平成24年1月31日(火) D薊岳 1406m
冬型気圧配置が続き、近畿中部・南部には連日乾燥注意予報が出ているが、例年に比べると曇り空が多いように感じる。欲を出して晴天日を待っていたら、明日からは更に強い寒波が襲来するとの予報。更に登れない日々が続く。天気が悪ければ明神平までの予定で出発することにした。 桜井市からR166号を走る。佐倉峠を過ぎ、トンネル手前を右折して『やはた温泉』の標示を目印に走り、通り過ぎると自然と林道に入る。 |
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8:27駐車場〓9:41明神滝〓10:40〜48明神平〓11:11前山〓12:40〜13:25薊岳〓15:00明神平〓16:31駐車場〓17:04駐車場所 |
駐車場には2台だけが駐車していたが既に出発していた。昔の林道終点(登山届箱有り)を過ぎると、昨年の集中豪雨による被害で、林道が抉られて堰堤のコンクリート基礎部がむき出しになっている箇所があった。右岸に移動して林道は終わり、登山道に入る。谷間からは一部で青空が見えるようになってきたが、上部には樹氷はあるがガスがかかっている。
左岸に渡渉した地点で、登山者に追い着くと声をかけられる。
平成21年5月10日に四国の東赤石山登山口から西赤石山登山口まで車に乗せた高槻市のご夫婦だった。
アイゼンを着けながら暫く雑談すると現在も親と同居されているらしい。私たちと共通するものがあったので顔は忘れてしまっていたが、よく覚えている。
樹氷が現れ4回渡渉して明神滝に着く。飛沫で出来た氷柱で滝音が小さく感じる。右岸から明神滝を巻き、雪に覆われた谷を渡渉する。
ヒメシャラ・ブナが自生する山腹をジグザグに登ると、上部の雲の切れ間から青空が覗く、やはり青空下での樹氷は美しい。流れの細った小川を2ツ渡ると明神滝の最上部になる水場に着く。
水場を過ぎた辺りで、先頭を登っていた夫婦の登山者に追い着き、新雪にトレースを残しながら登る。
従来の駐車場まで入れず。 |
35分歩いて従来の駐車場に。チェーンの車と新しいスタッドレスの車 |
昔の林道終点 |
昨年の集中豪雨でか林道は抉られていたが歩くのには支障なし。 |
高槻市のご夫婦と再会。 樹氷が観られるようになって来た。 |
氷に囲まれた明神滝 |
山斜面をジグザグに登るようになると樹氷が綺麗だ。 |
ラッキー晴れてきた、明神谷の遠方に金剛山と葛城山 |
薊岳だと思って撮ったが、難儀した手前のP1334のようだ。 |
【明神平から薊岳】
明神平に着く。樹氷は綺麗だが強風。休まずにアイゼンからスノーシューに換え、一枚厚着をしてからウィンドブレーカーを着る。
もうガスがかかる心配はなさそうだ。出発が遅れたので前回と同じように時間の許す限りの登山となるが、前回よりタイムオアーバーを1時間延長しても大丈夫だと確信して13時までにする。
スキー場跡地である明神平、新雪に踏み跡を残して前山に登ると背後に展望が広がる。
ここからはブナ・ヒメシャラ・カエデの原生林になり、適度の沈み込みと、樹氷を楽しみながら、努めてガニ股歩行で稜線を歩く。
途中、大岩を左から巻き進むと、P1334直下に着く。大した標高差ではないのだが、前回難儀した地点である。今回も柔らかい雪に何度も滑りながらの登りになるが、前回のようなカンジキが抜けなくなるほどの落込みはなかった。
雪まみれになってピークに辿り着く。後方では細君が悪戦苦闘している。手助けしたいが、ミイラ取りがミイラになると思われたので無視させてもらう。
左前方の樹間から薊岳が時々見えるが、一向に近くならず、疲れもあり「今回も撤退か」と不安がよぎる。左にカーブし下りになる。GPSの画面に山頂の表示が現れ、騙し山頂ではなさそうだ。
直下の段差1.5m程に難儀しただけでヤセ尾根の薊岳頂上に辿り着く。移動しながら展望を楽しむ。
食事ができるか心配したが、山頂は意外と風が弱く、時々日差しもある。ここで食事することに決めるが温度計は氷点下7度だった。達成感を味わいながらも気忙しい食事をとる。
明神平。ここは風の強い場所だ |
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薊岳(矢印↓)まで行けるかな? |
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日差しがあればもっと良いのだが。 |
前山へ |
私たち以外は明神平を散策後下山するらしい。 |
目的地の薊岳 |
大峰の大普賢岳 |
難儀したP1334への登り。細君は未だ格闘中です。 |
山頂に到着 |
気分は最高! |
ヤセ尾根で心配した山頂だったが、6年越しのリベンジ。 |
高見山も樹氷が観られそうだ。 |
大普賢岳 |
下山準備 −7℃ |
左;桧塚 中央右;明神岳 |
三峰山を正面に望み下山。 |
往路を戻る。復路は意外と楽だが、ガニ股歩きで股関節に疲れがあり、前山への登りは辛かった。登り切ると東半分の展望が広がり、後は下りのみ。無人になった眼下の明神平へ。そこでアイゼンに変えて下山する。
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