平成27年2月3日 上高地 標高1500m前後の高地をスノーシューハイク

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 快晴の厳冬期に上高地を訪れたいと思っていたが、駐車場所で悩んでいた。前日にネットで坂巻温泉が2月14日まで休業中で駐車場が使用できることを知る。明日の天気予報を調べると長野県中部は晴マーク、決行することに。

 17時に夕食を済ませて入浴、少し寝ておこうとしたが眠れない。到着時間が早くなるが22時半に枚方を出発。
名神から東海北陸自動車道を走る。荘川辺りまで来ると空は雲に覆われ、飛騨清見から中部縦貫道を走り高山市を走る頃には小雪が舞う。テンションは下がる一方だったが、長野県の快晴を念じながら、一部凍結した国道158号を走り平湯へ。平湯(氷点下15℃)に着くと暗闇に穂高の白い峰がぼんやりと見えている。
有料の安房峠道路で国境を越えると上高地入口の釜トンネルは直ぐだった。 3:10着  322km

4:55坂巻温泉〓5:27釜トンネル入口〓6:14釜トンネル出口〓7:55〜8:00河童橋〓9:15明神分岐(穂高神社奥宮・明神池など散策)〓9:45穂高神社奥宮〓11:20〜12:20河童橋〓14:28国道側の釜トンネル〓14:58駐車場

 3時過ぎに駐車場に着くと先着のご夫婦が出発準備をしていた。「こんな暗いのに出発?」。
私達は車内を整理してエンジンを動かしたままで仮眠することにしたが、やはり眠れないので4時から準備にかかる。

ライトを点灯して国道158号線を歩く。
路肩の凍結には充分に注意して歩く。

道路情報掲示板はマイナス13℃〜14℃で点滅。 無風でよかったが顔が痛い。

釜トンネル入口。登山届けを提出する。ライトは必携です。

トンネル内で高度を150mほど上げる。
今回、一番の急坂です。

トンネル内の最高気温は−3℃だった。
着込んでいるので汗が出てきましたね。

トンネル内退避場所の照明を利用した掲示板。

トイレ設置場所

トンネルを抜けると未だ暗かった。 

6:25  大正池と穂高 
暗くて上手く撮れません。
無風の氷点下16℃ 梓川の水蒸気が樹氷を育てるらしい。
Gore-texスキー用手袋しているが、撮影ごとに外すので手が冷えてくる。

焼岳。   写真撮影中の男性に出会う。「滅多に観られない風景ですよ、ラッキーですね」と云われました。 

雪下は県道24号線(上高地公園線)
細君、何度も綺麗を連発する風景だ
トレース内を歩いていればスノーシュー(アイゼン)は必要ない。

6:33  明るくなってきました。大正池からの焼岳と穂高連峰を撮影。 

7:06  河童橋から朝焼けを見たかったのだが間に合わず。

早めにスノーシューを装着ました。

素手で付けたので細君は急激に冷えて「指先が痛い!」の連発。
私は細君ほどでもなかったのですが。
しかし・・・。


立つときにバランスを崩して両手が雪中に・・。
手に付いた雪は直ぐに融けるが氷に変化して指先は真っ赤になり
猛烈に痛くなる。
早くグローブを付けようとしたが一度濡れた手では、なかなか装着できず。
指先だけグローブ内に入れるのがやっとだった。


田代橋からの工事用道路と合流すると除雪された道になり、河童橋へ。

バスターミナルより。
片方のストックを落としたのに気付かずにスノーシュー楽しんでいた。
グローブをしていると持っている感覚がなく、撮影の時に落としてしまう。
下山するまでに6回も落として引き返して捜すことに。細君は呆れ顔・・。

誰もいないバスターミナル。

河童橋

7:58  ここも誰もいない。

河童橋からの焼岳 
もっと育っていると思っていた樹氷だが・・。
しかし綺麗です。

河童橋からの小梨平と穂高連峰
大正池で出会った男性が「8時半ごろの明神が良いよ」と教えてくれた。
何が良いのか分からないが・・。

30歳の頃に家族旅行で初めて上高地(今回で3回目)を訪れたとき
明神に行けなかったのを悔やんでいた細君
8時半には間に合いそうもないが行くことにする。
(河童橋から左岸コースで3.4km)

小梨平ではバラバラだったトレースもしっかりする。 氷点下15℃

対岸には明神岳。


明神岳を見ながら休憩し凍ったパンを食べる。
ポットのお茶は蓋が凍って開かず。

明神分岐のH明神館

右の立ち杭には「明神池」「穂高奥宮」と記されている。 

9時23分 明神橋
 谷間に陽が差し込みはじめ、樹氷が落ちはじめた。
  今朝の男性の「8時半までは良いよ」はこの風景だったのか。

ここも私達だけです。


蝶ヶ岳が見えているのだろうか? 細君は明神池を探しに明神橋を渡る。




六百山(ろっぴゃくさん)

ケショウヤナギかな?

樹氷・・。

参道 左に「嘉門次小屋」 右に「H山のひだや」

穂高神社奥宮に参拝

9:37  奥宮の奥に明神池

梓川の右岸の散策路を歩き河童橋へ戻ります。
広々して気持ちいいシューハイクですが目印のテープは樹林内に見えているが・・。。

やはり、トレースは間違っていたようです。右に大きくUターンして散策路に合流

氷点下ですが無風で暖かく、歩くには快適です。
坂巻温泉で私達より1時間早く出発したご夫婦とすれ違いました。何処を散策していたのだろう?


モミの樹かな?

ゴボッ・・ 根元が空洞になっていたようです。

焼岳をバックに。

河童橋に戻ってきました。

やっと昼食です。 カップヌードルのお湯を沸かします。
リュックに使い捨てカイロを入れて置いたのですが水が少し凍っていました。

エサがあるのだろうか?


焼岳

噴煙

明神までの周回を楽しませてくれたスノーシューですが、外して戻ります。



大正池

 大正池からの焼岳穂高連峰  岐阜県側は雲が多そうです。

大正池を過ぎ、大正池右岸にある工事用道路と合流するとダンプが頻繁に走っている。
足元が雪なので早めに避難し通り過ぎるのを待つ。
釜トンネル付近も新トンネル工事などで工事用車両が多い。
釜トンネル内には歩道があるので安心だが、トンネル内を走っている車両の騒音が
途切れることなく聞こえストレスを感じた。

釜トンネルの国道側。トンネル内の騒音は凄かった。
国道も路肩が凍結している箇所があり転倒し、6回目のストックを落とす。

無事に戻ってきました。
坂巻温泉旅館さんありがとうございました。

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