平成22年6月6日 奥越・B経ヶ岳 1625m
広域基幹林道法恩寺線に入る |
電流柵のゲート。 |
快晴が予想される。鳴谷山・姥ヶ岳と連続して白山が望めなかった。だから余計に見たくなってしまう。 |
周辺地図 |
7:05唐谷林道入口〓7:37登山口〓9:10〜15火口原〓9:32切窓〓10:00〜11:15経ヶ岳〓11:50中岳〓12:46保月山4〓13:33保月山ルート登山口 |
【唐谷コース〜経ヶ岳】
唐谷林道入口の木柱に書かれた道標は折れて、『・・山登山』しか読めないが、谷間にある林道はここだけなので、標示が無くても分かる。しかし初めてだと不安を感じながら林道を歩くことになるだろう(私達は2回目)林道の分岐に来る。右は堰堤に下りているので、左を上って行くと、右にカーブする地点にまた分岐(右に岩あり)がある。ここの記憶はないが、左は唐谷から離れて行くようだ。右の林道を歩くと、何となく記憶にある風景になった。
しかし林道が下りになり、百mほど行くと唐谷を渡る橋が現れたが記憶にはない。間違った箇所が分からないが引き返すと、林道が下りになる地点に登山口の道を見つける。周りを見ると、枝に赤い紐が垂れ、、道標の役目を終えた木柱の残骸があった。
登山道に入ると踏み跡はしっかりしている。左の大岩に彫られた石仏を過ぎると唐谷に下り渡渉。直ぐに右手からも支谷が現れて、これも渡渉し、2ツの沢の間にあるブナ林の小尾根を急登する。
何時の間にか尾根から外れて、清水が足元を流れる道になる。
やがて、段々になって落ちる滝の唐谷左岸に下りて来るが、道は直ぐに離れて、右からの沢を渡渉すると、明るい窪地のガレ場となり、地形的には分かりやすくなる。
保月山コースの稜線や唐谷を取り囲むブナ林を見上げながら登ると、窪地から谷間に変わったガレ場に残雪が現れる。
ガレ場より目印の赤い紐に従い、左のブナ林の小尾根に取り付くと、胸突き八丁の道になり、ロープ・根・枝を補助に登ること約30分。
平坦な雑木林になると左に曲がる。残雪があり歩き難いが赤いテープに導かれて歩くと、火口原の広場に出て、経ヶ岳が眼前に現れる。ここから見る経ヶ岳はなだらかな稜線をしていた。そした火口原を取り囲む新緑のブナ林は、今までの疲れを忘れさせてくれる程の素晴らしいものだった。
火口原で左に曲がると、湿地帯にはミズバショウ・サンカヨウの小さな群生があった。ブナの木陰で小休止する。
北へ。ササの藪漕ぎを少しすると保月山コースと合流する切窓に着く。
ササに覆われた稜線を山頂へ。高度を上げると大野盆地が見える。そして取り囲む山々も。急登だが焦ることはない。今日は白山が間違いなく見られるから。
保月山コースの駐車場からの荒島岳 |
銀杏峰と部子山。眼下に大野市。 |
自転車で戻り、唐谷コースから登る。 |
林道が下りになる地点が登山口。 |
ヤマガラシ |
初物;タチカメバソウ |
石仏 |
タチカメバソウ |
最初の渡渉。 |
直ぐに2つ目の渡渉。 |
唐谷の流れ。 |
2つの沢の間の急な小尾根を登る。 |
登山道に清水が流れる。 |
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ユリワサビ |
唐谷に下りてくる。 |
対岸のブナは美しく感じる。 |
支谷を渡渉。 |
窪地のガレ場を登ると荒島岳が見え出す。 |
窪地が残雪の谷間になった。尾根に取り付く。 |
このコース、一番の急坂。 |
残雪。見上げるブナ林の美しいこと。 |
火口原からの経ヶ岳山頂。 |
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ショウジョウバカマ |
エンレイソウ |
ミズバショウ |
ニリンソウ |
芽吹き出したダケカンバ |
キクザキイチゲ |
サンカヨウ |
火口原のブナ林 |
ブナの木陰で休憩 |
切窓から山頂への登り。火口原のブナ林が綺麗だ。 |
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背後に中岳 |
コイワカガミ |
エチゴキジムシロ |
【経ヶ岳頂上】
経ヶ岳頂上に着く。先ずは北方向の白山を拝む。リュックを置いてササ藪を掻きわけて三角点に気付かずに(帰りに気付く)、更に北の展望場所へ。
大長山・赤兎山・取立山などの加越国境の山々が連なる奥に、雄大な白山を拝む。
経ヶ岳頂上に戻ると、3人だった登山者が、数十人になっていた。これだけ多いと証拠写真には他人様も撮ってしまい、改めて人気のある山だと感じる。勿論、私も好きな山の1つで、越前では3本の指に入る山だ。
乾杯!ビール擬でも最高に美味い。食事をしながら福井県の地図を広げる。「随分と福井の山も分かるようになったものだ」と自画自賛。
写真を撮っていた細君も登ってきた。 背後;法恩寺山 奥中央;越前・加賀大日山。 富士釈迦ヶ岳へ連なる加越国境の山。 |
大長山から取立山へ加越国境の山。 |
白山 |
別山 |
三ノ峰 ・二ノ峰 ・一ノ峰 ・銚子ヶ峰 |
ササ藪のの中にある三角点・ |
願教寺山右に乗鞍岳 |
大日ヶ岳の奥に御嶽山 |
中央;荒島岳 左;平家岳 右;能郷白山・姥ヶ岳 |
【保月山コース】
保月山コースを下山する。山頂から見ると、切窓からの中岳へのササ原の登りは急坂に見えるが、道端に咲くツバメオモトを鑑賞(撮影)しながら登ったので意外と楽に感じ中岳に着くが、追い抜かれてばかりだった。
杓子岳までは、火口原・背後の経ヶ岳、前方に荒島岳・銀杏峰・部子山を見ながら、アルプス的な縦走を楽しむ。
保月山までは潅木帯から大岩を左から巻き、一寸した岩稜を過ぎるとダケカンバ・ブナ林に変わり、木階段の下り、気温の上昇もあって、疲れが出始める。
登山口まではキツイ下りが続き、膝にも疲れを感じながら、殆ど惰性で下っている感じだ。
杓子岳辺りから『奥越青少年の森』から聞こえるラップ(だと思う)が、下山するほどに耳障りで、イライラしてくる。
「『アダムとイブ』と云うブナとミズナラが合体したのがあったのだが、通り過ぎたか」と思っているとあった。
ここから30分もかかって保月山コース登山口に着く。ガイド本では保月山から登山口までが30分になっているのだが・・。登りの所要時間ほどかかっている。私には苦手な下山道であるのは確かだったが、そろそろ暑さにも身体を順応させなくては。
スギが現れると緩やかな道になり、広域基幹林道に出てくると大野盆地を取り囲む山々も霞むようになっていた。
切窓(鞍部)に下りてくる。 |
コシジオウレン |
ツクバネソウ |
チゴユリ |
ツバメオモト |
エチゴキジムシロ |
中岳 |
中岳からの杓子岳 |
中岳と経ヶ岳 |
杓子岳頂上より経ヶ岳 |
岩峰を左から巻く。 |
小さな岩稜を通過。 |
ムラサキヤシオ |
タムシバ |
クルマムグラ |
保月山からの経ヶ岳 |
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保月山頂上 |
ブナとミズナラ |
無事下山。 |