2015年(平成27年)6月4日(木) シラネアオイ咲く雨飾山 1963m 前回の記録・平成24年10月20 真っ盛りの紅葉
昨日、近畿地方が梅雨入り、長野県の梅雨入りも近いことだろう。晴れの4日を逃すと、今年もシラネアオイを観ることなく終わってしまいそうだ。意を決して細君に「明日、雨飾山に行くぞ!」と宣言。 小谷(おたり)村役場のHPで林道の状況を調べると雨飾荘から登山口までは通行止めとあったが、早朝から登ればカバーできそうなので最終決断。 夕食を早く済ませて、仮眠しておこうとしたが眠れずに21時30分に出発する。行きは中央道・安曇野ICから国道148号線から雨飾山へ向かう(枚方から423km 帰路・北陸道・糸魚川ICより帰宅 総走行距離863km)。 3時30分に小谷温泉まで来ると林道にはクサリのゲートがあり『17時から9時まで夜間通行止め』の看板に唖然。 雨飾荘まで歩いても30分程なので、駐車場所を捜してから少し仮眠する。 |
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4:45小谷温泉駐車場所〓5:10雨飾荘〓5:52雨飾高原キャンプ場・登山口〓7:03ブナ平〓8:00荒菅(スゲ)沢〓10:14笹平(金山分岐)〓 11:00〜12:05雨飾山〓12:44笹平〓13:55荒菅沢〓14:44ブナ平〓15:48登山口〓16:35雨飾荘〓17:03小谷温泉駐車場所 |
小谷温泉・防火水槽横に置かせてもらいました。 |
登山口まで歩きます。 6℃ |
山頂部には雲、白馬岳かな? 朝のうち曇り後、晴れの予報だが。 |
雨飾荘着 妙高高原への林道も通行止め |
雨飾荘横に近道があったので山中へ。 |
やたらテープのある近道 |
再び林道に出てきました。 |
崩落箇所。 |
雨飾山頂。 |
雨飾高原キャンプ場・登山口 トイレは使用できず。 |
掲示板の絵地図拡大 |
3年前、大感激した雨飾山。 これ以上の紅葉は観られないので 2回目の山行はないだろうと思っていました。 再び花観察で訪れるとは・・・・。 山頂まで4400mある。 登山道は11等分されて標示されている。 1区間が400mになるが 楽な区間もあれば時間のかかるキツイ区間もある。 |
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ヤマエンゴサク |
広河原の湿地 |
ミズバショウ |
雪の重みで木が横たわり橋を渡れず。 |
ニリンソウ(下山時)撮影 |
アイゼンを着ければ木道が傷むし・・。 |
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滝が見えた。記憶ではこの先で広河原とお別れのはず。 |
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2/11 800m ここからジグザグに登る。 |
本日は山行時間がかかりそうだな。 |
オオカメノキ |
タムシバ |
イワカガミ |
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急に跳ね上がった木にビックリする。 |
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ブナ平 |
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ブナ平 アイゼンを着けようか迷いながら登っています。 |
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百名山の高妻山にかかる雲がなかなか切れない |
一瞬、山頂部が見えた高妻山 |
雪道が多くなりアイゼンを着けました。 |
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火打山は雲がかかったままだ。 今日はシラネアオイが目的。 |
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布団菱 前回は大興奮した風景だが・・。 |
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滑落! このことは載せないでおこうと思っていたのですが。 いつでも順風満帆の山行とはいきませんね。 細君が先に雪渓を横切り荒菅沢へ下ります。私は撮影しようと待機。 地道から雪上に乗るのに失敗した私は尻セードで スプーンカットの凸凹斜面を数十メートル急降下。 GPSの軌跡では標高差20mにも(右写真)。 その間にいろいろと考えましたね。 少し緩やかになった地点で方向を変えてリュックをブレーキにすると 止まってくれました。 数年ぶりの尻セードでしたが、経験しておくと こんな時に対処が違ってくるのかも? 来シーズンも山歩きをしていたらピッケルを購入することにします。 |
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滑落したのも知らずに細君は慎重に下りています。 雪でレンズが濡れてしまいました。 熊鈴を無くしたことを下山時に気付きました。 |
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滑落に気付いた細君 |
(/Д`) 下部を歩く私 |
ベンガラでのマーキングは助かります。 |
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荒菅沢から尾根に取り付きます。残雪も殆どないのですが用心のため登り辛いのにアイゼンを着けたままです。 山野草が多く咲く尾根道 |
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オオカメノキ |
イワナシ |
ショウジョウバカマ |
ツバメオモト |
ミヤマツボスミレ |
ズダヤクシュ |
シロバナニシキゴロモ |
ミヤマキスミレ |
カタクリ |
シラネアオイ 8/11 3200m やっと笹藪の中に咲いていました。苦労して撮影 |
サンカヨウ |
カラマツソウ |
シラネアオイを見つけ一安心。リュックを下ろしエネルギー補給。 気温は10℃以下で涼しい。 相変わらず火打山(左)は見えず。高妻山(中央)にも雲がかかる。 右;戸隠山 |
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布団菱 |
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ミヤマスミレ |
ツマトリソウ |
エンレイソウ |
イワベンケイ |
ハクサンタイゲキ |
カタクリ |
ミツバオウレン |
クルマムグラ |
笹平まではキツイ尾根道が続きます。 |
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笹平からは山頂直下の登りだけだ。 北アルプスに雲がかかっているのが残念です。 私達より1時間遅く出発のご夫婦に追い抜かれました。 遅い歩きに冷ややかな微笑を残して登って行きました。 |
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沢山咲いていたシラネアオイ |
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ハクサンチドリ |
ヨツバシオガマ |
ヒメイチゲ |
タチカメバソウ |
ハクサンイチゲ |
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初 ユキワリソウ |
マイズルソウ |
頂上への最後の登りです。 花の観察が忙しくて進みません。 |
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ハクサンハタザオ |
ミヤマダイコンソウ |
雨飾山頂上 展望写真は前回を |
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山頂は追い抜かれたご夫婦と別コースから役場より整備委託された男性二人。 |
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北アルプス 白馬岳方面 |
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高妻山 戸隠山方面 |
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白馬岳が見え出しました。 |
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新潟県側の山 左;糸魚川 左端;焼山の右には火打山があるのだが見えず。 笹平方面 |
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穂高岳 槍ヶ岳 |
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槍ヶ岳 |
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山頂には6名だけ。 |
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白馬岳よ〜さようなら! ありがとう 「チャリン・チャリン」? |
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眼下に荒菅沢 |
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登山口まで184分かかりました。 |
雨飾山にもガスがかかるようになった。 |
恐怖の荒菅沢を横切ります。 |
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踏み跡なし。足場を踏み固めながら進みます。朝、この勾配を尻セード。 |
無事通過後、背後の荒菅沢から雪崩(落石かも)が起きたようだ。 20秒ほど聞こえていました。数分遅かったら恐怖の荒菅沢横断だったかも。 |
トレースはありません。ガスっていると下山方向が分かり辛いですね。 |
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ブナ平 いい雰囲気の森です。 |
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広河原の湿原。 |
登山口まで戻ってきました。 |
林道からの爺ヶ岳 鹿島槍ヶ岳 左端に槍ヶ岳 足に疲労が溜まっていたのでしょうね。朝の登りの林道歩きよりも時間がかかりました。 |
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雨飾荘通過 |
予想以上の残雪と山野草観察とで長時間の山行になりました。 |
17:06小谷温泉発の栂池高原行きバスがきました。このあと、林道は通行止めに。 反省することの多い山行となりましたが、怪我もなく無事に下山できたことに感謝です。 未だ営業(19時まで)していた道の駅・小谷で夕食を済ませる。 地元の食材を使った定食だった。 かまど炊きのおこげの入ったご飯は美味しかった。お代わり自由のご飯と漬物(野沢菜とキャベツ)とで満腹に。 併設の『深山の湯』の300円割引もあったが、帰りの長時間運転を考えると寛ぐ気分にはなれず帰宅する。 機会があれば立ち寄りたい道の駅だ。 北陸道では能登半島に沈む夕日。立山連峰を車窓から見る。 途中から何度も睡魔に襲われ、SAで休憩しながら0時25分に帰宅。 0泊3日の山旅は、きつく感じた。 |