平成16年10月24日無双洞(むそうどう)からD七曜岳(しちようだけ)1584m D大普賢岳(だいふげんだけ) 1780m

国道24号線〓県道14号で桜井市へ〓県道37号で吉野へ〓国道169号で大台ケ原分岐を過ぎると直ぐに伯母峰トンネルに入る。トンネルを抜けると直ぐに右折するので追突されないように注意〓林道は台風による大雨で崩壊している箇所があったが無事に和佐又ヒュッテに着く(駐車料金500円)。

コルから底無井戸の区間はブナ・ヒメシャラ・トウヒの大木が多い素晴らしい原生林が続く
大普賢岳・小普賢岳・日本岳 底無井戸を過ぎると急坂を下る 台風23号の大雨で水簾の滝は迫力満点
無双洞より一枚岩を落ちる水簾(すいれん)の滝 無双洞より上部 無双洞より七曜岳への急な登りが続く
七曜岳より一瞬見えたバリゴヤの頭と稲村岳。パンとおにぎりを食し休憩する。
出発が殆ど同じだった逆コースのハイカーと出会う
岩峰の七曜岳にて。見えかけた大普賢岳・小普賢岳・日本岳 涸れ池の七ツ池にて。
平坦な国見岳山頂より 稚児泊にて サツマコロビ
大普賢岳へ奥駈道を歩く 一瞬見えた稲村岳と鋭く尖った大日山 樹木越し見えた大普賢岳
水太覗より一瞬望めた水太谷。天気が良ければ正面に大台ケ原が望めるのだが 展望が全く駄目だった大普賢岳山頂。
小普賢岳の肩より大普賢岳の岩壁 新しかった熊のつめ痕。
鈴を鳴らし下山 鷲ノ窟の岩壁(日本岳) コルまでもう少しだ。 ヒメシャラ


今回は逆コースからの山行で無双洞から大普賢岳を目指すが所要時間以外は前回(下記)のレポを見てください。

4:11自宅〓6:32和佐又ヒュッテ〓6:50四差路のコル(無双洞、和佐又山・大普賢岳分岐)〓7:15岩本新道分岐〓8:03〜16無双洞〓9:48〜10:16七曜岳〓11:30〜55水太覗で食事〓12:11〜15大普賢岳〓12:52石の鼻〓13:07鷲ノ窟(岩谷新道出合)〓44四差路のコル(無双洞、和佐又山・大普賢岳分岐)〓14:00和佐又ヒュッテ


小普賢岳の肩より大普賢岳の岩壁 大普賢岳より八経ヶ岳望む 大普賢岳より稲村岳望む
奥駈道を歩く 水太覗にて 七曜岳より大普賢岳・小普賢岳・日本岳望む
七曜岳より弥山望む 七曜岳よりバリゴヤの頭望む→ ←稲村岳望む
底無井戸までの急登が続く 和佐又山より大普賢岳望む 和佐又山より大台ケ原望む

平成11年10月24日B大普賢岳1780m 曇りのち晴れ 110km 

本で黄葉の美しい大普賢岳の写真を見て登りたくなる。天気予報は晴れ昼から曇り。黄葉と展望を期待して出発。R169伯母峰トンネルを抜けると直ぐに右折し、林道を和佐又ヒュッテまで車で上る(1140m)。車から降りると意外と暖かい。朝日が黄葉しかけた大普賢岳を照らしている。頂上からの展望が楽しみだ。ヒュッテに駐車料金500円と登山届を出す。食堂ではまだ20人ほどが食事中だった。

4:32自宅〓6:50和佐又ヒュッテ〓7:10四差路のコル(無双洞、和佐又山・大普賢岳分岐)〓39シタンノ窟〓46朝日ノ窟〓53鷲ノ窟〓54岩本新道分岐〓8:12〜20石の鼻〓9:10〜25大普賢岳16℃〓9:38〜42水太覗〓10:22〜25薩摩コロゲ〓30〜34稚児泊まり〓11:08〜50七曜岳23℃〓55無双洞・奥駈道分岐〓12:57〜13:05無双洞〓42底無井戸〓14:07岩本新道分岐〓14:40四差路〓51〜15:00和佐又山〓16和佐又ヒュッテ   15:50〜17:10上北温泉・入浴  20:00枚方

ヒュッテ前のゲレンデを登ると和佐又山登山口(帰り余力があれば、ここより下山してくる)の標示を左に見ながら登る。ゲレンデには色鮮やかなテントが数個立っている。やがてコルの四差路に着く。
右の大普賢岳へ。黄葉しかけた稜線を登ると日本ヶ岳山腹の岩場となり、左は水太谷に落ち込んでいる。鉄ハシゴを上るとシタンノ窟・次に朝日ノ窟、そして頭上から覆い被さるような大きな岩壁の下に抉られた笙ノ窟、そして岩本新道分岐がある鷲ノ窟と続く。
  窟見物を楽しんだら日本ヶ岳と小普賢岳の鞍部へ登る。岩場をクサリ、階段を使い頭上の鞍部へ。鞍部には腰掛けようの木があるが休まずに展望の良い石の鼻まで登る。この辺りからシャクナゲが茂り北側は地獄谷へ鋭く落ち込んでいる。
  石の鼻からの展望は素晴らしい。日本ヶ岳の左に地獄谷、右に水太谷、遠方にはガスがかかった台高山脈が。背後の大普賢岳山頂もガスがかかっている。後続の登山者に場所を譲る。
  黄葉には少し早かったが満足しながら小普賢岳の山腹に付けられたクサリ・ハシゴを使い登る。眼下は落ちれば地獄谷だが怖がっていたら笑われるぞ。ここは地元小学校の遠足コースなのだから(遠足のしおりが落ちていた)。
  やがて小普賢岳の肩に出る。左に遭難碑、前方には何処を登るか分からないが、鋭く切り立ち黄葉した大普賢岳が現れる。鞍部まで下り大普賢岳の登りになりハシゴ数個を利用して登ると奥駈道に合する。左折して10分ほどで大普賢岳頂上に着く。

大普賢岳頂上はガスの切れ目からの展望だった。稲村岳・山上ヶ岳・行者還岳。そして頂がガスに隠れた弥仙・大台ケ原が。予報では昼から曇り、展望を諦めて山頂付近の黄葉を楽しむことにする。
  大普賢岳頂上より岩場の急坂を下ると緩やかなアップ・ダウンの黄葉した奥駈道になる。西側の神童子谷へ黄葉したブナ林が続き稲村岳が望まれる。
  奥駈道は稜線の少し西側を通っている。東が開けた所を少し登ると水太覗があり、北の大普賢岳・小普賢岳・日本ヶ岳・和佐又山と東に稜線が延び、遠方には大台ケ原が、南に七曜岳、そして足元には水太谷が広がる雄大な景色が望まれる。
  弥勒岳へ、ここも頂上を通らずに西側を巻いて行く。前回(水太谷林道より)、シャクナゲの花が群生していた所だ。弥勒岳を過ぎると通行止めのロープが張ってあり登山道は左にカーブしている。南方面に七曜岳が樹木越しに見えると、少し先で急に道は左に折れクサリの付いた岩場を下りると、水太谷方向が開け、大普賢岳〜和佐又山間の凸凹の稜線が正面に見える巨岩の上に出る。薩摩コロゲと云われる所だ。一瞬行き止まりかと感じるがクサリの付いた崖道を水平に歩く【平成16年の山行では足場も広くなり歩き易くなっていた】 
  やがて薄暗く大岩に苔がつき、岩の上に樹が立っている所に入り込む。盆栽の中に入り込んだ感じがする所だが急に明るい平地に出てくると、稚児泊まりに着く。弥勒岳から険しい道が続いていたので休憩にはよい所だ。
  国見岳へ、稜線を登るとトウヒ等の樹が茂り、だんだんと薄暗い道になってくると、歩いている稜線の右側にも稜線が見える。稜線と稜線の間には窪地がある。ここが七ツ池だが水はない。国見岳は今回も判らず通り過ぎる【4回目の山行でやっと分かる。平坦な頂で山名板があった】。クサリの付いた岩場に来ると七曜岳直下。いつの間にか秋晴れになる。七曜岳から360度のパノラマを楽しみながら食事にする。

七曜岳より下山。5分ほど下ると奥駈道と分かれ無双洞への急な下り坂が続く。はじめは根が露出した急坂の杉林だが自然林になると樹木越しに大普賢岳から日本ヶ岳へ続く鋸歯状が見えている。谷の水音が聞こえて来ると和佐又山を見上げる所まで下りているが無双洞はまだまだ下にある。膝に疲れを感じる頃に無双洞に着く。
今回、気温が低かったので、思ったほど疲れずに、ここまで来られた。石灰岩の洞窟からの湧き水で喉を潤し、水を補給して出発する。

左岸に渡り右下に水簾の滝が見えると水太谷林道分岐。前回はここからスタートだったが今回はラストが登りになる。石灰岩の水太谷(涸谷)を斜めに横切りロープのある所から登ると急登の始まり。岩・木・根・クサリを使用したり、鉄のアングルを登ったりして石灰岩の岩場を登る。やっとの思いで底なし井戸に着く。井戸の上部で右折し岩場を過ぎると緩やかな道になる【平成16年ではロープが張られてコースから外れないようにしてあったが落石には充分に注意がいる】。ここで休憩する。初めての時は細君が疲れきって大ブレーキになったが今回は僕が、ヘバリ気味になる。
2ツ涸谷を渡ると岩本新道に合する。大木の多い素晴らしい原生林内を樹越しに八経ヶ岳方面の山を見ながら歩くと朝の四差路のコルに着く。
和佐又山へ、11分ほどで頂上に着く。大普賢岳〜行者還岳〜釈迦岳が望まれた。北に下山し、和佐又ヒュッテへ。途中、大台ケ原が望まれる所があった。和佐又ヒュッテ前のススキが陽を受け、風に揺れて輝き実に素晴らしかった。

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