平成23年5月14日(土)比良・B堂満岳1057m

年度別

周辺地図(中心は駐車場所)  ルート地図


 登る山を決めるのが苦痛である。単にピークハンティングだけなら気楽で良いのだろうが、花や展望も見たい欲の深い私だから。
今回も展望を期待して土・日曜日に遠出しようと思っていた。天気は晴れだが、展望が期待できそうにない。更に2日目に予定していた山は林道が5月末まで閉鎖されているのを知り頓挫してしまう。
何時ものことながら「何処でもよい」と自棄になって決めたのが堂満岳で、目的はシャクナゲである。

 今の時期は湖西道路(国道161号線)は走りやすく、早朝だと枚方から1時間で着くが、行楽シーズンや夏の帰宅時は渋滞が酷いので敬遠してしまう。

6:38イン谷出合(駐車)〓7:28ノタノホリ〓堂満岳9:08〜15堂満岳〓9:56〜10::40金糞峠(食事)〓11:11青ガレ〓12:00大山口〓12:17着

 正面谷とイン谷が出合う場所にあった出合山荘とバス停がなくなっていた。気兼ねなしに横手の空き地に駐車する。
比良川にかかる出合橋を渡ると山道になる。比良駅分岐のT字路を右折すると別荘地内に入り、舗装道に出てくる。
今回で3回目なのに迷い、10分ほどロスして舗装道の終点まで歩き、やっと登山道が分かる。ここから本格的な登りとなる。ノタノホリを経由するための道なので説明は難しいが、しっかりした道なので安心である。

 静まり返っているノタノホリに着き小休止する。ノタノホリを右から巻いて裏手の尾根に乗ると、深谷からの道と合流。深く抉れた尾根道を少し登ると、尾根を右から巻く道となり緩やかになる。
やがて、谷と出合い谷筋を登る。涸れ谷になっても、なかなか尾根には取り付かずに、急坂が続く。

 植林内の道を避けていたかのように、自然林との境目の尾根(堂満東稜道)になんとか辿り着く。新緑の落葉樹林の尾根道は青葉が輝き美しい。
尾根道に大岩が現れる。ここを過ぎれば北斜面にシャクナゲが咲く群生地がある。大きな期待と、少しの不安を抱いて登ると、満開のシャクナゲが咲いていた。できることなら北斜面を下りたい程である。

 ロープのある岩場を急登すると誰もいない堂満岳頂上に着く。山頂のシャクナゲも見頃だった。
展望は南東方向が開けているが霞んでおりなんとか琵琶湖が望める程度。
食事には早いが、遠望が効かないので武奈ヶ岳山頂を目指す元気も無くなってしまう。
金糞峠まで下ってから食事することにして下山する。


駐車場所

分岐のT字路

別荘地内でウロウロしたが、やっと登山道が分かる。

ノタノホリ

ノタノホリから谷出合までは、緩やかだった。

最も苦手な被写体チャルメルソウ

山頂まで急坂が続く。

新緑の美しい堂満東稜道を登る。

シハイスミレ

大岩が現れた咲いているだろうか?

最高の見頃です。

晴れてはいるが酷い霞だ。

正面谷を挟み釈迦岳

 東レ新道を下山しているつもりだったが、抉れた崩落箇所もなく、比良山系縦走道に出合って前回の雰囲気と違い、分岐の道標もない。どうも山頂にロープが張られた所が東レ新道だったようだ。しかし下山した道もシャクナゲ街道なので楽しませてもらう。
トクワカソウの群生地も楽しみにしていたが、やはり14年前の林床に敷き詰められた絨毯のようなお花畑ではなくなり、疎らに細々と咲いているだけだった。
東レ新道分岐に着く。ここにはロープが張られていないので堂満岳へ登れるようだが、崩落箇所があるので注意がいる。
シャクナゲの群生する縦走道を歩く。出合う登山者は同年代夫婦が多い。ここで出合うのだから私たちとは逆コースのお手軽コースのようだ。

 金糞峠から少し外れた場所で食事にする。正面谷を登ってきた登山者は殆どが堂満岳より最高峰の武奈ヶ岳へと向かう。軟弱登山の私たちは引け目を感じながら横目で見る。
金糞峠には、『正面谷は落石が多いので迂回道を利用してください』の表示があるが、従う者は少なく私たちも正面谷を下る。確かにここでの事故が多いらしいがメインコースである。
ガレ石の多い谷を一歩一歩慎重に下ると、武奈ヶ岳が二百名山であるためか、若者の登山者とすれ違う。さすがに登りはキツイようだが、最短で登るのには正面谷が便利である。
金糞滝を巻いて下ると、大石が積み重なった青ガレといわれるガレ場になるが浮石がないので、怖さを感じないのは私だけか?
青ガレの堰堤下に着く。以前から地図にある金糞滝が気になっていたので見に行くことにする。堰堤から少し遡上すると直ぐに金糞滝と思われる滝があった。確認はできなかったが間違いないだろう。

 青ガレからは地図上には堰堤工事道があるのだが、落石により殆ど判らなくなっている。登山道は最短で正面谷を下る。
ここで、10代のカップル2組が派手な衣服でチンタラと登ってくる。女の子は私から見ると山では不似合いな化粧である。
何処まで登るか聞くと「八雲ヶ原からガリーバー村に下る」と言っていた。無理のように思えるが「時間がかかるので無理をしないように」が精一杯の忠告であった。
所要時間2分ほどのかくれ滝にも寄り道する。大山口まで来ると荒れた林道歩きになり、スタート地点のイン谷出合は近い。

 
ヤブデマリ

打見山と蓬莱山

一昔前は林床一面に咲いていたトクワカソウ

東レ新道を過ぎても咲き続ける。


金糞峠

金糞峠からの琵琶湖

イワカガミ

イワカガミ

青ガレ

青ガレ

金糞滝

青ガレ入り口

ミツバツツジ

工事用道路は埋もれ登山道になっている。

キランソウ

かくれ滝

ツボスミレ

大山口

スミレ

とっぷ