平成22年11月27日(土)鈴鹿・B高畑山773m A溝干山770m


年度別

 この頃、登行意欲が湧かない。しかし自宅で燻っている方がもっと辛い。
毎日が日曜になった私はノルマ的に山に登っている。何故、辛い山登りを趣味にしたのだろうかと思う。
理由はあったのだが。山登りを始めて、私たちと同じような理由で山登りをしているご夫婦がいることも知った。
何の束縛もなくなった現在、旅行を趣味にすれば、身体を痛めつけることもないのだが、国民年金前の無収入の私には旅行は無理だ(年金が支払われてもスズメの涙程度だが)。

 ノルマ的に決めた山が鈴鹿の天狗堂だった。しかし天狗堂は気分を害したのか、登山口に到着すると受け付けてもらえず小雨が降り続いた。
2時間、登山口近くで車内待機していたが諦め、鈴鹿の南部にある高畑山に変更する。
永源寺まで戻ってくると青空が見え始める。天気予報はここでは当たっているのだが。

 滋賀県側から鈴鹿峠へ国道1号線を走る。鈴鹿トンネルの手前70mで追い越し車線から右斜めへの狭い道に入るのだが、減速するので後続車には注意がいる。鈴鹿トンネル上の茶畑に出ると東海道自然歩道と出合う。駐車場はトイレと万人講常夜灯の向かいにある(茶畑にも5台ほど可)。

9:50鈴鹿峠〓57鏡岩〓10:45ナイフブリッジ〓11:10〜13高畑山〓11:36溝干山〓50分間食事〓12:53高畑山〓14:00鈴鹿峠駐車場

 駐車場から茶畑の東海道自然歩道を歩き、三子山の分岐を左に見て、植林内に入ると高畑山の登山口がある。
植林内に入ると直ぐに鏡岩分岐で、1分もかからないので寄ってみる。
鏡岩、鏡のようだったのかどうか、昔のことは知らないが、蛇行して上がってくる国道一号線が眼下に見え、鈴鹿峠が難所であったことは確かである。

 鏡岩分岐を過ぎると、キツイ登りになり雑木林となる。ヤセ尾根になると潅木の尾根道になり、樹間からの展望を楽しみながらアップダウンを繰り返す。花崗岩が風化したナイフブリッジを過ぎると、前方に北斜面が崩落したどっしりした峰が現れるが、高畑山は隠れて望むことは出来ない。この峰を越すと山頂が現れる。


鈴鹿峠。登山口は植林内

登山口

鏡岩

鏡岩より。国道1号線

植林を抜けると尾根は細ってくる。

高畑山と云えばナイフブリッジだが
以前から比べると切れ味が悪そうに感じる

ナイフブリッジ

ナイフブリッジ

ナイフブリッジ

 誰もいない360度の展望が広がる高畑山頂上に着く。北部の1000m級の山にはガスがかかっているが、天気は良い方に向かっている。
1年前の晩秋から春先にかけて重点的に鈴鹿南部の低山に登った。ここからだと見下ろせるのだが、山名も忘れ、コースの記憶も薄れてしまっているのだから、我ながら恐ろしい。
そして、高畑山は今回で3回目の記憶はあるのだが、これから向かう溝干山は初めてだと思っていた。以前、那須ヶ原山から高畑山まで縦走したときに通過しているのを、帰宅後に知るのだから情けないことである。


手前の峰を乗り越えれば高畑山が見える。

高畑山頂上

中央の鎌ヶ岳のガスは切れたが御在所岳は雲がかかったままだ。戻ってきたときに晴れていたらよいが。

溝干山(手前から2つ目)へ。  奥中央;那須ヶ原山。

 溝干山へ向かう。明るい潅木の尾根道を数回のアップダウンをこなすと着いてしまった。ガイドの所要時間より早いが、今の時期は歩いていても寒さを感じるので(今でも行動中は夏服)、早く歩けるのだろう。
通過地点ような溝干山で展望はない。少し戻って東斜面で風を避けてランチタイムにする。新名神高速道からの騒音も聞こえなくなり、杓丈ヶ岳・経ヶ峰、そして伊勢湾から知多半島を見渡しながら食事をする。

 帰りも誰もいない高畑山まで戻って来ると、綿向山・雨乞岳・御在所岳の山頂のガスは切れていた。ここからは見えないが天狗堂も、今頃は最高の展望が広がっていると思われる。
少し物足りない運動量ではあったが、気持ちの良い汗をかけて良かった。出会った登山者4人。


溝干山への稜線は歩きやすい。

振り返れば高畑山

展望のない溝干山。

ここでは食事出来ないな。

食事場所からの展望・伊勢湾方面。
「錫丈ヶ岳の手前の峰、今年2月に登った気がする。」地図を見て仏ヶ平だと判明するが「どんな山だったかな?」

満腹、寒くなってきた。高畑山に戻ろう。綿向山・雨乞岳のガスはなくなったが、御在所岳は・・。

【高畑山からの展望】


溝干山への尾根道。 青い琵琶湖を見るのは久しぶりだ。

甲賀市方面、比良山も見えている。  右端;綿向山。 新名神高速道の騒音が聞こえてくる。


唯一の紅葉だった地点。

私の車だけ。
カメラのレンズは傷だらけ。

お茶の花

 帰りは、紅葉シーズンの渋滞を避けて高速道路に乗らず、国道307号線から戻ると、スムーズに帰宅できた。

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