平成24年9月25日〜27日 北アルプス・薬師岳2926m

2日目

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2:23薬師峠(キャンプ場)〓3:08薬師平〓3:55〜4:32薬師岳山荘(朝食)〓5:10愛知大遭難碑(次薬師)〓5:24〜6:06薬師岳〓7:04薬師岳山荘〓8:30〜9:26薬師峠〓9:55〜10:00太郎平小屋〓10:45〜11:45昼食(剣岳・立山・薬師岳を見ながら)〓12:45三角点〓13:51折立ヒュッテ 

   14:45〜15:45亀谷温泉・白樺ハイツにて入浴(一人600円) 小矢部川SAで夕食 21:05枚方着

 1時半に起床する。熟睡は出来なかったが夕方5時から寝ているので睡眠は足りている。
既に月は沈み、恐ろしい程の満天の星空になっていた。狭いテント内は二人なので寒くはなかったが、外は寒い。放射冷却でフライシートには霜が降り、内側の結露した水が凍っている。

 最小限の荷物をリュックに入れて出発する。大岩がゴロゴロする急な涸沢で何度も立ち止まり、ライトの明かりでルートを確認しながらの登りである。
薬師平の木道に辿り着いて、やっと緊張が和らぐ。薬師平を過ぎると北へトラバース気味に登り、東よりに登るようになると、富山平野の夜景が美しい。だが風が強く、脱いでいたダウンジャケット再び、着込む。

 4時前に薬師岳山荘に着く。ご来光は5時半頃、山頂まで1時間ほどなので、山荘玄関前のテラスで夜景を眺めながら、温かいスープとレーズンパンで朝食を済ませてから、ジグザグの砂礫の登山道を登る。私たちが今日最初の登山者のようだ。眼下には数個のライトが見えるだけだった。
途中でライトも要らなくなり、愛知大遭難碑ケルン(サンパチ豪雪の1月15日・薬師平のキャンプ地に引き返す途中に、東南稜に入り込み13名が遭難)がある次薬師の偽山頂に立つ。
ここからは歩きやすい道になり、シルエットの薬師岳へ


寒おます。

薬師平。涸沢では撮る余裕なし。

薬師岳山荘のテラスを借りて夜景を見ながら朝食。

テラスからの富山平野の夜景. . 手ぶれ補正したのかな?乱視の方が夜景は綺麗だとか乱視風に撮影しました。

 薬師岳頂上にはビバークしたカップルがいた。後続の登山者も登頂して6人でご来光を待ったが、残念ながら地平線からのご来光は拝むことができず。
それでも360度の大パノラマは素晴らしく、槍ヶ岳と水晶岳の中間からは富士山を肉眼で望むことが出来て感激。

 夜間登山だったので、風景を楽しみながらゆっくりと下る。
深田久弥が言っている「重量感のあるドッシリした山容・・・のっそりと大きいだけでなく厳とした気品をそなえている」を実感する雄大な稜線だ。

 大部屋に8人だけだった薬師岳山荘を過ぎ、前方に雲海に浮かぶ白山を眺め、未練がましく何度も振り返りながら薬師岳を見る。
遭難碑のある薬師平から、大岩がゴロゴロある涸沢を注意深く下り、薬師峠(テント場)に戻ってくる。
8張あったテントが3張になっていた。結露と霜で濡れていたテントも乾き、スムーズに撤収。
水を補給(2リットル)してリュックを担ぐと、昨日よりコンビニ弁当分は軽くなっているのに、重く感じる。


見えるかな?富士山(中央左)と槍ヶ岳


槍ヶ岳 穂高連峰

地平線からのご来光は拝めず。

別山と白山

山頂は私たちだけに、展望を楽しみながら下山しよう。

下山


薬師岳  剣岳 大汝山 白馬岳 

中央カール

手前から黒部五郎岳・笠ヶ岳・乗鞍岳・御嶽山

次薬師より

愛知大生13人が遭難した東南稜

 

愛知大遭難碑ケルンのプレートを読むと、当時私は中学3年だった。何となく記憶にあるような、ないような。当時、ダークダックスが『山男の歌』で

♪娘さんよく聞けよ山男にゃ惚れるなよ。山で吹かれりゃよ若後家さんだよ・・・♪

が流行し、紅白歌合戦でも歌われた。山岳部に所属すれば親不孝者だと思われたのは確かであったが、当時の若者が、再び山に帰ってきているのを見ると、「いい青春時代だったのだ」と思ってしまう。

時代は変わり、山ガールが増えて『臭い・汚い』の山のイメージが一変してしまった。花が増えれば、カラフルな虫も多くなる。

若ければ、私も地味な虫になっていたのかも知れない。

 


薬師岳山荘・薬師平・太郎兵衛平・太郎平小屋

白山遠望


山頂は何所だった? 

薬師岳山荘  朝食時に拝借したテラス。

国指定特別記念物・「圏谷」ってどれ? カールのことでした。

夜景が綺麗だった富山平野だが、あまり見えません。

立山の弥陀ヶ原

登山道は左へトラバース。 夏には花が多く咲きそうな道だった。


シラタマノキ

ミヤマアキノキリンソウ

ミヤマリンドウ

チングルマの果穂

タカネナナカマド 

薬師平に出てくる。

薬師平から見た太郎兵衛平の太郎平小屋。そして白山。

薬師峠へ、涸沢を下る。
今回一番注意した箇所かな。

リュックが軽いのでよかった。

少し清水が流れ出してきました

ナンブアザミ


薬師峠(キャンプ場)に戻ってきました。
隣のテントは撤収中でした。 私たちより30分遅く山頂に着いたのに・・。行動が早いです。

綺麗だったバイオトイレ。

水を2リットル補給する。

テント撤収完了。黒部五郎岳をバックに。

お互いに「いっこも軽くならへん」とブツブツとゆうてます。

撮ったのちに、採って「食べ!」
クロマメノキ

 太郎兵衛平辺りから、折立ヒュッテより登って来た健脚な日帰り登山者とすれ違うようになる。
リュックを下ろさず太郎平山荘で、昨日はガスで撮れなかった風景を補足してから、剣岳・立山が見え出す地点で、カップヌードルで昼食にする。
食事が終わる頃には、白山は雲海に沈み、立山・剣岳にも下から雲が上がって来る。暫く薬師岳は望めそうだが、三角点に着く頃にはガスに覆われているだろうが、もう未練はなく、転倒に注意して下山に専念して、折立に無事に着く。

 亀谷温泉・白樺ハイツ(入浴料600円)に立ち寄る。車から降りると既に筋肉痛が始まっていた。


太郎兵衛平。白山は未だ見えています。昨日より雲の湧き立ちが遅いようです。

薬師岳の三角点が見え出しました。

折立からの健脚な登山者とすれ違うようになります。 どっちもカッコええな〜  ウソ 

今年は未だライチョウを見ていません。楽しみにしていたのに。 

合成失敗、「まぁ、ええか」 太郎平小屋着。


  中央左は鍬崎山(佐々成政埋蔵金伝説の山)  昼食は剣岳を見ながらにする。 もう少し下ろう。

剣岳が見えた。もう少し下れば大汝山(立山)もよく見えそうだ

中央;剣岳  右;大汝山

 剣岳 凄い岩壁だ。  私たちでも登れるだろうか?

立山  富士ノ折立・大汝山・雄山が分かります。

雲海は鍬崎山を沈めて迫ってきた。


左の白山も見えなくなる。前方は有峰湖と1934m峰

三角点展望所。全ての山はガスに覆われた。
初めて出会った関西人(神戸)
苦手なガレ道が終わり、ピッチを上げ下りまっせ。

折立ヒュッテ着。

温泉だ。温泉だ。


高速料金 有峰林道料金 ガソリン 総距離740km テント設営料 亀谷温泉
 白樺ハイツ
京都南IC〜富山IC 317km(6850円) 
深夜割引 3450円
 1800円 41リットル ×134円 
5500円
 二人 
  1000円
 二人
 1200円
富山IC〜久御山・淀IC 321km (7100円) 
 昼割・通勤割 4950円 
合計17900円

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