平成24年4月27日 山コースE野坂岳 914m
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今回は山コース。矢印の尾根を登る |
今年1月に雪山の野坂岳に登った時、避難小屋で一緒だったご夫婦から「山コースは、ブナ林とイワウチワ・コイワカガミが咲き、静かでいいですよ」と言われて、登ろうと思っていた。そして本日、イワウチワ期待して登ることにする。 |
7:10アラ谷林道終点(登山口)〓7:30鉄塔No435入口〓8:35境界尾根〓9:57〜11:10野坂岳〓13:25登山口 |
山コースは関電の巡視路を利用した登山である。約十台駐車場(登山口)から小屋前を通り、右奥にある小さな金属の橋を渡る。谷沿いの広い道(左岸)を歩くと、関電の鉄塔標示分岐があるが、谷沿いの道を直進する。
100mほど先で沢を渡渉して、谷から離れ尾根を越す。やがて渡渉した谷の南にある谷沿いを歩くようになる。
そして、関電の『火の用心・No435』と記されたプレートがある。指示に従い右折してチョロチョロ流れる小さな谷間に入る。谷間にはイカリソウが咲いており撮影タイムになる。
暫く谷間を上がってから、斜面をジグザグに登ると5分ほどで植林から雑木林に変わった尾根道になり、少し登れば鉄塔1番目(No435)に着く。
巡視路なので、道はしっかりしている。テープも多く有るが、少し外れた藪に巻かれていることが多い。どうも雪山で登った時の目印のようである。
十分ほどで2番目鉄塔に着くと見晴らしが良く、眼下に敦賀市街地や山頂が望まれるが鉄塔・送電線が被写体に入る。
新緑の青葉が美しいブナの木が自生するようになり、シャッターを押す回数が増える。3番目鉄塔を過ぎると、大木(古木)のブナの木が点在するようになる。古木に近寄りパワーをもらい、そして癒される。
境界尾根に辿り着くと右折する。目印のテープや紐が多く有るので、下山時に直進はしないと思われるが、直進にも紐があったので。地形を覚えておく(細君はブナの大木に枯れ木を数本立てていた)。
境界尾根出合から少し下り、同じほど登り返せば4番目鉄塔があった。これなら地形を覚えなくても良かった。素晴らしいブナの原生林が続き、残雪を踏むようになる。
P797mも下山時には注意のいるポイントだ。ここも目印の紐などが多くあり、赤ペンキでブナの木に矢印があったが見落とさないようにと思う。
今日の目的の1つであるイワウチワは、2番目鉄塔あたりから、蕾はあるが花を見つけることが出来ず(いこいの森コースでは咲いているのだが)。
高度を上げると、開花前のコイワカガミの葉が、キラキラと輝く中で、カタクリがひっそりと咲いているのを見つける。
やがて、雪の重さと強風で地を這うようなブナやリョウブの潅木内の道を登ると、視界が広がる。山頂は近いが、花の観察でなかなか進まない。
駐車場 アラ谷林道終点。 |
道標はない。 |
沢を渡る。 |
広い道から小さな谷へ。足元の流れ方向へ。 |
右折して小さな谷間へ。 |
イカリソウが咲く谷間 |
2番目の鉄塔からの山頂と敦賀市街地。 |
【ブナ三昧】
← ↑ブナの古木 |
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4番目(境界尾根)の鉄塔 |
コイワカガミの葉はあるが花はなし。 |
P797前後のブナ林 |
潅木の道 |
野坂山地の境界尾根 |
2m先でシジュウカラが道を塞ぐ。 |
ヤマガラ |
スミレ・カタクリが咲く。 |
山頂はもう直ぐ。 |
【野坂岳頂上】
誰もいない(1人登って来たが直ぐに下山)野坂岳頂上だった。日本海からの風で雲が湧き上がり、西から若狭湾方向は展望がない。
6回目ともなると、展望はそこそこにして、ゆっくりと食事をし、昼寝をしてから下山する。
ブナに癒されながら下山。登りでは分からなかったが、邪魔をしていた倒木近くに4輪だけイワウチワが咲いていた。プチ満足をして駐車場に戻ることができた。
もう少し時期を遅らせれば、イワウチワが多く咲き、境界尾根ではブナのグリーンシャワーをいっぱい浴びることが出来ただろう。
ブナ林の素晴らしい山コースだった。
敦賀半島の西は雲がかかったままだった。 |
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白山・荒島岳・部子山方面。白山には雲がかかっているようだ。 |
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両白山・横山岳・金糞岳・伊吹山方面。 |
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両白山地の笹ヶ峰・三周ヶ岳・三国岳・蕎麦麦山方面だがさっぱり分からず。 分かるのは右端の横山岳だけ。 |
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手前;岩篭山。奥;金糞岳 右;伊吹山 |
乗鞍岳。遠望は鈴鹿山脈 |
琵琶湖・黒河峠・三国山・赤坂山・大御影山方面 |
雲が流れてきた下山しよう。 |
【花】
イカリソウ |
シハイスミレ |
スミレサイシン |
イワナシ |
ミヤマカタバミ |
ミヤマカタバミ |
オオバキスミレ |
カタクリ |
イワウチワ |
ニリンソウ |
ショウジョウバカマ |
マムシグサ |
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