平成23年6月30日 台高;霧降山から池木屋山 1396m
「ジキタリスを見るなら宮ノ谷の西尾根を登ると良い。尾根取付き箇所もテープがあるので直ぐに分かる」と数年前に高見山樹氷登山の時に教えてもらった。 |
|
|
駐車場から周りを見渡しても尾根取付き箇所が見当たらないので、高滝への登山道に入り探す。
「ここかな?」踏み跡はあるが仕事道のようにも思える。更に行くと先ほどよりは増しな2ツ目の踏み跡があったがテープがないので、先に進むと『犬飛び』分岐まで来てしまう。戻り2ツ目の踏み跡を少し登るとテープが巻かれていたので登ることにする(実際は駐車場から50mほど引き返した橋の手前に登山口があった)。
10分ほど登ると、踏み跡と時々あったテープも分からなくなる。引き返す気はなく、西に延びる植林と雑木林の小尾根を登ることにする。岩峰をよじ登ったり、岸壁を巻いて再び尾根に取付くのに苦労したりして、やっと地図上のP866m手前の尾根に乗る。
しっかりした尾根道はブナやヒメシャラの原生林、岩場・ロープ場もあり、樹間から桧塚が時々望まれる。尾根道にはヒメシャラの白い花が落ちてくるが、見上げても見えない。
『コブシ平』のプレートが付けられたP981地点に着き小休止。密集したブナ幼木地帯を過ぎるとヒメシャラ幼木地帯があり、飽きることのない尾根道だが、木陰でも23度前後と蒸し暑く、衣服は濡れ雑巾状態だ。下山時の奥ノ出合までの飲料水が気になり始めた。
青空平と呼ばれるP1222地点に着くと東斜面の草原にはジキタリス群生し、迷岳・野江股ノ頭、池木屋山が望まれた。のんびりしたいが、木陰がないので早々に出発する。
霧降山までは、比較的緩やかな尾根道が続き、ジキタリスが咲く草原に再び出てくる。
意外と早く霧降山着くことができた。登ってきた尾根の延長には迷岳が望まれる。
左折して、台高らしい原生林の主稜線を数回アップダウンすると、山名の起こりである小屋池(湿地)に着く。
⇔霧降山への登山口は逆方向とは知らずに。 |
ここまで登れば西へ登るのみ。 |
急で道はないが、こんな尾根だと楽なのだが・・。 |
岸壁に突き当たってしまう。左から巻いたが、尾根に乗るのに一苦労。 |
霧降山への尾根に乗る。 |
やはり道があるとないとでは疲労が全く違う。 |
中央奥;桧塚奥峰 |
ヒメシャラの木 |
ヒメシャラの花 |
コブシ平 |
コブシ平 |
ブナの幼木 |
ヒメシャラの多い森に |
ヤマトウバナ |
咲いていました。 ジキタリス |
|
青空平(P1222) 迷岳 野江股ノ頭方面 |
|
目的地の池木屋山 |
|
どれが池木屋山? 左から2つ目だと思うが。 |
霧降山頂上 霧降山より。 桧塚方面 |
登ってきた尾根と迷岳 |
アップダウンを数回繰り返し池木屋山へ。 |
西方面に見えた白鬚岳 |
小屋池 |
小屋池からブナの原生林を登れば・・。 |
小屋池から10分ほどで池木屋山頂上に着く。樹林に囲まれているが、南方面が少し開け、目立つ山は山ノ神だろうか、更に右には霞んではいるが大きな山塊の大台ケ原が望まれる。
鳥・セミの鳴き声が結構うるさく感じられるが、山頂は私たちだけなので、のんびり出来た。軽い熱中症なのか、食欲はなかった。
北方向へ下山する。前回はヒメザサが茂る中に道があったが、ササは枯れており踏み跡が薄い。少し先で東尾根にもテープがあるので入り込まないように注意がいる。
やがて、尾根は細く急になり、慎重に下る。要所にはテープが付いているので安心だ。
奥ノ出合付近まで下ると、尾根から外れてUターンするように左折して谷へ下る箇所には注意がいるが、テープが多くある。沢を渡って左からの谷に出合うと奥ノ出合に着く。
奥ノ出合で節約して飲んでいた麦茶を飲み干し、新たに谷水を補給する。
暫く左岸を下ってから右岸に渡る。再び左岸に移動すると谷から離れてドッサリ滝を巻く道になる。
霧降山分岐を過ぎると、ドッサリ滝への近道があるが、テープだけなので見落とさないように。急斜面を真下に下る感じである。
ドッサリ滝に着く。滝風が起き、最高の涼しさである。ゆっくりしたい所だが、高滝下で休憩することにする。
少し戻り左岸を下ると巻道と合流する。猫滝の上部から急な下りになる。落差15mの猫滝を樹間から覗き、そのまま高滝を大巻きする。随所にロープがあるが、横移動に頼り過ぎは禁物だと思う。
滝の中間辺りから樹間越しに見る高滝も迫力を感じる。
高滝下に降りてくる。落差50mを一直線に滝壺まで落下する迫力は凄い。
右岸に移動して大岩の上でリュックを下ろす。気温は24度ほどあるが滝風があるので涼しい。
高滝からは整備されており、鉄階段などが設置されている。風折滝分岐まで来ると、長い桟橋で左岸に転じ、岸壁に設置された桟橋を歩く。
終盤になって通行止めの桟橋があり、谷底を指示していたが、桟橋を利用。高滝の大巻から思えば大したこともなく、無事に駐車場に戻ってくる。
池木屋山頂上 |
|
山頂の展望は南方面のここだけ。 |
下山 宮ノ谷・東尾根はこの先で分かれる。 |
ヤセ尾根から沢へ下る。 |
奥ノ出合 |
右岸へ |
左岸へ |
ドッサリ滝 |
猫滝 |
高滝へ。このロープ、足元にあり扱い難い。 |
|
ここから下へ。「ロープ放すまで降りないで」 |
飛沫しない一直線が大好きだ! |
風折滝分岐奄フ桟橋 |
|
池木屋山に登ったのは私たちだけだった。 |