平成19年3月18日 E霊仙山 1098m

コース地図は昨年を参照

 今年は記録的な暖冬だと言うのに3月になって寒くなってしまう。3月3日に鈴鹿でフクジュソウが咲いている情報があったが機会を失ってしまった。今日も冬型気圧配置になり、北部ほど天候が悪そうだ。展望を諦めて樹氷ねらいで綿向山にする。
 珍しく雪がちらつく(今冬初めて?)枚方を5時20分に出発、京滋バイパスを走り、宇治の長いトンネルを抜けると霧氷の風景に驚く。雪が降る山行はどうも苦手で、先週に続いて山の選択を間違えたようで、落ち込むと同時に車のスピードも落ちてしまう。
草津JCTから名神を走ると以外にも東方面の山が見え、綿向山方向からは朝焼けの御来光を望むことができた。
その上、伊吹山も白く輝いて見え出すと「もしかしたら霊仙のフクジュソウが観られるかも」と思い、八日市ICを通り越して彦根ICへ。
多賀町から河内風穴を目指し更に3qほど走り落合手前の今畑登山口に着くと石川ナンバーの車が停まっているだけだった。

7:03今畑登山口〓8:10笹峠〓9:05近江展望台〓10:15〜20霊仙山最高点〓10:35霊仙山三角点〓10:53経塚山〓11:02〜52非難小屋〓12:14お虎ヶ池〓25お猿岩〓13:07汗拭き峠〓13:30落合〓13:40今畑登山口  枚方15:25着

 まさか今畑登山口から雪道になるとは思っていなかった。これでは廃村のフクジュソウは望み薄。
15分ほどで主を失った梅が咲く今畑廃村に着く。ここで寺の軒下を借りてアイゼンを付ける。
迷うような個所もなく、雪に覆われて山野草もないので登りに専念できるのだが、風邪をひいてしまい、細君に待ってもらうことの多い山登りになってしまう。
 樹林越しに、白く輝く西南尾根が見えてくる。そして笹峠に出てくると展望が広がり、目の前に西南尾根の急斜面が立ちはだかる。ここで金沢市からの夫婦に追い着く。アイゼン無しのためか私より遅いペースだった。
小休止してから急斜面を登る。振り返ると御池岳・藤原岳、更に上がると御在所岳方面も見え始める。少し緩やかな斜面になって、再び急斜面を登ると近江展望台のピークに立つ。


今畑登山口

今畑の廃村  ○○寺

少しだけ残るブナ林

南西尾根が見えてくる

笹峠付近

御池岳を見ながら小休止

必死に登る我輩だが。

近江展望台直下

360度の展望が広がる近江展望台。今まで、霞んでいて見られなかった伊勢湾・琵琶湖が六回目で初めて望まれた。西南尾根のフクジュソウは雪の下のようだが、ひょっとして雪に根を張って咲いているかも?
 雪下には石灰岩がゴロゴロ転がる西南尾根を歩くと、昨日の雪穴か?所々に深さ1mほどのつぼ足がある。今は冷え込んでいるお陰で、雪が締まっていて大丈夫だが。
昨年、フクジュソウが多く群生していた地点にくる。試しに雪を掻き分けて50センチ程の深さまで掘るが地面は見えず。「こりゃ、あかんわ」。完全に諦める。
失望して、南霊岳を越すと広い鞍部で、岩が露出していて何やら黄色い物が。「あった!」


近江展望台より

に伊勢湾   藤原岳 ・ 御池岳

御池岳  鈴鹿山地の山々

中央;長命寺山  →琵琶湖

琵琶湖と比良山系

近江展望台より西南尾根

 雪中のフクジュソウを観られたお陰で、軽やかに霊仙山最高点に着くと伊吹山が眼前に現れ、左に横山岳、金糞岳。右、遠方は能郷白山だろうか。私達だけの雄大な展望が広がり、ゆっくりしたいところだが、北西の強風のため、記念撮影だけして霊仙山三角点へ。
途中で、初めて男性とすれ違う。登り返すと経塚山分岐、左へ登ると誰もいない霊仙山の三角点。ここも素晴らしい展望がだが寒い。避難小屋で食事することにして経塚山方向へ。
 経塚山から振り返り最高点と三角点を望む。ガスがかかれば迷いやすい地形だとよくわかる。直進して登り返すと避難小屋に着く。
 避難小屋内は意外にも無人だった。風音を聞き、窓から伊吹山を眺めながら鍋焼きうどんを食べる。男性と入れ違いに私達は小屋を出る。


霊仙山最高点からの伊吹山  手前経塚山  鉛難小屋

最高点より南西尾根 

最高点より

霊仙山三角点にて

三角点より最高点望む


経塚山にて

経塚山より最高峰  右奥に三角点

避難小屋へ

綺麗な非難小屋

極寒だが別荘気分で

経塚山まで戻り、右へ。琵琶湖の形をしているお虎ヶ池は、雪に埋もれていた、この辺りから登山者とすれ違うようになる。お猿岩(普通の岩に思えるのだが)で左の雪道と展望コースに分かれている。未だ歩いたことがない展望コースを選ぶと、眼下に琵琶湖・落合へ下る大洞谷、そして比良山系が望まれるコースでよかった。
  雑木林になると見晴台があるが休まず通り過ぎる。やがて、U字道になるとミスミソウの群生地、地肌が見えている個所を注意深く見ながら下るとお世辞にも綺麗とは云えないが咲いていた。
 汗拭き峠で左折すると滝がある大洞谷に出合う。植林内の谷道を下ると落合の集落にでて、アイゼンを外して、林道を歩くと朝の登山口に戻ってくる。


経塚山より汗拭き峠へ下る

30人ほどのハイカーとすれ違う

お虎ヶ池

お猿岩

展望コース

眼下に琵琶湖  中央;沖島

展望台付近にて

美しい雑木林

花を探す細君

ミスミソウ

ミスミソウ

汗拭き峠

大洞谷出合

谷沿いに下る

落合

ハクサンハタザオ?

風邪のために鼻は詰まり、咳き込むと気管が痛い。先週に続いて引き返しかと思ったが、息を切らさないペースで登ったため、展望に恵まれ、雪中に咲くフクジュソウも観られて嬉しかった。

トップ