テクテク雨乞岳

紅葉16年11月14日。大峠からの山行にリンク

杉峠・根ノ平峠分岐 杉峠 釈迦岳望む 東雨乞岳より雨乞岳望む
            霊仙山方向    御池岳     藤原岳方向           釈迦岳
国見山 御在所岳 鎌ヶ岳


平成14年6月23日 2回目・雨乞岳1238m 霧雨 写真は平成9年10月12日撮影です。

先週休んでリズムが狂ったのか、天気が悪いからか、行き先が決まらない。何処でもいいのだが、行くとなると色々と条件を付けてしまい決まらない。前回の雨乞岳山行記録がいい加減だったので、再度確認の為と財布を使わなくても行ける今回の山にやっと決まる。

朝、どんよりとした空。アメダスでは滋賀県に1ミリの降水箇所が2ヶ所あるが枚方からはポンポン山・生駒山が見え、雨も降っていない。何とかなるだろうと出発するが、信楽辺りから小雨が降り出し嫌な気分になる。R477からは山並は全く見えない。

武平峠トンネル西口に着くとトンネルの出口(東側)が明るいので行ってみると伊勢湾がハッキリと見えている。こんなにハッキリと伊勢湾を見たのは初めてだが上空は雲に覆われている。トンネル西口は霧雨が降っていて準備する気になれずに中止にしようかと迷う。でも周りのハイカーは登り支度をして、それぞれの方向に登っていく。「やっぱり登ろう」。

5:00自宅〓103km〓6:50〜7:20武平峠トンネル西口〓8:05雨乞岳(クラ谷)・コクイ谷分岐〓27沢谷の滝〓10分休憩〓9:30杉峠・根ノ平峠分岐〓10:27〜37鉱山飯場跡〓10:57杉峠〓11:33雨乞岳〓11:46東雨乞岳〓12:10〜37七人山コル・食事〓13:27コクイ谷分岐〓14:25武平峠トンネル西口

 トンネル西口駐車場から滋賀県側の車道を少し下ったところの橋を渡ると登山口がある。谷沿いの登山道に入るとササユリが咲いていた。植林を通り過ぎ山腹の急斜面に付けられた登山道を小さく上り下りを繰り返しながら雑木林を歩く。35分ほどで御在所岳からの稜線と合流すると鞍部(沢谷峠?)に辿り着く。登山道は鬱蒼と茂る自然林の沢谷へ下り、やがて沢水が流れ出すが前回よりも水量が多そうだ。

左から小さな谷と出合うとクラ谷(雨乞岳)・コクイ谷分岐で右のコクイ谷方向へ。滑りやすい岩に注意しながら渡渉を繰り返して下ると黒っぽい岩が露出する沢谷の滝上部にくる。右岸に渡り慎重に下る(登山道からは見えないが滝下でクラ谷が合流している。ここから下流がコクイ谷になるようだ)。沢谷の滝まで1時間チョットでくるが、濡れてよく滑る岩と衣服の濡れで嫌気が差して戻りたくなるが、ここまで来て戻るのも・・。

炭焼き跡が点在するコクイ谷、渡渉を繰り返し下りると谷沿いを少し離れブナ混じりの美しい樹林帯の道になる。ここでパンとサクランボを食べて休むが風が吹くと雫が落ちてくる。
登山道は樹林帯から再びコクイ谷に戻り右岸へ、そして100mほど下ると杉峠・根ノ平峠分岐に着く。ここからは歩き易い道になり山頂までの山行時間の半分来たことになる。

 コクイ谷を渡り杉峠への谷(本谷とする)に入る。直ぐに右岸を2m程上がり自然林内を歩く。やがて左岸に渡りアセビが茂る急坂を登ると、支谷沿いに歩くようになる(このときは、本谷と思っていたので、頭の地図は狂い修正できずに歩く)。支谷沿いを歩いていると道標があり左を示している。道標に従い左に行くが道は右にカーブして再び支谷に入るとテ−プが無くなる。直ぐに引き返すと道標の周りに沢山テープが着いているのだが気付かなかった。あれだけ踏み跡とテープが付いているのだから間違うハイカーが多いのだろう。前回もここで間違ったのを思い出し、今回もテープを付けておく。道標のところから直進し窪地の道に入るとトチの大木があった。

 小尾根を越すと山腹の道になる。立続けに二つの綺麗な支谷を渡ると、本谷の源流部にある鉱山飯場跡に入ってくる。やっと乾いた石に座ることができ、おにぎりを食べながら休むが雨乞岳の上部は雲が懸かったままだ。
飯場跡は広く登山道は中央を通っているのだが、いつの間にか右よりの道を歩き飯場跡を通り過ぎ、ヤセ尾根を登る。前回は谷沿いの陽があたる道だったと記憶していたが「勘違いだったか?」と納得させて登ると杉峠の大杉が見えてくる。ここで谷沿いの道と合流する。

 杉峠からは本谷の遠方に伊勢湾が望まれたが御在所岳・国見山の山頂は見ることができなかった。南へ最後の急登だと我慢して登る。下草がササに変わると潅木から抜けて、大パノラマのササ原に変わるのだが今日は真っ白。頂上直下の背丈ほどのササ道を一気に登ると池(水溜まり)があり直ぐに頂上に着く。

 ササに覆われた雨乞岳頂上は狭く6人ほどが食事中。居場所がないので直ぐに下山。深いササ道を歩き東雨乞岳へ向かうが視界は50〜100m程でササ原だけが見える。鞍部近くで稲ヶ谷コースと出合い、登り返すと広い山頂の東雨乞岳に着くが寒気の南下で北風が強く(滋賀県・強風注意報発令中だった)食事ができない。回復の兆しが無さそうなので、展望を諦め早々下山する。

 下山道は北にある。やがて抉られた登山道にササが覆い被さるようになり、ササのトンネルを滑らないように下る。ササ道にうんざりする頃、美しい自然林の七人山コルに出てくる。ここで食事にする。

 七人山コルで右折する。やがて水が湧き出し、美しい渓谷のクラ谷となる。コクイ谷より明るく広く、ガレ石や岩が少ない登山道なので歩きやすい。

やがてクラ谷から分かれて、支尾根を越える登りにかかる。大した登りではないのだが、今回も辛く感じながら越えて小さな谷に下りると直ぐに朝のコクイ谷出合に戻って来る。朝の道を今度は登り鞍部(沢谷峠?)に着くと車の音が聞こえてくる。

 帰り仕度をしているとスパッツの中から山ヒル(5匹)が出て来る。恐る恐る靴を脱ぐが細君も僕も吸われずに済む。

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