平成22年7月9日(金) 大峰・F八経ヶ岳 1915m
オオヤマレンゲを観に登りたいが。梅雨時なので天候が心配。予報は『午前中は曇り、昼から山沿いで雨の降るところも』。迷う予報である。気象予報士も逃げ道のある予報を言っている。 |
周辺地図(中心が熊渡) |
5:25熊渡〓6:00林道終点〓7:35尾根出合〓8:40高崎横手〓9:15日裏山〓58弥山辻〓10:16八経ヶ岳〓オオヤマレンゲ群生地〓10:50弥山小屋〓11:36〜12:46狼平避難小屋〓14:00熊渡分岐〓15:11林道終点〓15:40熊渡 |
熊渡には既に神戸ナンバーの車が駐車していた。川迫川に架かる橋を渡り林道を歩く。30分ほど歩くと林道は3つに分かれる。左は八丁白川に下りて弥山川を遡上して双門滝へのコース。
直線の中央の林道を歩く。100mほどでカナビキ谷に架かる橋を渡り林道終点の登山口に着く。
テープだけの登山口。植林内に入ると、カナビキ谷と弥山川に挟まれた尾根コースだが、大きくジグザグに付けられた急坂は尾根というより、斜面を登っている感じだ。目印のテープは多くあるので安心だが。
やがて、自然林が混じるようになり、登り始めて1時間で雨が降り出してきた。通り雨だと思っていたら止む気配がない。弥山川に落ちこんでいる尾根上(GPSよると高度さは380mもある。)で雨具を着るが、カメラ撮影もあるので傘を差して登る。
雰囲気の良い自然林になるとナメコ谷源頭部に出て、栃尾辻からの尾根と出合う。
この尾根出合が今回の目的の1つである確認ポイント(GPSに記録する)でもあった。
感じの良い広い尾根にはテープはあるが、熊渡への道標はなく黄色のブリキに『←弥山・川合、坪内→』と書かれた道標に、マジックで『熊渡』と手書きされているだけだった。
弥山方向へ、直前のピークを左から巻いて登ると、弥山川側は杉林になる。前回は杉林内から熊渡に下山したのだが以前の分岐は分からず。
ピークを巻き終わると暫くは稜線歩きになる。そして今度は右から頂仙岳を巻いて登る。
雨は益々強くなり高崎横手の分岐に着く。周回コースを諦めて最短時間でピストンにしようと思っていたが、周回コースでも所要時間は変わらないことが設置してある地図で分かり、計画通り西回りコースにする。
トウヒ・シラビソが自生する散策路の感じだ。雨中では倒木で歩き辛いかと思っていたが、無駄な心配で、予想以上に雰囲気の良いコースだ。
弥山辻(奥駆道出合)に出る。明星ヶ岳へは登らずに、奥駆道が小川になった道を登り八経ヶ岳へ。
熊渡の駐車スペース。右;林道 |
熊渡からの川迫川渓谷。 |
登山届箱のある林道ゲート。 |
左;八丁白川へ。直進する。 |
サワギク |
熊渡・栃尾辻分岐 |
熊渡・栃尾辻分岐にて |
熊渡・栃尾辻分岐から直前のピークを巻いて高崎横手へ。 |
大普賢岳 |
大日山と稲村岳 |
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頂仙岳も巻いて高崎横手へ。 レンズが濡れてしまう。 |
高崎横手の分岐。 数箇所にあった地図 |
トウヒ・シラビソの林。 |
温暖化?酸性雨?食害?諸説があるが。 |
倒れても・・。 |
日裏山からの弥山(右端) |
日裏山からの八経ヶ岳と明星ヶ岳 |
弥山辻 |
バイケイソウ |
ガスの八経ヶ岳に着くと一組の夫婦が記念撮影をしていたが、雨中で他人様のカメラを触るのはひかえて、手助けの声を掛けずに、すぐに下山する。
暗部のオオヤマレンゲ群生地へ。開く予定だった花も本日はお休みのようだ。咲いているのは昨日の少し色の変化した花ばかり。それでも何とか撮影して弥山へ登り返す。
弥山小屋の軒下を借りるのに30分200円と、何処かのHPにあった。まったく収入のない貧乏人には経費節減のため、狼平避難小屋まで着替えと食事を我慢する。
弥山頂上へは寄らずに狼平へ下る。植物保護の為、長い木階段が続くようになる。雨で滑るかと心配していたが大丈夫だ。むしろ小川になった登山道を歩かなくても良いので大助かりだ。
10分以上も木階段を下ると狼平に着き、避難小屋へ。
綺麗なログハウスの避難小屋には既に先客がいた。熊渡に駐車してあった神戸の若者だった。
弥山川を遡上して少し前に着き、今日はここで泊まると言っていた。会話しながら着替えてから食事する。
感じの良い若者で、時間を忘れて話してしまう。
雨足は更に酷くなってしまう。弥山川に架かる吊橋を渡り登り返すと高崎横手に戻ってくる。
ここからは朝の道だが、朝よりも登山道は分かり易い。小川と池の中を歩けば良いのだから。
分岐で熊渡へ。水溜りはないが滑りやすくなる。「ゴゥーゴゥー」と凄い水音がカナビキ谷から聞こえてくるようになる。登山口の林道に出てくるとカナビキ谷から轟(ごう)音で流れ落ちていた。
オオヤマレンゲ。もう少し開いて欲しいのだが。 | |
弥山小屋 |
弥山より下山。ピークを右から巻く。 |
ここにもオオヤマレンゲがあった。 |
2階建ての狼平避難小屋 |
吊橋からの狼平 |
吊橋 |
池と小川の登山道 |
林道終点のカナビキ谷。 |
熊渡;増水した川迫川。 |
帰路、御手洗渓谷まで戻ると、反対方向には雨量規制・通行止めの看板があった。
ここまで降られると、腹立ちも何処かに吹き飛んでしまっていた(誰に対してか?)。
雨中での登山としては最高の所要時間になる。いい思い出ができました。○○士さんありがとう。