平成22年1月24日 鈴鹿・五葉松567m 奥ノ山593m 経塚山623m

年度別


周辺地図

 早朝4時過ぎに急遽決めた今回の山。資料は絵地図なので少々不安はあるが低山なので何とかなるだろう。


 5:30に枚方を出発。伊賀上野から名阪国道を走り板屋ICで下り左折。信号のあるT字路を左折する。バス停『北在家』を過ぎ、JR関西線を潜ると直ぐに下山口の林道がある。手前にある出発地点への林道に入り約2km、出雲谷川に架かる橋を渡ると東海道自然歩道(林道ゲート有り)の入口があり、入口付近の路肩に駐車する。  枚方から85km

7:23駐車場所〓27出雲谷出合〓7:53登り口〓8:58五葉松〓9:07〜10:32ブナの古木がある那須ヶ原分岐(1時間25分ロス)〓11:05自然歩道出合〓16西島峠〓11:38〜48奥ノ山(10分ロス)〓12:30〜13:25経塚山〓14:05谷出合〓17林道出合〓14:50駐車場場所

 枚方17:00着

 出雲谷川沿いの東海道自然歩道(林道)を歩くと、道標『加太不動滝4.2km』と、右に堰堤のある谷に出合う。
ここから尾根に取り付く。植林の山腹を登ると堰堤側が小尾根になって、少しは登り易くなる。緩やかな痩せ尾根で、小休止して上着を一枚脱ぎ、再び急坂を登ると五葉松への尾根に乗る。
雑木林の藪、痩せ尾根もあるが分かりやすい尾根だ。2つ目のピークで北西に明星ヶ岳が樹間から望まれ、気付けば西よりの尾根に入り込んでいた。 1回目の引き返し。

 五葉松に着くが、プレートが無ければ何の抵抗も無く通り過ぎる展望のない峰だった。
五葉松から腰を曲げてアセビ・ヤブツバキが自生する藪を下だり、ブナの古木がある明るい場所に出ると、仙ヶ岳・野登山が望まれた。ガイド本では北へ下るとある。
尾根を下る。紫のビニール紐と頭が赤い白い杭に導かれて尾根道を急降下すると登りになる。コースを間違ったようだ。
GPSで見ると那須ヶ原山に登っていた。間違った地点はブナの古木か? 2回目の引き返し。
ブナの古木から急降下すると、紫のビニール紐と杭があった。コンパスで見ると、ここも北よりだった。
痩せ尾根から外れないように下ると、右下に堰堤が見えた。無くなった尾根を直進して、植林内を滑りながら下ると出雲谷に下りて来て林道に出る。

 林道を上がってみると林道が無くなり、3回目の引き返し。このまま林道を下って下山したくなる。
下ると直ぐに自然歩道と出合い、「やっぱり頑張るぞ!」。右折して林道を上がると林道は終わり、木階段をあがる。


方向転換して路肩に駐車。

東海道自然歩道入口。狩猟の車

出雲谷沿いの自然歩道。

登り口『加太不動滝4.2km』

尾根に取り付く。

「滑っとる!」

傾斜が緩くなって小休止。

霊山かな?

五葉松への尾根も歩き難いな。

明星ヶ岳を見ていてコースを間違う。

展望のない五葉松

ブナの古木ある場所は見晴らしが良かった。

経塚山かな?ブナの古木より。ここは分岐でもあったが知らずに・・。

ブナの古木より。

間違って那須ヶ原山への尾根道を下る。

未だ、気付かず。

 標示はない西島峠に着く。山腹にある踏み跡を登るが直ぐになくなり、岩が点在するザレ場の急坂は滑る。頼りにしたい立ち木も朽ちており、握ると折れる木が多い。
明瞭な尾根になり、緩やかになると三国岳方面の展望が広がる。そして前方には目的地の経塚山が見えた。
紫のビニール紐を頼りに歩くと、ササと潅木の道を小さなアップダウンを繰り返しながら歩いていると「右に経塚山が見える」と細君。谷を挟み見えている。奥ノ山を経由して経塚山なのだが・・。奥ノ山は何処だ?そして目印のテープの色も変わっていた。このまま下っても下山できそうだが・・。4回目の引き返し。
完全に頭はパニックになり、西島峠まで戻り下山することに決める。

 戻る途中に奥ノ山があった?
原因は薄い踏み跡の巻き道を歩き、高さ2mほどの登りを省略したために奥の山に気付かずに通過してしまった。
「やっぱり、頑張って登ろう!」。南へ下るのだが踏み跡もなく、ササに紫の紐が巻かれているだけ。コンパスで再度確認してササを掻き分けて下ると、ササは無くなり明瞭な尾根となって目印のテープもあり鞍部へ。
前方には経塚山が見えているので一安心と思ったら、間伐された杉が邪魔をして歩き難い。
「この急坂を登れば経塚山かな?」。息を切らして登り切るが、山頂ではなかった。

 植林内の広い尾根を緩やかに左にカーブすると三角点がある経塚山に着く。薄暗い杉林内は寒いので、西に数分下った展望の良い砕石場の上部にある草原に出て食事する。南方面が開けた草原からは錫杖ヶ岳・霊山・伊賀盆地が望まれ、ここまでの道迷いのストレスから一時的に開放される。
 三角点から南へ100m程行くと山名の由来である経塚があった。
経塚の前からピンクのテープを頼りに南へ急降下する。途中でテープがなくなると、山腹に踏み跡を見つける。頭上右に見えていた尾根と合流して尾根に乗り一安心するが、急な下りが続く。
植林から雑木林になり、尾根上にケヤキ(?)の大木が鎮座する地点まで下りると尾根も終わり、右の谷(出合)へ下りる。
谷沿いに下ると左岸に林道が延びてきており、渡渉する。10分ほど歩くと林道ゲートに着く。そして、車で今朝方走った林道を約2km歩いてスタート地点に戻ってくる。


1時間25分もロスをして出雲谷へ。

出雲谷に下りてくる。

左の道を上がり西島峠へ。

西島峠から尾根に取り付くまでは急登。滑るザレ場。

展望の良い草原より。目的地の経塚山  右奥;霊山

展望の良い草原より。 南鈴鹿山地の主稜線;三国山から烏山への稜線か?

奥ノ山。南へ、ササの中を下る。

経塚山頂上。展望の良い西の草原へ。

火事を起こさないように細心の注意を払い食事。

眼下は砕石場。

錫杖ヶ岳・霊山

霊山・伊賀上野方面

山名の由来になった経塚。

尾根上にあったケヤキ(?)の大木

林道終点から下る。

山中では誰にも会わず。

 山中では、迷ってばかりで情けなく思い、肉体的な疲れよりも精神的に疲れた山歩きだった。
挫折しそうになりながらも登破でき、何故か充実感を味わうことができて良かった。
だから、今まで山登りが続いているのだろう。


 このレポをみて、登りたくなった人はいるかな?

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