テクテク行者還岳・七曜岳

平成17年5月15日 トンネル東口よりA行者(ぎょうじゃ)(かえり) 1546m・D七曜岳(しちようだけ) 1584 曇り時々雨

周辺地図(中心は駐車場)  山行ルート地図  奈良県道路情報 平成24年6月7日の記録



大台ヶ原からみた大峰山脈。
中央左に山が切られたように見えるのが行者還岳
木の右が七曜岳、高い山が大普賢岳

 先週と同じような天気で気圧の谷が通過するらしい。行き先を決めずに就寝するがAM1時ごろ、雨音がしたが通り雨だったようで直ぐに止む。4時前に再び雨音がする。天気予報をパソコンで調べると枚方近辺だけが降っているようだ。
 行き先は?先週同じような天気に行者還岳に登っているリンク友のチーさんの山行を真似ることにして、小雨の中を出発する。R169よりR309(行者林道)を走り行者還トンネル手前左にある20台ほど可能な駐車場所に車を入れる。

4:35枚方〓117km〓6:54行者還トンネル東口〓6:57登山口〓7:50奥駈道出合(一ノ多和)〓風景・花写真で大幅に時間を費やす〓9:46〜52行者還小屋〓10:10行者還岳分岐(北ノ肩)〓10:20〜32行者還岳〓11:14〜37七曜岳(食事)〓12:51〜13:03行者還小屋〓14:14〜18一ノ多和〓14:57トンネル東口  18:10枚方

トンネル東口の駐車場から大台ケ原望む。
ここから観る御来光もいいだろうな〜

奥駈道への登り

 上空は雲に覆われているが行者還トンネル東口の駐車場からは雄大な景色が広がり、大台ケ原がよく見えている。しかし何時までも続く天気ではなさそうだ。

トンネル左の林道を3分ほど下ると登山口ある。山斜面を10分ほど登ると天ヶ瀬道の稜線に出合う。ここには世界遺産のためか英語でも記載された道標があった。
ヒメシャラ・ブナ・トウヒ等の大木が多い原生林だが満開のシロヤシオのお陰で急な登りも苦にならず。
高度を上げると樹木越しに大普賢岳が望まれる。まだ見晴らしは大丈夫のようだ。

整備された登山道。       ブナ・ミズナラ・トウヒ・ヒメシャラなど大木が。

奥駈道を北へ

 奥駈道に出合うと同時に雨が降ってきたので雨具(以後、数回着たり脱いだり)を着る。奥駈道を北へ100mほど行くと一ノ多和の小屋があった。小屋から200mほど行くと小さなコブに3箇所ほどテープが巻かれている。前回のトンネル西口からの登山道だと思われる踏み跡があったが道標はなかった。
雨が止み関西の最高峰・八経ヶ岳、弥山が見え出すと写真撮影に忙しくなり風景が変る度にシャッターを押すがシロヤシオは蕾の木が多かった。
  石灰岩が点在する歩き辛い道なると岩峰斜面にヤマシャクヤクが群生していた。これだけ多く群生しているとは知らなかったが殆ど閉じているのが残念だ。そしてお目当てのクサタチバナの群生地に来るが残念ながら早すぎたようだ。林内にバイケイソウの葉が広がる稜線を過ぎ、天川辻分岐・大川口分岐を過ぎると直ぐに行者還小屋に着く。


奥駈道出合にて。

何時かはここから八経ヶ岳に。

稲村岳方面

シロヤシオ


バイケイソウの絨毯


大普賢岳を望む

行者還岳と避難小屋

行者還岳へ
  行者還小屋背後に迫る行者還岳の断崖は以前、大台ケ原からでも見えていた。
行者還岳を右(東)から巻いてシャクナゲが咲く木ハシゴの連続する岩場を登り、行者還岳の北ノ肩で戻るように登る。


行者還岳を東から巻く

木ハシゴが続く岩場

岩場を登りきった地点に咲くシャクナゲ

行者還岳


行者還岳頂上にて

ガスに隠れる八経ヶ岳

中央・女人禁制の山上ヶ岳

中央・稲村岳

 シャクナゲが満開の行者還岳頂上は二人だけ。真下に行者還小屋が見える南の岩頭に立つと足が竦むほどだが主峰の八経ヶ岳には雲がかかってしまっていた。山頂を移動して稲村岳・山上ヶ岳を望む。
ここまでに写真を250枚以上撮影している。撮影時間を費やさないで歩くのを条件に七曜岳までいくことにする。


行者還岳の岩頭より南方面。霞む八経ヶ岳・弥山への奥駈道

七曜岳へ




誰もいなかった七曜岳山頂
雨が降りだし展望もだめになる。。

 行者還岳からは一部で木ハシゴがある痩尾根歩きになり、岩峰にはシャクナゲが多く咲く。ここで和佐又からの20人ほどのグループと出会う。
雲海が上がってきて一気に視界が悪くなり、七曜岳に着く直前には雨が降り出し乳白の世界になってしまう。誰もいない山頂で食事をする。頂上には終わりかけだがヒカゲツツジが咲いていた。

帰路

 下山は往路を戻る。帰路は写真を撮らずに下山するつもりだったが、ガスがかかった風景も素晴らしい。合計380枚の写真を撮ってしまう。整理は帰宅後の楽しみでもあり苦痛でもある。


バリゴヤの頭・中央、稲村岳  右端・七曜岳の岩涯

岩場の痩せ尾根にはシャクナゲが咲く

倒木には苔


シロヤシオ


シロヤシオ

シロヤシオ

ハタザオ

ヤマシャクヤク

ヒメレンゲ

ツルキンバイ

クサタチバナ

シャクナゲ

ヒカゲツツジ

ユキザサ

ギンリョウソウ

ワチガイソウ

ミヤマカタバミ

オオカメノキ

ハウチワカエデ

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平成10年5月31日 行者(ぎょうじゃ)還岳(かえりだけ) 1546m 

ヒメシャラの大木 中右に鉄山 大普賢岳望む
クサタチバナと大台ケ原 大峰山脈の主峰八経ヶ岳と弥山

昨年の今ごろシロヤシオが満開だったらしい。期待してタンデムで出発する。枚方は20℃前後で暖かい朝だったが、黒滝付近では10℃以下になり防寒対策が必要だった。トンネル西口に着く。風が吹き悴んだ手で準備する。

4:55自宅〓バイク109km〓7:15〜30トンネル西口〓8:20〜25奥駈道出合〓9:45天川辻〓50行者還小屋〓10:08行者還岳分岐〓18〜35行者還岳頂上〓11:00〜40大川口出合(食事)〓12:50トンネル西口分岐〓13:30トンネル西口着

 弥山と同じトンネル西口手前の橋より支谷の右岸に入ると堰堤がある。堰堤の横にある小さな道標の所から山に入ると、いきなりの急登。ヒメシャラの大木がある原生林の森が奥駈道に出合うまで続く。時々シロヤシオの花びらが落ちているが、頭上の木には花がない。高度を上げれば咲いているだろうと期待する。樹越しにバリゴヤノ頭が見え出す。

  50分ほどで奥駈道に出合う。帰りの下山口なので周囲の風景を覚える。今日は標高差460mなので、もう3分の2を登ったことになり気が緩みハイキング気分なる。
ブナの原生林なのだか、異常に繁殖した幼虫が新芽を食べ尽くし葉の軸だけになると地面に落ちて次の木に上って行く。ブナの木が枯れないかと心配するが、幼虫のお陰で見晴らしは至ってよい。弥山・八経ヶ岳、そして鉄山が樹間から見える。
残念ながらシロヤシオは終わっていたがドウダンツツジのピンクの花が迎えてくれる。明るい奥駈道から石灰岩の薄暗い樹林帯を抜け出すと、クサタチバナのお花畑が広がり、前方には大台ヶ原の山塊が雄大に横たわる。展望と花に大満足して先へ進むと大普賢岳が望まれたので、また足が止まる。

天川辻に着くが展望が効かないので先へ。直ぐに東側が開けた大川口に着き、行者還小屋にも直ぐに着く。背後には行者還岳が聳えている。
行者還岳を右から巻くと険しい岩場になり木のハシゴを利用して上がると水場があった。
岩場を過ぎて緩やかになると行者還岳北の肩に出る。分岐を気にしながら歩くと踏み跡がある行者還岳分岐に着く。

 引き返すように登ると三角点のある行者還岳頂上に立つ。山頂のシロヤシオもシャクナゲも終わっていた。少し南へ行くと岩頭に出る。ここからは広大な樹海の彼方に弥山・八経ヶ岳・釈迦岳への南奥駈道が続き、眼下には小屋が見えている。

行者も先へ進むのにはるしかない。往路を戻り大川口出合で食事する。

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