平成23年5月15日(日) 大菩薩嶺 2057m
先月29日の茅ヶ岳からの富士山は雲がかかってしまい今一だった。次回は百名山の大菩薩嶺からにしようと思っていた。 予報が立てられる予報士よ!勇気と信念を持って独自の予報を出してほしいものだ。お茶を濁すような雑学などは必要ではない。確立の良い予報で勝負して欲しい。山愛好家は特に天候には敏感である。 |
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中央道からの甲斐駒ヶ岳。 |
中央道からの富士山。 |
7:30市営駐車場〓34上日川峠(登山口)〓7:55唐松尾根分岐(福ちゃん荘)〓8:40〜9:00大菩薩峠〓9:37〜10:40神部岩(食事)〓48雷岩〓11:00大菩薩嶺〓11:10〜12:15雷岩〓12:55福田ちゃん荘〓13:22駐車場 |
ロッジ長兵衛がある上日川峠の登山口に着くが付近の駐車場は満車に近い。場所を探す元気もなく市営駐車場へ。市営駐車場はマイクロバスと私の車だけだった。
登山口まで戻り、ロッジ長兵衛の右の狭い車道に入ると直ぐに登山口があった。登山道は車道と平行して、唐松尾根分岐がある福ちゃん荘で合流する。車道を歩いている登山者がいたが、どちらを歩いても時間的には変わりがないが、ブナ・ミズナラやカラマツの林内を歩く。
福ちゃん荘からは車道を歩く。富士見山荘横には富士見展望台があるが、床の板が朽ちて危険である。潰したと言われても困るので遠慮しておく。展望台に登らなくても富士山は望める。
勝緑荘横手から登山道になるが、トウヒ・コメツガ等の亜高山針葉樹林帯の散策道を歩いているようで、関西の大台ケ原に似た感じがした。
発電機の音がしてくると介山荘で、左右にある店先を抜けるので違和感があるが、昔でいえば峠の休憩茶屋だと思えば、少しは情緒も湧くか。
登山道近くは満車だが、ガラガラの市営駐車場。 |
登山口横のロッジ長兵衛 |
ミズナラの林 |
カラマツの林 |
分岐にある福ちゃん荘 |
山頂へ。大菩薩峠から登る。 |
富士見山荘の展望台。床が抜けそうだ、遠慮させてもらう。 |
勝緑荘横手から登山道に。 |
大台ヶ原に雰囲気が似ている。苔とトウヒ・コメツガの針葉樹林とササ。 |
雰囲気が一変すると中山介山の小説で有名になった大菩薩峠であるが、私は題名しか知らないが。
大菩薩峠と云えば富士山である。しかし富士山が見えない。南アルプスは良く見えているが。「富士山があれへん!」と大声で言ってしまい周囲の失笑を買ってしまう。
富士山は後ほどの楽しみにして、方位版で南アルプスの山座同定を試みるが、これが難しい。数人に教えてもらうが記憶したかは疑問である。方位版にもあったので、雲取山方面の山々も一寸だけ覗く。
峠からは西側がアルプス的で南アルプス3,000m級の山々が連なる展望は雄大である。そして背後には待望の富士山が見え始め、更に雄大になる。
標高2000m前後の稜線では、少し空気の薄さを感じるが、時間はたっぷりある。展望休憩もたっぷりで、辛さを感じない登りであるが風があり、身体を動かしていないと少々寒いくらいだ(気温13度)。
鞍部の賽ノ河原非難小屋へ下り、登り返すと標高2000mの神部岩だった。展望の良い縦走もあと僅かだ。早いが食事にする。
食後、だらだらと歩いても直ぐに雷岩に着いてしまう。展望は後回しにして、コメツガ・トウヒの林内に入り山頂へ
息が切れることなく10分ほどで大菩薩嶺に着くが、樹林に囲まれているので、証拠写真を撮って直ぐに引き返す。
雷岩で最後の展望を楽しむ。「再度、登ることがない山かも知れない」と思うと直ぐに下山する気になれず。気づくと20分ほどウトウトしていた。
南アルプスと眼下に甲府盆地 |
南アルプス |
雲取山方面。 中央かな? |
振り返れば大菩薩峠。 高度を上げれば富士山が。 |
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これから登る雷岩への稜線 |
八ヶ岳 手前:金峰山 |
賽ノ河原の非難小屋へ |
賽ノ河原から登り返す。 |
雷岩にて。 |
雷岩の唐松尾根分岐 |
山頂へ。 |
大菩薩嶺頂上の三角点。 |
雷岩で、何もしないで別々に1時間以上も時間を潰す。 |
雷岩から唐松尾根を下ると、始めはガレ石の急な下りだった。
やがて南アルプスが見えなくなり、そして富士山も見えなくなるとカラマツ林となり、緩やかな登山道となる。
福ちゃん山荘に戻ってくる。休まずに朝の道を下り、ロッジ長兵衛がある登山口に無事着く。
富士山ともお別れだ。 |
唐松尾根のカラマツと登った稜線。 |
福ちゃん荘 |
無事に登山口に戻ってくる。 |
何を買ったんや? |
駐車場から見えていた稜線。ここから見ると低山に思える。 |
大菩薩嶺が望まれた。 |
標高差500mもない山行で、少し物足りない気持ちがあったが、コースを選んだのは自分であるから文句は言えない。
食事時間を含めて2時間以上の休憩時間で、のんびりと展望が楽しめた。考えようによっては贅沢な山行だったかも。