平成22年6月12日(土)ホノケ山737m。

年度別

 ホノケ山には以前、登ろうとしたことがあるが、奥野々の集落を過ぎたところで、道路の除雪がされておらず、登山口まで行くのは無理なので諦めた。

 国道365号線で今庄へ走ると、奥野々の標示を見て三叉路を曲がり国道305号線に入る。JR北陸線の跨線橋を渡り、トンネルを抜け、道なりに走ると三叉路に突き当たる。『左;ホノケ山登山口』の標示を見て、工事中ではあったが広い道路を走り、『ホノケ山第2駐車場』の標示を見ながら、右斜めの林道を終点まで走ると、5台ほどが駐車可能なホノケ山第2駐車場に着く。
登山口には『まぼろしの北陸道』とある。歴史を感じさせる登山道だ。

 尚、第1駐車場は工事中のために使用できないようだ。 


ホノケ山と足谷山

10:58ホノケ山第2駐車場(登山口)〓11:20瓜生野コースと合流〓11:55佐々布光林坊墓跡(足谷山分岐)〓12:00菅谷峠〓12:30〜13:30ホノケ山頂上〓14:38第2駐車場

 駐車場が登山口で、直ぐに尾根道の登りになる。5分ほど登ってササユリを発見する(登山口にも咲いていたが気付かず)。この花を見ると初夏を感じさせる。
 自然林尾根道、息を切らすような登りもなく、奥野々川の谷を挟み樹木越しに見えるホノケ山を遠くに感じながら登る。
 瓜生野コースからの尾根と合流すると、朽ちた標示があったが、下山時には直進しないように注意がいる。
少し登ると『切り通し』の説明板があった。人馬の通行によって深い溝が数百年の間に出来たとある。
そう云えば敦賀から武生に抜ける『塩街道』だと聞いたことがある。

 関係ないかも知れないが、私が幼い頃は、国鉄・北陸線は敦賀と今庄間で、前後に計3台の蒸気機関車を連ねてスイッチバックしながら山越えをしていた。街道も線路も最短の道を選んだのか。
結構、深い切り通しもある。重い荷物を背負わされた牛馬を想像する。
切り通し辺りからブナ林になり、登りもキツクなって来る。気温も上がり辛さが増してくる。
やっと平地になった佐々布光林坊墓跡(足谷山分岐)で墓跡の説明板を見ながら休憩する。
『山頂まで1000m』の表示を過ぎると、鞍部が切り開かれている。国道305号線の工事のようだ。ここからは敦賀半島が霞みながらも望まれた。

 鞍部に下りる。ここが菅谷峠のようで、道標を見つけることができなかったが、『山頂まで30分』とある。
登り返すと『山頂まで700m』と。これなら山頂まで楽に登れると思ったが。
ブナ林は癒し効果があると云われているが、癒される前に暑さと急坂に参ってしまう。
カウントダウンして『山頂まで300m』を過ぎるとと。ベンチがあり、日野山方向が開けている。休憩したいが我慢。
「菅谷峠から30分で山頂だが、登れそうもないな」。と思っていたら、残りの200mは、平坦なブナ林になり、大いに癒されながら歩き、ジャスト30分で山頂に立つ。


第二駐車場と登山口

ササユリ

ギンリョウソウ



切り通しの道

切り通しの道

光林坊墓跡

山頂まで1000m

菅谷峠 ホノケ山

霞んで見えた敦賀半島。

 展望は方位版によると白山が望める。しかし今日は富士が望める程度。富士といっても越前富士だが。そして、背後の切り開かれた箇所からは敦賀湾と敦賀半島の一部が望まれた。
食後、寛いでいたら夫婦連れが登って来た。一瞬、見覚えあり。なんと日野山で出会ったご夫婦だった。同じような登山をしているので、話が合う。違う、合わせてくれたのだ。
 
 先に下山する。新たにササユリを見つけて、全部で10輪ほどのササユリを観る。歩きやすい下山道でスムーズに登山口に戻って来る。

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