平成23年4月29日(金) 山梨県・(かや)ヶ岳1704m 金ヶ岳1764m 

周辺地図  山行ルート

年度別

 ゴールデンウィークに入った。前半は29日だけが晴れのようだ。いつもの事だが前日の夕方になってから山行計画を練る。
土日曜・祝日1000円の高速料金も6月に廃止になる。待ち望んでいた上限2000円も東日本大震災で頓挫してしまう。残された月日は少ないので遠方の山を捜し、展望があり二百名山とあったので決める。

 3時間ほど仮眠してから、深夜2時過ぎに枚方を出発。交通量は多いが、順調に中央自動車道を走る。日の出を拝み、車窓からは中央アルプスと南アルプスともよく見えている。しかし富士山方面の雲の多いのが気にかかる。

 韮崎ICから約7km昇仙峡ライン(27号線)を走り6時30分に登山口の駐車場に着く。広い駐車場には既に9台駐車していた。大震災の余震が続いているためか千葉ナンバーの車が多い。 枚方から385km


山容からニセ八ツと云われる 金ヶ岳と茅ヶ岳   中央道より(帰宅時撮影)
中央自動車道・八ヶ岳SA からの八ヶ岳 南アルプス(鳳凰山・甲斐駒ヶ岳)。 今日は快晴だと思ったが。

6:45登山口(駐車場)〓7:42〜47女岩〓8:20〜25尾根出合〓8:40〜9:00茅ヶ岳〓9:40〜50金ヶ岳〓9:55〜11:00食事(南西尾根の崩落箇所)〓11:10〜15金ヶ岳〓11:56〜12:40茅ヶ岳〓14:35駐車場

 駐車場の奥に続く林道を歩くと登山届箱ガある三叉路に出る。左の小高いところには深田公園が見えているが、下山時に寄ることにして右の地道の林道を歩く。
赤松と芽吹き始めたカラマツの林が続く。舗装された林道を横切り谷間を登っていくと、いつの間にか石がゴロゴルする登山道に入る。大きな岩盤の女岩に突き当たる。

 女岩の下から湧き出る水で喉を潤した後、右から巻いて急登、岩の上部にでる。広くなった谷間をジグザグに登る辛い坂だが、周りの美しい自然林が癒してくれる。
やっと尾根出合に登り着く。右の岩棚に行くと東方面が開け曲岳、その遠方に甲武信岳・金峰山・瑞牆山などの百名山が連なる。
やせ尾根を登ると直ぐに、碑が立てられた深田久弥終焉の地に着く。背後には金峰山が鎮座している。
更に登ると背後が気になり出す。やっと樹間の雲上に富士山が確認できて喜ぶが、山頂に登りつくまで見えているかが微妙である。何度も振り返りながらもやせ尾根を急いで登る。


何処に山が?

赤松にカラマツが混ざる林。

登山道or荒れた林道?

女岩に到着。

清水でコーヒータイム(朝食)の登山者

女岩を右から巻く。気合を入れ,
登ろう。

ジグザグに登る急登。遅れる細君

急坂だが雰囲気のよい林。

深田久弥終焉の地。

曲岳、遠方に瑞牆山・金峰山が望める。

はるばる来たのだからこの山を拝まないと。

富士山が見えている間に山頂へ。今日は調子が悪そうだ。

 何とか間に合って富士山頂が望める茅ヶ岳頂上に着くと数人の先客がいた。しかし中央自動車道から良く見えていた南アルプスの頂部分だけ見事に一直線にガスがかかってしまっていた。そして金ヶ岳の横手に見える八ヶ岳の最高峰・赤岳にも雲がかかり、金峰山にも時々ガスがかかる。
予報では日本海側は昼から晴れるが、関東地方は雲が多くなるらしい。朝方より悪くなっているのは確かである。南アルプスが望めないとはショックであった。

 富士山が見えなくなった時点で、落ち込んだまま金ヶ岳へ向かう。
シラカバ混じりのやせ尾根路1600m(最暗部)まで下り、登り返すと、石門があり、登った峰で観音峠からの登山道と出合うと下りになる。登り返すと山頂から話し声が聞こえてくる。


富士山と現在位置しか分からない方位盤。八ヶ岳には雲が。

間に合いました茅ヶ岳からの富士山。

今朝の南アルプスは青空だったのに信じられない。

シラカバ混じりの最低鞍部

石門

茅ヶ岳望む。

 今回の最高峰である金ヶ岳頂上に着く。展望は南アルプス方面だけだが、相変わらず雲がかかっている。
南西尾根へ下る登山道には『300m下に崩落箇所あり注意』とある。「八ヶ岳が見えるかも?」と下ることにする。(ここを下山すると長時間の林道歩きになる)
5分ほど下ると崩落箇所手前に八ヶ岳が望める岩峰があった。諏訪方面の展望も良いのでここで、食事しながら南アルプスの雲が切れるの待つ。やっと甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・鳳凰山の頂が一瞬ではあるが望めた。

金ヶ岳頂上

南アルプス方面しか展望がないのだが・・。

南西尾根に少し下った場所で展望を見ながら食事。

「もう少しで甲斐駒ヶ岳の頂が・・。」 何度も繰り返す。

やっと望めた仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳だが、一瞬だった。 

北岳か?

八ヶ岳

ズームアップ八ヶ岳  左から編笠山・権現山・阿弥陀岳(未踏)・赤岳・横岳

諏訪湖方面。北アルプスが薄っすらと。 「さぁ。戻ろう!」


戻って来るとにぎやかな山頂だった。

 金ヶ岳まで戻ると10数人が寛いでいた。南アルプスのガスが切れてきている。今までに撮った画像が没になることを期待しながら茅ヶ岳へと戻る。
賑やかな茅ヶ岳に戻ると、南アルプスがやっと望めた。八ヶ岳・金峰山方面も朝方より良く見えている。が、富士山は・・残念!それでも時間を忘れて展望を楽しむ。

 下山、尾根道を下る登山道があったが、朝、閉じていたニリンソウを観るため往路をもどる。
展望にも恵まれ、甲斐へ長距離ドライブした甲斐があった。


南アルプス

仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳


瑞牆山・金峰山

瑞牆山の岩峰群

金峰山山頂の五丈石


深田公園からの茅ヶ岳。

「百の頂に百の喜びあり」
両親は深田久弥と同郷だと山登りを始めてから知る。
私にも加賀市大聖寺の血が流れている。


ネコノメソウ

ハシリドコロ

ヤマエンゴサク

ヒゲネワチガイソウ

センボンヤリ

○○スミレ

エイザンスミレ

エイザンスミレ

ニリンソウ

ニリンソウ

 中央道・東名はたいした渋滞もなくスムーズに通過、しかし名神・八日市IC付近から瀬田東を過ぎるまでに3箇所の渋滞があった。
いつものことである。先に渋滞に遭えば、名神では渋滞が解消されている。
暇なのでナンバープレートを見ると関西ナンバーより関東ナンバーの車が多い。東日本大震災の影響からだろうか。21時に枚方着。

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