平成22年11月7日(日) A籾糠山(もみぬかやま)1744m

年度別


 昨日。三方崩山登山を終え、麓の『道の駅・飛騨白山』にて車中泊する。朝7時前に天生峠(あもうとうげ)へと出発する。
庄川沿いの国道156号線の紅葉も良かったが、飛騨白川から国道360号線に入ると白銀の白山が望まれ、周りの山々は全山紅葉しており、何度も車を停めてしまう。


周辺地図

7:55天生峠〓9:10木平湿原・籾糠山分岐〓9:52〜10:20籾糠山〓10:55木平湿原・籾糠山分岐〓11:15〜58木平湿原(食事)〓13:05天生峠

 国道360線は燃えるような紅葉だったのが、天生峠に着くとカラマツの黄葉だけだ。天生峠が高所にあるのを今さらながら気付いても遅い。もっと早く分かっておれば野谷荘司山に登っていたかも知れない。
紅葉は諦め、前回見られなかった展望狙いで登ることにする。
林道を上がると、登山口横にテントが張ってあり、協力金1人500円を支払う。運悪く20人ほどの団体さんと同時出発になる。
賑やかによく喋る。登山は演歌を歌いながら登ると疲れないと云われているが、あの女性軍は疲れを知らずに登ることが出来るだろう。しかし単独で登山したときにはコースを覚えているかは疑問である。

 北アルプス展望スポットでは、もし山頂で展望が見られなかった時のために、念入りに撮影し、天生湿原へ。当然のことながら紅葉は終わっており見学するものはない。
湿原を過ぎた地点で、団体さんを追い抜くと、静かな山行になる。

 トチやカツラの大木がある林床に入る。春だと天国のようなお花畑だが、ここも初冬の雰囲気を味わうだけで通り過ぎる。気温は氷点下のため、ぬかるみの道は凍っており助かる。

 沢の流れに沿って溯上すると木平湿原分岐があり、右の籾糠山へ。小川を渡るとブナ林内の急な尾根道の階段である。オオシラビソの林になると緩やかな道になり、山頂が見えてくる。そして雪が氷になった急な階段を登ると展望が広がる。


天生の中滝

何度も車を止め紅葉を楽しむ。

;昨日の三方崩山     中央;白山       堰G野谷荘司山

カラマツと樹氷

登山口からの天生峠駐車場

北アルプス展望ポイントにて。

天生湿原

カツラの巨木。 空間は物入れか。

カツラ門

ブナ

オオシラビソ


【籾糠山頂上〜】

 誰もいない籾糠山頂上に着く。メインの北アルプスの山々が連なる。御嶽山・恵那山まで望める雄大な風景だ。だが近くにある白山は猿ヶ馬場山が邪魔をして見えないのが残念だ。
山頂で食事をしたいところだが、団体さんが登ってくると狭い頂上は一杯になる。団体さんが登ってくるまで展望を楽しむことにする。

 木平湿原分岐まで戻り右折。小高い丘を登っていくとダケカンバ・ブナが自生する。さらに下ると小ぢんまりした木平湿原に着き、木道の端で食事をする。シーズンを過ぎているためか誰も来ない。
木平湿原から緩やかに下り、巨木のブナとダケカンバの混じる原生林を通る。さらに今朝方のトチやカツラの大木がある林床に下り、天生湿原を通り天生峠に戻る。


北方面

剱岳から焼岳

槍ヶ岳から乗鞍岳

         御嶽山         右端に恵那山

剱岳   立山

薬師岳

槍ヶ岳   笠ヶ岳  

北穂高岳 涸沢岳 奥穂高岳  前穂高岳 明神岳

ダケカンバ

籾糠山

木平湿原

ブナとダケカンバの巨木

ブナとダケカンバの巨木

 帰路に着く。白川郷付近は渋滞が予想されるので、R360号線を飛騨河合へ走り、飛騨清見ICから東海北陸道へ入ることにする。天生峠からの飛騨河合への国道も紅葉が見事である。時間があれば紅葉と白銀の北アルプスを入れた撮影ポイントを探したい。
細君、「山に登れなくなったら、ここへ連れてきて」と。納得する言葉だった。

国道360号線の紅葉


下小鳥ダム湖

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