平成22年7月5日(月) E白山・御前峰 2702m
鬱陶しい天気が続く。局地的に降る雷雨なのだが、山に登るとなると決断が鈍る。 |
3:50別当登山口〓5:00越前禅定道出合〓5:47仙人窟〓6:58殿ヶ池避難小屋〓7:40馬のたて髪〓8:20黒ボコ岩〓8:45〜50室堂〓9:35〜10:30御前峰〓11:00室堂〓11:30黒ボコ岩〓12:35〜45甚之助避難小屋〓13:47中飯場〓14:38別当登山口 |
1時間ほど仮眠してから未だ暗い4時前に出発する。日の出は4時半過ぎだが、別当出合バスターミナルまでは月明かりだけで歩けるが、(熊)用心のためライトを照らしながら歩く。
10分ほどで別当出合バスターミナルに着く。砂防新道か観光新道か迷ったが、展望は早朝の方が良さそうなので高山植物の多い観光新道を登ることにする。
鳥居を潜り左折、小さな沢を渡ると整備された左岸を直線に登る別当坂の急登なる。凄い勢いで流れ落ちる水音が間近に聞こえるが、暗くて見えない。
足元にライトを照らしながら登る。気温は13℃前後で快適な気温だが汗と夜露で衣服は既に濡れている。渡渉すると山腹の道になるが、急坂は続く。
空が明るくなってきた。雲海上に荒島岳・経ヶ岳・赤兎山・取立山が望まれるようになり、市ノ瀬からの越前禅定道と出合う。ここからは花が多く咲く尾根になるが、花は夜露にぬれ、その上、光量不足で無駄な撮影を繰り返す。
別当谷を挟み別山が望まれ、不動滝の滝音が聞こえる。別山には朝日が当たるようになってきた。
仙人窟まで登ると朝日を浴びて上着は乾いたが、パンツの裾は絞れるほどになっていた。この辺りから朝日を受けた白山釈迦岳が望まれるようになるが、赤兎山方向にあった雲海が動き始めた。
相変わらず花の観察に忙しく先に進まない。今までに撮影した花でも、夜露がなくなっているので、再度撮り直す。
2箇所の残雪場所を過ぎるが、前回よりも少なく、殿ヶ池避難小屋に着く。既に3人に追い越されている。もう少し効率よく撮影できれば良いのだが。
避難小屋を過ぎると湿地帯にサンカヨウ、キヌガサソウが群生している。下山の観光新道には、ここよりも大きな群生地があるのに時間を費やして撮ってしまう。
馬のたて髪に着く。この付近一帯はお花畑だが、今年はニッコウキスゲが少ない。そしてイブキトラノオが見当たらないためか華やかさに欠ける。逆に例年より多く咲く花もあるが目立たないのが残念。
気温が上昇して虫が鬱陶しくなる。左の尾根から外れた残雪のあるくぼ地を登り、やっと黒ボコ岩に着く。
【観光新道】
到着時、駐車場に5台と道路端に2台 |
鳥居。 |
今回も観光新道を選ぶ。 |
越前禅定道出合(別当坂分岐) 登山口からここまでは休まずに登ったが・・。 花の撮影で所要時間は参考にならず。 |
雲海が動き出す前に山頂に着けばよいのだが。 |
越前禅定道出合から見えていた岩。ここからは楽な登りになる。 |
朝日を浴びる御舎利山。鴛ハ山 不動滝の滝音が聞こえてくる。 |
仙人窟。 |
ニッコウキスゲの花は少ない。 |
昨年6月下旬に登った白山釈迦岳。周回してみたいが・・。 |
迫ってきた雲。 |
殿ヶ池避難小屋前の残雪。 |
殿ヶ池避難小屋 |
「ニッコウキスゲ、少ないな〜。」 |
ハクサンイチゲ。ピークは過ぎていたが間に合った。 |
【黒ボコ岩〜御前峰】
黒ボコ岩からは広々した弥陀ヶ原の木道を歩く。辺りを見渡しながら歩くが花を見つけることはできなかった。
木道からハイマツ帯になると空気の薄さを感じながらの室堂への辛い登りが続く。
急に赤い屋根が現れて室堂に着くと、10人ほどがベンチで寛いでいた。白山・別山にガスがかかる前に山頂を目指す。
道端にクロユリ、コイワカガミが咲く登山道からナナカマドの花が満開の登山道を過ぎるとハイマツ帯に入る。そして森林限界となって空気の薄さを感じながら黙々と足を休めずに登る。
白山最高峰・御前峰に立つ。梅雨時の平日なので、山頂には数人だけだった。白山比盗_社奥宮に参拝後、別山を見ながら、そして赤兎山方面にかかる雲の動きを見ながら食事をする。
やっと到着、黒ボコ岩。 撮った画像は二人合わせて253枚 |
阿弥陀ヶ原 |
ハイマツ帯を登り室堂へ。空気の薄さを感じる登りだ。雲が迫ってきた。 |
室堂。 |
室堂平とナナカマドの花 |
室堂平 |
何度登ってもここは辛い。 |
白山比盗_社奥宮 |
大汝峰と剣ヶ峰 |
【下山】
下山、黒ボコ岩まで戻り砂防新道を下る。十二曲りの急勾配を下ると、山斜面の支谷を横切り甚之助避難小屋へ向かう。心配していた支谷の残雪は殆どなく、南竜ヶ馬場分岐を過ぎ甚之助避難小屋に降りてくる。
ガスが無ければ避難小屋から別山が望めるのだが・・。冷たい水で喉を潤してから下山する。
よく整備された道を下ると、ササが刈られた地点から不動滝を見ながら、中飯場に降りてくる。
中飯場を過ぎるとダケカンバ・ブナ林の自然林になり、吊橋を渡り出発地点の別当出合に戻ってくる。
室堂に戻ってくる。 |
黒ボコ岩。砂防新道へ。 |
十二曲り。ここまではスムーズに下山してきたが・・。 |
十二曲り |
十二曲り |
雪が多いと思っていたが、アイゼンは要らなかった。 |
山腹道を歩く。水場は豊富。 |
南竜ヶ馬場分岐から15分ほどで甚之助避難小屋。 |
甚之助避難小屋で10分ほど休憩。登山者ではなく測量仕事の人。 |
整備されているな。草刈仕事も2箇所で。 |
中飯場からの不動滝 |
中飯場。水もトイレも使用できた。 |
別当登山口 |
別当バスターミナル |
無事下山 |