな木に『横山岳』の標示に従い左へ。墓谷山登山口を過ぎ、コエチ谷登山口を過ぎると直ぐに白谷出合に着く。もう10台ほど駐車している車を地元のボランチィアが整理されていた。登山帳に記名、置いてある‘しおり’を戴く。

4:50枚方〓7:30〜50白谷出合〓8:50経の滝〓9:20〜25五銚子ノ滝〓10:35〜11:40横山岳〓13:30〜35鳥越コル〓14:13着

  白谷出合より林道を歩く(白谷本流コース)。イチリンソウ・ヤマブキ・シャク・ミヤマハコベ等が咲いている。花の観察に忙しく、初めから進みが遅くなる。
林道に黒い塊、土砂崩れかと近づくと雪の塊だった。林道から山道に入ると日が差し込む明るい谷で花が多く咲いている。ここは豪雪地帯、谷間に降った雪が谷を埋め尽くすほど積もるため、木が茂らないのだろう。ここからはトキワイカリソウ・イチリンソウ・ツボスミレが鳥越辺りまで咲いていた。
『天狗岩』の標示、周辺を見渡すが分からない。気が付くと沢から少し高所を歩いている。下を見ると枯れ草を被った残雪があり迂回していた。

やがて滝音がしてくると、経の滝(落差17m)に着くが休まずに滝の右岸を登る。背後には琵琶湖が望めるようになり,黄色が目立つミヤマキケマン・ヤマブキの中にヒトリシズカ・ルリソウが咲き、更にまだ日が差していない谷間に薄いピンクで球状のニリンソウが群生している。実に可愛いい。
V字になった狭い谷間を抜けると残雪が行く手を阻む。「さて、何処から登れば?」 近づくとトンネルになっている。雪の下を潜るのは初めて、通り過ぎると谷間は広くなりワサビの花が咲き、前方で二股になって右の谷から滝音が聞こえてくる。

五銚子ノ滝(落差20、5m)に着く。水量は少ないが数段に分かれ、目前の滝壷に落ちてくる。背後には霞んではいるが琵琶湖が望まれて、いい場所だが日が差して暑くなってきた。

滝の右岸を巻いて岩場を登る。一部ロープが張られているが足元には注意。尾根に取り付くと新芽を吹き出したブナ林が迎えてくれるが急坂は頂上まで続く。坂の途中で終わりかけのイワウチワ・ハルリンドウを各一輪ずつ見つけ写真に撮っておく。「カタクリは終わっているのか」と思いながら登る。「辛いが頂上まで一気に登ろうと」決めたときにカタクリが群生している個所があった(やっと休めた)。でも2分ほどで横山岳頂上に着く。始め遅れ気味だったが頂上には予定時間内に着くことができた。

広い横山岳頂上だ。展望は北と南が開けているが、澄み切った天気だったら南に比良山系が見え、北には白山が見られるらしいが今日は琵琶湖の竹生島・余呉湖が見える程度。頂上に建つ小屋の上が展望台になっていたが大して変わらない展望だった。
ゆっくりと食事するが僕の周りに小さな虫が飛んでくる。追い払っても直ぐに集まってくる。よく汗が出たからだろうか、周りのハイカーに笑われる。

鳥越へ、南に下山。展望の効く三高尾根道を下る。眼下には琵琶湖が広がり、左右に新緑の美しい自然林が広がる。10分ほど下ると頂上から望めなかった金糞岳が望めた。足元には可愛いイワウチワ・ハルリンドウが多く咲きチゴユリ・シュンラン・ミヤマカタバミ・カタクリ等が見られた。
しかし苦手な急な下りが続く、登りでは同じペースで歩いていたハイカーに抜かれて行く。下り坂で、うんざりする頃、丸太のベンチがある所に着く(頂上から約1時間)。ここからは五銚子ノ滝が見下ろせ、登った白谷本流コース、下りた三高尾根道が見渡せる。

気温も上がってきたが木陰がない。やっと鳥越に着き、少し先の木陰で一息入れる。鳥越から50m先から左折してコエチ谷に下るが暫くは尾根道で大木のケヤキの新芽が吹き出している。黄葉のシーズンも良さそうだ。谷道になっても相変わらず急坂が続く。 谷沿いの林道に出るとウマノアシガタが黄色い花を咲かせている。コエチ谷登山口に出ると駐車場はすぐだ。今回の山行は春花の種類と多さは伊吹山以上かも、頂上以外は花が途切れることなく駐車場に戻って来る。

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