平成22年3月7日 (かい)住山寺(じゅうせんじ)

年度別

 時々小雨が降る天気、山はお休みして昼から山関係のショッピングに大阪中心部に出かける予定で寝坊するつもりでいた。
しかし、山で汲んでいる湧き水がなくなってしまった。図書館で借りた湧き水の本から近場を探し木津市加茂町の二ツ井に行くことにした。序に以前から訪れたかった聖武天皇が造られたの恭仁宮(くにきゅう)跡(奈良時代)の散策、そして海住山寺の国宝・五重塔(鎌倉時代)を見学することにする。


柏の井

樫の井

周辺地図

7:13駐車場所〓7:40〜55海住山寺〓9:32山城森林公園〓10:20神童寺〓10:42桜峠〓11:17山城国分寺(恭仁宮)跡〓11:40駐車場所

 国道163号線にある海住山寺の標示を見て北へ曲がった地点で、車を路肩に駐車して1、3kmほど歩き山腹にある海住山寺へ向かう。時々、傘を差して狭い集落の道を過ぎ、境内に入ると道は広くなるが、上がってくる車はなかった。
山門に入った所に道標『三上山・神童子』があったので、軽いのりで「行こうか」。しかしこれが大変な目に合ってしまう。

 閑静な海住山寺(1人100円の入山料)だった。国宝・五重塔は奈良・室生寺に次いで小さいが、本堂・重文の文殊堂などと調和した古刹だった。本堂に入り合掌。
本堂右からも『三上山・神童子』に行けると住職に教えてもらう。本堂裏側の小高い広場からは恭仁京があった瓶ノ原(みかのはら)を一望できる広場があったが、残念ながら靄がかかる。


運動のため車を国道近くに置いて海住山寺まで歩く。

本殿


国宝;五重塔(鎌倉)

重文;文殊堂(鎌倉)

鎌倉時代の岩風呂


晴れていれば恭仁京のあった瓶ノ原、木津川が望める。

三上山のようだ。
展望台があるらしいが今日の天気では。

 今日は小さ目のリュックに温かいお茶とアンパン、服装もハイキング程度の軽装である。
始めは何とか傘を差して歩けたが、『三上山・神童子』の道標が無くなっていた。GPSは持っていたが地図はない。三上山(ガイド本・京都の山に載っている展望台のある山だと帰宅後知る)の方向も知らないが、靄のかかる北側に小高い山が見え、下る道があったのが三上山への道だったのかも知れない。

 突然『サンフォレスターの森』の道標があり『外周』と記された分岐に。どちらの道を歩いても同じだと思い右の尾根道を選ぶ。
しかし、途中から薮漕ぎになり傘が差せず。小枝の雫で衣服は濡れてしまう。無理して傘の骨を折ってしまい、仕方なく分岐まで戻る。
今度は左の尾根道を下ると、傘を差して下れる尾根道だったが、木に触れることがないので、雫は落ちてこない。
やがて、谷間に下りてくると広い道になり、サンフォレスター広場を過ぎ、山城町森林公園に着く。

 案内板の地図を見ると、往路の山道を戻るほうが早いようだが、鳴子川沿いの道路を歩き神童子を経て戻ることにする。
3kmで神童子集落に入り、三叉路にある神童寺の道標に従い左折すると右に神童寺がある。重要文化財の仏像を拝観(400円)できるが、濡れ汚れた衣服では。
集落外れに天神神社があり、重文の十三重石塔を車道から見て通り過ぎる。
狭くなったコンクリートの竹林の坂道を上がり桜峠(神童子越)を越す。
峠から100mほど下った所から左の地道が旧道なのだが、右にカーブする道を下ってしまう。茶畑になって間違いに気付き戻る。
不燃物処理施設を過ぎると往来の激しい国道163号線に出る。500mほど国道を歩き、旧道に入ると静けさが戻る。
一望できる狭い盆地だ。「何故、この狭い地に遷都したのだろうか」と思いながら歩くが、私に分かるはずは無い。

 海住山寺の国宝・五重塔を観てから、随分と遠回りして山城国分寺(恭仁宮)跡に着く。七重塔跡の巨大な礎石を見てから、車を置いた場所に戻る。

 着替えがない。車内の暖房を強くして帰宅する。


濡れ汚れた。やっと山から下りてくる。

折れた傘を差し車道歩き。

三叉路;神童寺へ

神童寺


神童寺本堂

桜峠から百mほど下ると。

恭仁宮跡に建てられた山城国分寺跡。

七重塔跡の礎石

とっぷ