平成18年10月29日 武奈ヶ岳 1214m 正面谷からダケ道下山
25日、痺れている足で歩こうとして、捻挫してしまった。少々の傷みと腫れはあるが登れそうだ。
前日の深夜になって、やっと行き先をきめる。5時前に起床してコースと天気を調べていると細君の横槍が入り早朝から口喧嘩。行き先を決めずに6時前に出発する。自宅(枚方)の空は予報通り曇り、北の空には晴れ間が見えるが鈴鹿方面には雲がありそうだ。名神・京都東ICで降りて湖西道路を走ると比叡山・比良の山が良く見えている。「武奈ヶ岳はきついな〜。リトル比良もいいが地図がない。」野坂岳か日野山にすることにして高島町までくる。「やっぱり武奈ヶ岳にしよう」と引き返す。
平成11年10月31日に神爾谷から登り北比良峠(ロープウェイ駅)からの多数のハイカーにうんざりしたが、紅葉と白山・御嶽山が見える展望を見た(今回と同じで当日に決めた武奈が岳だった)。これ以上の展望は見ることはできないだろうとご無沙汰していた。リフト・ロープウェイが廃止されたので静かな山行が期待できそうだ。
イン谷口(出合小屋)で左へ。正面谷の林道に入り、舗装道終点にある駐車場
足にサポ−ターを付け、靴の紐をきつめに結んで出発する。
正面谷の駐車場。 |
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7:12駐車場〓24大山口〓7:55青ガレ〓8:29金糞峠〓9:15中峠〓45ワサビ峠〓10:20〜11:10武奈ヶ岳〓45イブルキのコバ〓12:00〜10八雲ヶ原〓12:20北比良峠〓13:30大山口〓13:40駐車場 15:15枚方 |
【金糞峠へ】
大山口。 |
青ガレにて。 |
青ガレ。 |
支谷を横切り正面谷を登る。 |
正面谷右岸を歩くと大山口に着く。振り返れば朝日を受けた琵琶湖が輝いて見える。ここには「青ガレ付近は落石・崩落の危険があり、別ルートへの迂回をお願いします」の立て看板があるが直進。
堰堤を右岸からいくつも越すと堂満岳斜面が迫る。落石がありそうで急いで通過すると青ガレに着く。
ここからは登りがキツクなる。左岸へ渡り、積み重なったガレ石を登り、ガレの途中で左折すると左下から金糞滝の滝音が聞こえてくる。正面谷に戻ってくると涸れた谷になり、浮石に注意して登る。期待していた紅葉は落葉した樹もあるが楽しませてくれた。谷が細り一気に登ると金糞峠に着く。
【金糞峠〜ワサビ峠】
金糞峠にて。 |
峠からは暫らく流れに沿って下る。 |
芦生杉 |
ヨキトウゲ谷を登る |
ヨキトウゲ谷にて。 |
堂満岳。 |
中峠 |
中峠から下りワサビ谷へ。 |
ワサビ谷。 |
登ってきたワサビ谷。 |
琵琶湖の展望がよい金糞峠だが、雲が上がってきて見ることはできない。
直進して下り中峠へ、小川沿いに下っていくと間伐材で造った橋がある。少し先でヨキトウゲ谷を登る。せせらぎが流れる日本庭園風で閑静なコースだ。ここで初めてグループの登山者と出会い追い越す。そして山斜面を登ると背後に堂満岳は現れて中峠に着く。
中峠を直進してブナ林の山斜面を下ると前方に西南稜と左に御殿山が樹木越に望まれる。明るい口ノ深谷にでてからワサビ谷を詰めるとワサビ峠に着く。
【ワサビ峠から武奈ヶ岳】
ワサビ峠。 |
西南稜より武奈ヶ岳へ。 |
白倉連邦。 |
西南稜より南方面。 |
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南方面。 コヤマノ岳 艶シ南稜 |
左に登れば御殿山、右へ登ると直ぐにピークに出、初めて武奈ヶ岳が西南稜の遠方に望まれた。
このピークは御殿山より高いのだが山名がないのが気の毒に感じる。ここからは360度の展望を楽しみながらの快適な山行だ。
【武奈ヶ岳】
武奈ヶ岳頂上。 |
蛇谷ヶ峰と釣瓶岳(手前)。 |
琵琶湖 リトル比良 釈迦岳方面。 |
コヤマノ岳と武奈ヶ岳との鞍部 |
数人だけの武奈ヶ岳頂上に着く。こんなに少ないのは冬山以来。ゆっくりと山座同定を楽しむ。今日は朝のトラブルでビールをリュックに入れるのを忘れたので、非常用に入れてあるブランディーをお湯割にして飲む。
そして、ほとんど具のない餅が一杯(20ヶ)の雑煮を食べる。途中で抜いたグループが登ってきて隣で大きな鍋を出してコンロ2台で豊富な食材で料理にかかり始めた。私たちは下山支度にかかる。
【下山・八雲ヶ原〜北比良峠〜ダケ道】
ブナ林。コヤマノ岳分岐付近より武奈ヶ岳望む。 |
谷間の原生林。 |
芦生杉とイブルキのコバ。 |
無くなっていた八雲ヒュッテ。 |
新しい湿原を造成中。 |
八雲ヶ原湿原 |
武奈ヶ岳頂上。 |
少し戻り、分岐でイブルキのコバ方面へ。陽が差し込むとドウダンツツジ・ヤシオツツジの赤が鮮やかだ。コヤマノ岳を巻くようになると晩秋を感じさせるブナ林になり、樹間から見える武奈ヶ岳もよい。 |
神爾谷分岐付近より釈迦岳望む。 |
正面谷を下り駐車場へ。 |
南へ歩き北比良峠へ。ロープウェイ駅があった北比良峠だったが、駅は解体中だった。ここからダケ道へ。 |