平成24年3月1日(木) C取立山1307m Bこつぶり山1264m 護摩堂山1152m

 周辺地図(中心は駐車場)   山行ルート地図       年度別

 3日前の2月27日、高見山樹氷登山はモノクロの世界で少々満足できず。翌日は日本海側も晴天で悔しい思いをしたが、雨だった29日の翌日予報は再び福井県嶺北『晴れ、夕方から曇り』、今年の最高気温になるらしい。嶺北の山に登りたくなる。
銀杏嶺から部子山へ縦走したいが、間近に真っ白な白山を観たいので取立山に決める。


 3時間ほどの仮眠後に2時45分に枚方を出発。時間は豊富にあるが貧乏なので、京都南ICから京都東ICまでのワン区間だけ高速道路を使用して湖西道路(国道161号線)から8号線へ。福井市へから国道416号線を走り勝山市へ。
前日、大阪では雨、奈良の山では雪、東京では積雪があったが、勝山市に入っても道路は濡れていない。しかし道路と屋根以外は真っ白である。

 明るくなり始めた勝山市だが、周囲を囲む山々は麓だけが見え、上部はガスがかかってしまっている。
カーラジオからの天気予報では福井県全域に濃霧注意報が出ており、天気も晴れから『晴れ時々曇り』に変わっている。運転しながらブツブツいっているが、不満をどこにも持っていけない。
国道157号線に入ると霧の中に入る。抜け出したら青空であることを願い運転するが、東山いこいの森入口の駐車場に着いてしまう。 6時25分着


6:55いこいの森入口〓8:00林道終点・駐車場登山口〓9:05〜10:15取立山〓10:37こつぶり山〓11:43〜55護摩堂山〓13:03国道出合〓13:35いこいの森入口

 ガスがかかり、重たい気持ちで準備していると、同年代男性二人の和泉ナンバー車が入ってきた。予定を聞くと護摩堂山経由の周回コース。一寸羨ましく思ったが、持参した地図には、記載されていないし、下山後は西山に登って再び白山を望むつもりでいた。
出発する頃にはガスが切れて、越前甲が朝日を受けて輝いている。一気にテンションが上がる。
スノーシューを着けて今日一番の入山者となる。踏み跡は数箇所にあるが、踏み跡の多いトレースを選んで、いこいの森内を過ぎ、雲海に浮かぶ大野市・勝山市の山々を眺めながら従来の登山口がある駐車場へ。

 暑くて夏と変わらない服装になり、駐車場上部の台地になった地点まで登って来る。今日の行程(変更したが)の半分である。前方にある尾根に取り付き、明瞭な尾根道になると踏み跡がなくなる。
うすい雲が空全体を覆っているため、太陽の日差しはあるが青空がない。しかし展望は良く伊吹山も見えているようだ。
真っ白な白山は大丈夫だと思われるが一抹の不安がある。長く感じられる尾根道だが、背後に広がるすばらしい展望を観て紛らわす。


準備をしていると急に霧がなくなりテンション上がる。越前甲 加賀大日山

東山いこいの森

勝山市は雲海の下

ズームアップ 伊吹山か?

林道終点(駐車場付近)  越前甲 加賀大日山 どちらも登りたくなってきた。

ヒールを上げて。
少し楽になるが、上げたり下げたりが面倒。

大野市方面。今日登ろうかと、迷っていた銀杏峰  部子山

左;経ヶ岳   右;法恩寺山

銀杏峰  部子山

専属のモデルと離れ過ぎた。

経ヶ岳と法恩寺山

白山が見えたかな?

私は未だここに。撮るのが忙しくて進みません。

 誰もいない取立山頂上に立つ。正面に期待通りの真っ白な白山が現れ、久しぶりの感激を味わう。
嶺北で初めての山が取立山であったと記憶している。あの時の大感激を思い出す。あれ以来、嶺北の山に数多く登るようになった。
今日の予定は、ここまでなので、昼(朝)食の煮込みラーメンを食べながら展望を楽しんでいると、単独の男性が直ぐに大長山方向の??山へ行った。そして次の男性はこつぶり山へ。
その後も単独の女性が二人登って来る。一方は昨年から山登りを始めた白山市の女性だった。もう一人の女性は見るからにベテランの雰囲気が漂う地元(石川県人で私たちより数歳若い)女性。この女性が護摩堂山を薦める。女性は護摩堂山の手前から下山するらしい。

 駐車場で出会った和泉の男性二人も到着した。護摩堂までは尾根歩きで天気が良ければ迷う心配はないが、下山道の冬道が心配。途中で道が解らなくなれば和泉の登山者を待てば良いので、縦走することにする。


取立山頂上 三角点付近からの取立山最高点にいる細君

白山  右端;別山

越前甲 加賀大日山

加越国境の山々

加賀市方面  手取湖

こつぶり山  大嵐山  鳴谷山方面

展望も堪能 食事準備だ

楽しみは乾杯だが、アルコールを忘れてきた。
焼豚・野菜がたくさんの煮込みラーメン。

食後は往路を戻る予定だったが。

予定変更してこつぶり山から護摩堂山へ。「お嬢さん、又何処かで会いましょう」

 急いで下山準備。幸か不幸かアルコールを忘れてきたので、酔って心臓がパクパクすることはない。
小走りで下り、何処でも歩ける広い雪原をこつぶり山へ。
2m程の雪を屋根に載せた避難小屋を過ぎ、ミズバショウ群生地分岐を右に見て、登り返すとこつぶり山頂上に着く。ここからの白山の展望は云うまでもない。

 単独の男性が引き返す所だった。追い着いたベテラン女性が護摩堂山を薦めている。男性も縦走を選んだ。
女性は薦めた責任を感じて同じコースにしてくれた。しかし健脚な地元の二人である。話しながらでもピッチは早く、私たちとの距離は次第に離れていくが、しっかりと壷足を残してある。
大パノラマの素晴らしい縦走道である。右は白山、左は加越国境の山々が連なる。薦めてくれた女性に感謝である。
護摩堂峠付近で二人はカンジキを着けた。壷足からカンジキ跡に変わったことを知らせるため待ってくれていたのだろう。


何処でも歩ける雪原。大長山方向にも行って見たいな。

直ぐに取立山山頂の人が小さくなってしまった。

です。

中央;こつぶり山  左奥;護摩堂山。こつぶり山まで行った男性の壷足だけ。

鞍部の避難小屋。
中に入れるのかな?
柔らかい雪で近寄る気にはなれません。

こつぶり山頂上
「かわいい〜!」 オッサンが言ったらキモイか?
男性が作成した雪だるま。今日の登山者の表情が出ています。

キモイおっさんと可愛い〜雪だるま

取立山からの稜線。

護摩堂山へ


こつぶり山で誘われた男性も予定変更して護摩堂山へ。

パノラマコース  薦められて感謝です。

壷足の2人には直ぐに抜かれました。   中央左;護摩堂山
日本海の鬱陶しい天気から開放されたためか、途切れることなく喋りながら歩いていました。

こつぶり山   取立山  勝山市の町 

白山に負けないぐらい目立っている越前甲・加賀大日山です。何枚撮ったことか。白山画像より多いだろうな。
護摩堂峠へ下っていきます。

カンジキ跡に変わりました。 護摩堂山の反射板が見えてきました。

中央;こつぶり山  右;取立山


 先着していた二人は反射板のある護摩堂山頂上で待ってくれていた。ここからも素晴らしい白山の稜線が三ノ峰へと連なる。

直ぐ下山するのも勿体ない。護摩堂山頂上付近で展望を楽しんでいる間に2人の姿が見えなくなってしまったが、国道へ下る冬道には踏み跡が多くあった。おそらくは山スキーヤーの踏み跡と思われる。

 完全に埋もれていたのだろうか谷トンネルからの林道は気付かずに横断していた。
先に下山した2人のカンジキ跡も偶にわかる程度に雪が弛んでくると、急斜面ではスノーシューでも滑る。
滑って雪まみれで落ちるよりは、尻セードでお尻を濡らす方が楽である。前者も尻セードで下りたようだ。こんな箇所が数箇所あった。
谷トンネルからの林道を横断して広い植林内に入る。そして右が植林、左が植林の尾根道を下ると林道に出合い、そのまま下るとおいの水谷に出合い、国道157号線と出合う
スノーシューを外し、国道を5分ほど歩くと、先に下山した帰宅途中のベテラン女性が「駐車場まで送る」と親切に言ってくれたが、お尻が濡れているのと、背丈以上ある雪の壁を見ながら歩きたいので、お礼を言って分かれる。

 追伸;護摩堂山から下山したのは冬道です。よって私たちが下った道は、常に同じではないと思われます。


護摩堂山頂上 護摩堂山頂上の反射板

護摩堂山からは三ノ峰が望まれるようになる。

右端;取立山

下山するのが勿体ないな。

踏み跡が多くあったので、二人と別れて展望を楽しみながら下ることにしました。

白山も見納めのようです。

よく滑ります。足と手でブレーキを掛けながら滑ります。

細君のズボン、濡れると目立ちます。

広い植林内の斜面。トレースが無ければ不安になりそうです。

左から降りてくると林道出合でした。

林道を下ります。

国道が見えてきました。

おいの水谷に下りてきました。山スキーの車です。

凄い!雪の高さ。

から谷と滝谷

いこいの森入口の駐車場に無事戻ってくる。

帰路、国道沿いにある『神谷の水』 。水車は以前から見ていたのですが
水が汲めるとは知りませんでした。40リットル戴きました。

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