平成23年2月13日 蛇峠山(じゃとうげやま) 1664m

年度別

 近畿地方の天気は悪いが、中部地方は良さそうだ。休日割引を利用して蛇峠山に決定する。
展望の良いのは魅力的ではあるが、山頂まで車道があり、標高差が少なく、短時間で登れる。無雪期に遠出をしてまで登りたいとは思わない蛇峠山だが、冬季に登りたいと思っていた。そして国道から登れるので雪による規制の心配は少ない。

 3時10分に枚方を出発(高速道路2箇所で凍結防止剤散布による渋滞)、中央道・園原ICで降り国道153号線(三州街道)を南下、寒原峠を越し治部坂高原へ。
スキー場を過ぎると直ぐに観光センターの看板があり、左斜め坂を上がる。観光センター前に駐車場(平日無料)があったが、少し上がった『治部坂温泉・宿り木の湯』前の駐車場(横手にトイレあり)に駐車する。


観光センターの看板を見つける。 右;国道153号線

日帰り温泉・宿り木の湯に駐車。建物はトイレ

7:25『治部坂温泉・宿り木の湯』前の駐車場〓別荘地内の車道をウロウロ。約75分ロス〓9:08登山口(遊歩道入口)〓10:10林道出合〓林道歩く〓10:30馬ノ瀬(直下)〓11:50〜12:00狼煙台跡〓12:15〜13:07蛇峠山〓14:12馬ノ瀬〓15:00登山口〓15:17駐車場

 氷点下11度、暖房の効いたトイレで用を足してから別荘内の車道を歩く。『TOYOTA・ゆーらっくす』の看板に馬ノ瀬・蛇峠山の標示がある。これを見て、道を間違ってしまう。気付いたのは登山口に着くはずの25分後だった。このまま車道を上がっても山頂に到達できるが、引き返すほうが早いと思われる。
駐車場近くまで戻り、ガイド本『名古屋周辺の山』のコピーをしっかり読む。ミユー美術館前の道は雪で埋もれていたので車道を歩く。次の分岐がゆーらっくすへの道。次のT字路を右へ。ここで地元の方に聞き、道が間違っていないことを確認するが、「登山口は積雪80センチほどあり道がないよ」と言われる。
ここまで来て諦められないので、確認するため進むと、ガードレールのある橋を渡る。
亀ノ池分岐(標示なし)を左へ行くとT字路に突き当たり、右折すると直ぐに登山口(遊歩道入口)に着く。

 言われた通り道はなかった。そして目印のテープもなく何処を登ればよいか分からない。諦めて、南沢山に登ることに決めて、小走りに駐車場へ引き返す。
途中で単独の登山者とすれ違う。「雪が深くて登るのは無理のようです」と言うと、自信があるのか「大丈夫だ」と言ったので再度登山口へ。


登山届箱。この道標に従って左へ上ってしまった。

大幅に時間のロスをして登山口に着くが・・。道がない?

 登山口に着くと、塩ビパイプでパワーアップしたアルミのカンジキを付ける。男性もリュックから木製のカンジキを取り出し装着する。
男性がリタイアした時のため出発する前に、上部の林道に出るコースを目視で教えてもらい出発。
恐る恐る新雪に足を踏み入れると30センチほどカンジキは沈んだが、パイプが割れなければ登れそうだ。しかし男性のカンジキでは先頭は無理なので背後からのナビ役を。
谷の傾斜が増すと見えない倒木の下は空洞で、落ち込んで全身が雪まみれになったり、カンジキが抜けなくなり手で雪を掻い出したりの悪戦苦闘の連続になるが、少しでも雪の締まっている場所を探しながら登る。それでも汗で蒸れるのが嫌で雨具を着ず。

 疲労困ぱいして林道に出合うとトレースがあった。車道を横切り山道に入るのだが、トレースがない。もうウンザリ。トレースのある車道を歩いて馬ノ瀬を巻く。
馬ノ瀬を巻き鞍部に着く。数分で馬ノ瀬のピークに立つことは出来るのだが、下山時にする。

 ゲートのある車道を歩いても山頂へ行けるが、地図では遠回りのようだ。踏み跡のない尾根道を選ぶが、ここでも再び、悪戦苦闘。顔つきが変わり厳しい顔になっているのが自分でも分かる。「帰りは、車道を歩こう」と。
やっと車道に出合うと車道から登って来たスノーシューの3人家族とであう。話を聞くと、上がれる所まで車で走り、車道を歩いて来たと。所要時間は同じぐらいだった。

 ここからは車道を歩いて電波塔へ上がっていく。さすがにスノーシューの方が足の運びはスムーズである。だが、マイペース。無理せずに背後からスノーシューを購入するべきか否か、足元を観察しながら登る。

 NTTアンテナで道は二つに分かれるが、どちらを登ってもレーダー雨量計の建つ狼煙台跡に着く。
ラッセルして東端へ移動し、雪を被った展望案内板を見られるようにする。
だが、中央アルプス・北アルプスは雲がかかっている。東の南アルプス方面は、時々雲の上から聖岳・赤石岳・塩見岳などの峰が望まれる(一緒に登って来た男性に山座同定をしてもらう)。


最初は緩やかだったが・・。

撮影はここまで。雪まみれになりカメラも出せず

林道に出合。林道にトレースがあり一安心。

馬ノ瀬を巻く林道を歩くと大川入山が望めた。

林道からは中央アルプスが見えていたが。

林道から再びトレースのない尾根道を登る。

車道になるとトレースがある。

NTTアンテナ横を通過。いいな〜スノーシュー。

大穴。2人がかりで引き上げてもらっていました。

狼煙台の広場

しかし望めません。

伊那谷と南アルプス

赤石岳・聖岳

赤石岳 左端;荒川岳

山頂へ

茶臼山

 狼煙台跡から南へ下り、登り返すと、展望台のある蛇峠山頂上に着く。落葉した樹木越しに尾張から駿河方面の展望が見られたが霞んでいる。

 極寒を予想して、立って食事できるようにポットの湯にカップヌードルとパンを用意してきたが、氷点下なのに以外と暖かいので、更にストーブでお湯を沸かしコーヒータイム。


奥三河方面

奥三河方面

 登山者が多くなり、そろそろ下山することにする。途中でカンジキを外して馬ノ瀬まで車道を歩いたが時間がかかり過ぎた。「私が付けた登りの踏み跡も締まり歩き易くなっているだろうに」気付くのが遅かった。

 途中で日本カモシカに遭遇した。馬ノ瀬展望台地に登ると、中央アルプス南部の峰と南木曽岳が望まれ感激。
カンジキを再び装着するのが億劫で、馬ノ瀬を巻く車道を歩くが、やはりカンジキを付けるべきだった。

 朝の林道出合ではカンジキを付けて谷間を下る。登りは滑ると登れないが、下りは滑っても下れるので、15分ほどで登山口についてしまい、登りの雪と格闘した1時間は狐に騙されていたのか?
登山口から15分ほどで『治部坂温泉・宿り木の湯』前の駐車場に戻る。


下山。 中央;大川入山  ナビして戴いた男性。いつの間にか分かれてしまう。

5分ほど動かず。

馬ノ瀬展望地からの大川入山

馬ノ瀬から望めた南木曽岳

馬ノ瀬にて。高度を下げたから中央アルプスが見えるのか?


再び特製カンジキを付けて谷間を下る。

登りでは先頭ではなかったのに・・。

朝、私が付けたトレース(間違ったトレースもあるよ)。カンジキが大きいので新雪の方が。

無事下山。後は車道を歩く。

教えてもらった一番清水に寄る。

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