平成22年4月18日(日)美濃市;片知山 966m ・瓢ヶ岳(ふくべがたけ) 1163m片知山 966m

年度別

 メール友が先週、瓢ヶ岳に登った。持っているガイド本『岐阜の山旅(美濃・下)100コース』に載っており、調べると瓢ヶ岳・今淵ヶ岳・高賀山は高賀三山と呼ばれ瓢ヶ岳は展望の良い山らしい。
展望が良いとなると登りたくなる。カーナビで走行距離を調べると高速道路を使用して200km内だった。
週末には、天気が回復しそうなので登ることに決める。

 3時20分に枚方を出発。東海北陸道・美濃ICから国道156号線・県道81号号線・国道256号線を走り、自由の女神像とふくべ渓谷の道標に従い右折して片知川沿いの林道に入り、美濃ICから19kmで、ふくべの森公園駐車場に着く。走行距離198km


周辺地図

6:13ふくべの森公園駐車場〓6:48瓢ヶ岳(片知谷出合)登山口〓7:50〜8:00片知山頂上〓9:10南岳〓9:31骨ヶ平〓9:58〜11:28瓢ヶ岳(往復15分の所要時間で奥瓢ヶ岳に登る)〓11:47骨ヶ平〓12:37ふくべの森公園駐車場  枚方16:00着

 ふくべの森公園の駐車場から林道を戻る。瓢ヶ岳への最短コースの中美濃登山道。抜戸岩コースの登山口を通り過ぎる。
駐車場から1、8km、左にクサリのある地道の林道を過ぎると直ぐに谷があり、『瓢ヶ岳登山口』の標識を見つける。
右岸より片知谷に入ると、先ほどの地道の林道に出る。ここで、踏み跡が分からなくなり、左岸から登るが踏み跡がなく、道を捜すと右岸にテープを見つけ移動すると分かり易い道になり一安心。
左岸に渡渉して植林内へ、自然林に変わり、右岸に移動すると、未だ閉じているカタクリの花があった。
やがて沢の二俣に出合う。渡渉して右の沢に入り大岩の間を抜けると、再び沢は分かれ左の細った沢に入る。
少し登った地点から左の植林内の斜面を登ると、直に尾根に取り付き、膝の高さ程の笹道が直線に延びる。
主稜線に出ると、現在地を示す地図があった(以後、分岐には地図があった)。右折して1つコブを越す。


 樹林に囲まれた片知山頂上に着く。樹間からの御嶽山・南アルプスの展望を期待していたが、東方面は朝靄で山並みは全く見えず、眼下のゴルフ場だけが見えている。しかし頭上は青空なので望みはありそうだ。ゆっくりと瓢ヶ岳へ登ることにする。
片知谷出合まで戻り、更に主稜線を北へ。ササが道を覆うがしっかりした踏み跡がある。西には今淵ヶ岳が樹間から見え隠れしていたが、ヒノキ林になってしまう。東側の靄も少しずつ晴れてきて、薄っすらと山並みが見え始める。
薄暗いヒノキ林内に入ると抜戸岩コースと出合い、そして反対側から釜ヶ滝からのコースと出合うと、木階段道となって南岳への登りになる。


ふくべの森公園駐車場。右端が片知山。

片知谷に着いたようだ。

『瓢ヶ岳登山口』と書かれていた。

ハクサンハタザオ


カタクリ

フタバアオイ

エンレイソウ

支尾根に取り付く。ササが覆うが、しっかりした踏み跡。

主稜線に辿り着くと地図があった。

片知山頂上。

瓢ヶ岳と南岳かな。

夜露がなくてよかった。

抜戸岩コース分岐付近

南岳への木階段。

 南岳は見晴らし台とも云われるのだが、ササと樹木に囲まれたて展望はなく期待を裏切られる。
南岳から下ると、樹木が少ないササ原になり、前方(北西)に瓢ヶ岳が見え、右斜面奥には大日ヶ岳が望まれ、更に遠方には真っ白な白山が望まれた。東方向にある御嶽山を捜すが霞んでいる。

 ササが刈られた広い道端にカタクリが咲く道を通り過ぎると、駐車場への中美濃登山道がある骨ヶ平に着く。
中美濃登山道からのハイカーが多いためか道は広く単独の男性3名と出会って、自然林と植林が交じる道を登ると、奥瓢ヶ岳分岐に着く。


南岳(見晴台)期待はずれの展望なし。

南岳を下山すると白山が望めた。 右;大日ヶ岳?ひるがの高原。

西方面に今淵ヶ岳

骨ヶ平

泥濘箇所もある。

展望に期待しながら登る。

着いたと思ったら奥瓢ヶ岳分岐だった。


 分岐を右へ、誰もいない瓢ヶ岳頂上に着くと、展望が開けて白山・能郷白山が望まれた。
御嶽山は霞んでいるが何とか見える。時間が経つと更に見えるだろうと思い、奥瓢ヶ岳までピストン(往復15分)して戻ってくることにする。
奥瓢ヶ岳頂上はプレートがなければ通り過ぎてしまいそうな山頂だった。展望もあまり良くないので瓢ヶ岳に戻ると1組の夫婦がいた。
乗鞍岳も見えるようになり、南アルプスも薄っすらと望まれる。山座同定を楽しんだ後、食事をしていると賑やかになってくる。


瓢ヶ岳頂上・早々、山座同定(間違っているかも)。

教えてもらいました。屏風山は姥ヶ岳だそうです

教えて貰いました。蕪山は平家岳の手前の山で、滝波山だそうです。

教えてもらいました平家岳と滝波山。右奥に見えるのが経ヶ岳。

教えてもらいました。経ヶ岳方面は赤兎山方面だそうです。

 骨ヶ平まで戻り右折、中美濃登山道に入ると、直に小さな沢に沿って薄暗い植林内を下る。右岸に移ると広い林床になりテープを目印に下る。
左岸に渡るが、直に渡り返して、2ツの沢を渡ると自然林になり、小川になった登山道を下る。靴底の泥を落とすため意識して流れの中を歩く。流石にここまで下山すると登ってくる登山者はなかった。
やがて、山腹道になり道が分かれる。どちらも、ふくべの森公園駐車場に下れる。左は谷に下りて、渡渉して駐車場に出る。選んだのは右、山腹を下るコースで歩きやすい道。途中に展望台への道があったが、寄らずに下るとふくべの森公園駐車場上部の林道に出てくる。

 欲を云えば南アルプスが、くっきり見えれば最高だが、期待していた程度の展望が見られて満足する。


骨ヶ平まで戻り中美濃登山道を下る。

植林内の谷道。

広い林床

2ツの沢を続けて渡る。

明るい潅木帯。

分岐で山腹道を選ぶ。美濃市方面

山腹を折り返しながら下る。

ハルリンドウ

林道に下りてくる。標示は『展望台』

展望台入口からの駐車場。

 駐車場には登山者以上の車が駐車していた。出会う人はリュックではなく大きなマットを担いでいる。体系はスリムな若者が多い。瓢ヶ岳はボンダリングでも知られているらしい。
初めて聞く言葉だ。山頂を目指すのではなく自力で難度の違う岩に挑むスポーツのようだ。
体重のある私にはできるスポーツではない。マットを5枚ほど重ねて敷いてもらわないと。

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