平成18年5月21日 A越前大日山(越前甲)1320m


 周辺地図   山行ルート地図  平成24年5月20日の記録


京都南ICから京都東IC〓R161を走り敦賀市からR476〓R365を走り今庄へ〓R8〓R416を走り勝山市の横倉へ向かう。横倉の『あまごの宿』から約1,8Kmで登山口に。217km


 3年前の5月25日に越前甲に登ったことがあるが、展望は霞んで駄目、カタクリの群生地も花は終わっており悔しい思いをしたのでリベンジの機会をうかがっていた。

 奥越は豪雪地帯。今年は残雪が多いので、春爛漫は今ごろだろうと予想する。更に予報では降水確率0%の山行日和とか。
しかし滋賀県北部の県境からは低い雲が。勝山市からの越前甲も山頂にはガスがかかっている。今回も展望は駄目かも、そしてカタクリも終わっているのではと弱気になる。
タニウツギが咲くR416号。道路の左に標柱があり八反滝が見える八反滝登山口に着くと山頂のガスが切れてきた。(更に150mほど走ると絵地図のある越前甲登山口がある。駐車場所は道路端に三ヵ所あり数十台可能。)

3:40自宅〓7:25八反滝登山口〓7:55〜8:00八反滝〓9:54新又越分岐〓10:27大日峠〓11:27〜12:25越前甲〓13:23大日峠〓14:47十字路〓14:02奥太山林道出合〓18分ロス〓20再度林道出合の戻り林道を下山〓12:42〜53越前甲登山口〓15:00八反滝登山口

【八反滝〜十字路】


八反滝登山口より。

撮影場所より右斜面を登る。

巡視路を歩く。

ヤマエンゴサク

ニリンソウ

モミジチャルメルソウ

オオバキスミレ

イカリソウ

ツボスミレ

キンバイ

フキノトウ

カタクリ畑

岩壁

キケマン

スミレサイシン

スミレサイシン

シロスミレ

コミヤマカタバミ

ミヤカタバミ

キクザキイチゲ

アズマイチゲ?

3つ目の鉄塔より。銀杏峰と部子山

荒島岳

 八反滝登山口から踏み跡を頼りに上がると夜露でしっとりしたスミレ・ニリンソウ・ヤマエンゴサク・キケマン等が咲き乱れているが、お目当てのカタクリの花は種になってしまっていた。ここまで来て中止にはできない。堰堤を過ぎてから左岸へ渡渉すると八反滝に着く。
ここからは巡視路を歩いて十字路まで向かうのだが、目印のテープ・標示がないので頭上の送電線と鉄塔と踏み跡が頼りだ。
 八反滝手前から粘土質の急斜面を登る。ロープがあれば少しは楽なのだが、ずり落ちないように這い上がると暫くは歩きやすい道になる。
 1つ目の鉄塔を過ぎるとキクザキイチゲ・ミヤマカタバミ等の花に陽が当り見事に開いて迎えてくれる。そして、踏まないように歩くのが困難なほど群生しているカタクリ畑に来るが殆どが萎れていてガッカリする。気の毒だが踏まれたカタクリの上を歩いて次の群生地に期待する。
日陰の小さな谷を横切るときにサンカヨウが咲いていて足が止まる。
 2つ目の鉄塔を過ぎると残雪が現れて踏み跡を失うが、頭上の送電線を頼りに歩くと明るい広場に出る。頂上直下の迫力のある黒い急峻な岩壁が現れる。
最後の望みにしていたカタクリ畑に着くとカタクリが咲き乱れている。私が三年間も夢に見た花園だ(チョット大袈裟かも)。そしてミヤマカタバミ・キクザキイチゲ等も負けじと咲いている。
 3つ目鉄塔下で霞んだ荒島岳・銀杏峰を望む。山頂からの大パノラマに疑問符が付く。
倒木と残雪が多くなり花園は終わる。残雪個所では踏み跡が分からなくなり、気付いた時には送電線から離れていた。引き返すときも自分の足跡が雪上にない。
倒木にも難儀して時間を費やす。何時になったら十字路に着くのだろうと思っていたら、見覚えのある場所の十字路に着いていた。

【十字路〜越前甲】


十字路にて

大日峠で左折し急登。振り返ると白山が望まれ歓喜する。

大日峠を過ぎると展望が開ける。  中央;越前甲

サンカヨウ

ザゼンソウ

エンレイソウ

ユキザサの蕾

ブナ林の急坂

ブナ林と越前甲望む。

1180mのピークへ。 少し見えている山頂。 演チ賀大日山と鈴ヶ岳。
私を狙っている2匹の虫がカメラの前を飛ぶ(ブヨか?)。撮影も落ち着いてできない。

白山・別山から三ノ峰 (↓の画像に続く))

中央;大長山と赤兎山  右;経ヶ岳

ザゼンソウ(座禅僧)に会えて喜ぶ。谷は雪に埋まり倒木も多い。雪に埋まった広場では直進するがテープが見つからない。チョット左に外れて歩いていた。
 大日峠で左折すると視界が広がり急登が始まる。振り向くと待望の白山が見え出した。
気持ちは焦るが身体がついて来ない急坂。ブナの新緑のシャワーを受けながら喘ぎながら登る。
1180mピークを過ぎて残雪の緩やかな道になるが、再び急登になる。山頂は近いのだが、なかなか到達しない。
道端のショウジョウバカマ・イワウチワ、そして小粒のカタクリを観ながら登る。


ムラサキヤシオ

オオカメノキ

イワナシ

キランソウ

イワウチワ

ショウジョウバカマ

【越前兜山頂にて】


賑やかになってきた山頂。

浄法寺山.・丈競山遠望。

山頂からの白山・別山

 二等三角点の越前兜山頂ではグループ四人が食事していた。移動しながら加越国境の山々の眺望に満足。しかし荒島岳・銀杏峰方面は霞んでいた。眼下の勝山市・大野市、そして加賀市方面を見下ろせなかったのが少し残念だ。
蚊取り線香(山行中も電池で作動する虫除けを使用しているのだが刺される)を用意して食事する。
山頂が賑やかになってきた(三十名ほど)。地元の登山者が多いので山座同定してもらい大阪弁丸出しで会話する。北陸の山に登ると人の温かみを強く感じる。


加賀大日山  中央;鈴ヶ岳

【下山】


最高の展望を見ながら下山する。撮影するときだけ頬被りをとる細君。だが手を刺されて翌日は腫れあがる。私は軽症ですんだ。

新緑のブナと残雪が美しい。

新又越分岐を過ぎても残雪が多くて思うように歩けない。

登山口にある祠。
私たちは林道を下ってきた。

国道416号と駐車場

下山。前方に白山を見て下るのは最高に気持ちがよい。
十字路まで戻り、直進して沢を下る。ここでも残雪と倒木が邪魔をして時間を費やし奥太山林道出合に出てくる。直進して植林内に入り金属製の橋を渡ると残雪が多くて不安になる。また倒木に難儀したと聞いていたので、林道出合まで引き返して(18分ロス)林道を下る。
 左に祠がある。ここが越前甲登山口で谷間の奥に山頂が見えている。周辺にはカタクリ等多種類の花が咲いている。ザゼンソウの群生地はないかと近くを散策するが見つけることができなかった。
 更に林道を下ると絵地図のある国道416号に出てくる。車道を7分ほど下ると朝の出発点に戻ってくる。


市からの越前兜
 前回は楽に登れたのだが、今冬の大雪による残雪と倒木は予想以上だった。しかしカタクリの群落を観るなら残雪を覚悟して登るしかないだろう。

所要時間(休憩・食事・撮影時間含む)
前回
;約6時間
今回;約7時間半

 往路を走り帰宅することにする。途中、今庄駅近くの蕎麦屋で、とろろ蕎麦とおろし蕎麦を食べる。そして今庄365温泉に入浴してから帰宅。 21:10枚方

平成15年5月25日

3:30自宅〓7:07八反滝登山口〓8:34大日峠〓9:33〜10:43越前甲〓11:17大日峠〓37十字路〓送電線巡視路〓12:50登山口

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