平成24年9月7日(金) 中出コースからD荒島岳 1524m

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 初めて荒島岳に登ったのは11年前で、中出(なかいで)コースからだった。以後は勝原(かどはら)コースばかり。
最近、駐車場とトイレが完備され、名水治足と云うものが出来、また山頂には方位盤が設置されたと聞いたので、登ることにする。

 国道158号線を大野市から白鳥方向へ。信号の無い交差点で『右・蕨生』の小さな標示がる。ここを右折して約1km走ると中野出の集落内で、T字路に中出コース登山口の表示と絵地図があるが、寸前まで来ないと分からないので、通り過ぎないように左折。ゆるいカーブの舗装された林道を500mほど走ると駐車場に着く。
約40台駐車できる駐車場。洋式1と和式2とがあるトイレ、そして名水治足の設備、名水とあるので当然飲める。
勝原コースに人気を取られた感があるが、深田久弥が登ったコースでもあり、整備されて、これから登山者が増えるかも。しかし、今日の登山者は私たちだけだったが。

周辺地図(中心は駐車場付近)   山行地図


6:12駐車場〓6:20登山口への林道出合〓6:47登山口〓9:40〜43小荒島岳〓9:11シャクナゲ平〓10:15〜11:22荒島岳〓12:15シャクナゲ平〓12:33小荒島岳分岐〓13:30登山口〓13:52駐車

 残暑が厳しく、登山準備をしているだけで汗ばんでくる。トイレの片隅にある部屋に登山届けを出し、名水を口に含んでから、林道を上がる。右にある慈水観音に寄り道し、ここでも湧水を試飲する。
登山口への林道に出合う。初めての時はここに駐車したが、今でも数台、駐車可能だった。
左折して林道を歩く。谷間の林道が(橋はない)左岸に移動する。再び右岸になった地点に中出コース登山口がある。
谷間の登山道、4回ほど林道を横断して登る。やがて谷間が分からなくなり、高度800m付近から、細い樹のブナ林が広がる。一度植林になるが再びブナ林になる。
銀杏峰・部子山が望まれる山腹道を過ぎると小荒島岳分岐、左折すると数分で小荒島岳頂上に着く。

 展望の良い小荒島頂上からは奥越の山々、そして白山が望まれる。分岐まで戻り、緩やかに下り、登り返すと勝原コースと合流するシャクナゲ平に着くが、シャクナゲは一本も見当たらない。
鞍部で笹開(さびらき)コースと合流。
いよいよ『もちがかべ』と呼ばれるブナの大木が林立する急登になり、段差のある階段、ロープ、クサリ場を登るが、急坂よりも暑さに参ってしまい、オーバーヒート寸前の身体である。
やがて、傾斜も緩くなり、笹原の小さなコブの奥に山頂が見える。左には白山が望まれたが、雲がかかりはじめた。急ぎたいが身体の動きは鈍い。
初めて、単独の登山者とすれ違い、ロープのある岩場を過ぎると、山頂はもう直ぐだ。


集落から林道の入口。交差点に入らないと見えない道標

洗い場もあるトイレと駐車場。登山届けを提出。

慈水観音

左の林道に入ります。

やっと林道歩きから山道に入る。

道はしっかりしているが夜露で靴・パンツの裾はビショビショ。

【小荒島岳からの展望】


小荒島岳からの荒島岳と シャクナゲ平。

能郷白山  姥ヶ岳  銀杏峰 部子山 方面

経ヶ岳  赤兎山 白山 大日ヶ岳方面

経ヶ岳  赤兎山 白山  別山・三ノ峰が望まれる。

シャクナゲ平までは緩やかな道だ

シャクナゲ平にて。 勝原コース方面には別山・三ノ峰  二ノ峰 薙刀山・野伏ヶ岳が望まれる。 

シャクナゲ平からの荒島岳。

もちがか

振り向けばシャクナゲ平 小荒島岳 大野盆地が。

【荒島岳頂上】

 誰もいない荒島岳頂上だった。荒島大権現奥ノ院の祠は解体修理中だった。
新しく設置された方位版で山座同定を楽しむが、銀杏峰にガスがかかり、やがて経ヶ岳にもガスがかかる。
山頂は秋の花、終わりかけの夏の花が咲き、赤とんぼなどの飛ぶ虫が多くいたが、私たちに害を及ぼす虫はいなかったのが救いだった。
濡れ雑巾状態の衣服、乾かし序に1時間以上いたが、乾くまでにはいかず。この間、誰も登ってこない。暑い中を登っている私たちが馬鹿に思えてくる。永くいても、夏雲が湧いてくるだけだ。


赤トンボが乱舞する山頂。

経ヶ岳  白山・別山  三ノ峰  二ノ峰   野伏ヶ岳等



祠は解体修理中のようだ

銀杏峰 部子山にもガスが。


 下山、物好きな登山者数名と出会って、シャクナゲ平に着くが、休まずに額の汗を拭きながら下る。

私の車しかなかった駐車場に戻った時は、額がヒリヒリしていた。
『名水治足』で足を冷やす。序にコーヒー缶と野菜ジュースも。更に頭から全身に名水を浴びて、身体の火照りをとる。
やっとスッキリし、帰宅する。


癒されるブナ林? 暑くて、暑くて、癒されません。

勝原コースより緩やかな道ですが、距離が長いです。

やっと林道(登山口)に出てきました。 
楽しみに残していた未だ冷たいポカリを。美味い!

歳を取っても女性
私は全身に名水をかけ冷やしました。

【花】


ツリフネソウ

ツリガネニンジン

キンミズヒキ

ゲンノショウコ

オオアキギリ

オトコエシ

ヤマジノホトトギス

ハクサントリカブト

ホツツジ

イヌエンジュ

シロヨメナ

オヤマボクチ

ツルリンドウ

モミジハグマ

ミヤマアキノキリンソウ

トチバニンジン

ゴマナ

ハクサンシャジン

アザミ

オトギリソウ

カメバヒキオコシ

テンニンソウ

ヨツバヒヨドリ

オヤマリンドウ

ホソバノキリンソウ

トモエシオガマ

ハクサンフウロ

シモツケソウ

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