平成21年10月4日 田ノ原よりB御嶽山(剣ヶ峰)3067m
八ヶ岳か戸隠山に登りたいと思っていたら用事が出来、夕方までに帰宅しなければならくなった。 田ノ原からは今回で2回目(前回H10・9,10)、初めて登った時は細君が高山病になり、山頂を極めるのがやっとだった山だが、あれから11年経って歳を重ねてきたが、未だ元気に登れるのは嬉しいことだ。 |
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周辺地図 |
前夜9時過ぎに枚方を出発する。中央道・中津川ICで下り、国道19号線を北へ。 田ノ原には300台可の駐車場があり、登山口に近いトイレ前に駐車する。 |
2:50登山口〓5:05八合目避難小屋〓5:25〜50王滝(神社)頂上〓6:13〜18御嶽山(剣ヶ峰)〓おはち巡り〓7:20二ノ池小屋〓7:20〜8:20黒沢口分岐付近で食事〓8:48王滝神社〓10:35登山口 15:20枚方 |
気温は6℃、風が強いので、ウィンドブレーカーを着て、山頂からの御来光を観る予定で、登山口の鳥居をくぐる。
今晩は中秋の名月だ。月明かりで道は見えているが、蹴躓(けつまず)くのを用心してヘッドライトを付けて登ることにする。
出発して直ぐに、月明かりで見えていた山頂に雲がかかる。山頂から御来光が観られない可能性もある。
「九合目辺りからでも、いいか」と思いゆっくりと登ることにする。樹林帯からハイマツ帯に入ると、更に風が強まり、気温はどんどん下がり、霜柱を踏むと「サクサク」と音がする。
山頂の雲がなくなり、八合目を過ぎると、東の空が赤くなり始めた。無理をすれば、山頂で御来光が観られそうだ。
王滝(神社)頂上まで登ってくる。ここまで登ってくると剣ヶ峰は近いが、八丁ダルミと云われる所では凄い強風が吹き、近くで白い煙の墳気を出す噴音も聞こえてこない。山頂に着く頃には冷え切ってしまいそうなので、王滝(神社)で、風を避けて御来光を待つことにする。
温度計を見ると1度になっていた。足をバタバタして周りを動き回っていると、中秋の名月が寂しく雲海に消える所だった。今までに、こんな風景を観たことがなく感慨無量になる。
月の入りから10分ほど経って、雲が炎のように赤くなって日の出が始まったようだ。完璧な日の出を期待していたのに残念だ。
八丁ダルミを強風でよろめきながら通過、頂上山荘の脇から石段を登る。
登山口;今日最初の登山者? 3名に抜かれたが。 |
八合目避難小屋(石室) |
中秋の名月が雲海に沈んで行く。 |
王滝頂上から御来光を拝む。 |
八丁ダルミからの王滝頂上 |
南アルプス 手前の中央アルプスは雲の中 |
八丁ダルミからの剣ヶ峰 |
八丁ダルミ;寒さと強風を画像から感じられないのが残念 |
【剣ヶ峰】
360度の展望が広がる御嶽山頂は途中で抜かれた男性だけで、三脚を立てて風景を撮っていた。賑やかな山頂を想像していたのだが、御来光を観終わって山小屋で食事中かも?
静かな山頂はいいのだが、被っているウィンドブレーカーのフードが強風のため「ガサガサ」と耳障りで落ち着かない。
初めての時はこの階段を登るのに 何度も立ち止まっていた細君だったが 一気に登る。 |
御嶽神社に参拝。剣ヶ峰には私達を含めて3名だけ。 |
二ノ池 乗鞍岳 穂高連邦などの北アルプス |
中央;富士山 |
左;三笠山(田ノ原) 王滝 |
一ノ池と二ノ池 白山も見えていた。 |
寒いので、記念写真を撮って直ぐに神社裏に回って、一ノ池の外輪を回るおはち巡りをするが、ここも八丁ダルミと変わらない強風で、地獄谷の噴煙を蹴散らかしている。お陰で硫黄の臭いが薄いのでよいが。
雲海の上にあったうす雲がなくなり、展望が良くなってきた。風が弱まればゆっくりと展望を楽しめるのだが。
二ノ池小屋に下りてくる。前日の雨で一回り大きな池になっていた。小屋前では風は無かったが展望大好きな私には、長居をしたくない場所。黒沢口分岐辺りまで登り、登山道から外れた岩陰で、雲海に浮かぶ北・中央・南アルプスや八ヶ岳を望みながら食事する。
おはち巡り 地獄谷 |
剣ヶ峰 |
南方面;小秀山か? |
おはち巡り。半周したかな? |
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白山 |
北アルプス方面 |
白山望む。 |
おはち巡りも終わり二ノ池へ。 |
カメラの手入れが悪いので乱反射。 雲海の中だった中央アルプスが望めるようになった。 |
二ノ池小屋へ |
二ノ池小屋前にて。 |
下山、剣ヶ峰を巻いて八丁ダルミに戻る道を選び王滝(神社)に戻る。眼下には田ノ原駐車場が見え、登ってくる登山者がアリのように見える。人間も大自然の前ではアリと変わらないか?
ハイマツ帯が長く続き、ツツジの紅葉とダケカンバの紅葉は少しだけ。紅葉の名所ではないので仕方ないが。しかし登山口付近からから見る御岳は秋を感じさせるドッシリした山に見えた。
強風を避けて窮屈な場所で食事。 前方には大パノラマが広がるのに。 |
黒沢口登山道方面の紅葉 |
北アルプス |
八ヶ岳 左端;蓼科山 中央右;最高峰の赤岳 |
手前;中央アルプス 奥;南アルプス 右端;富士山 |
左端;富士山 |
富士山望む。 |
食事も済ませ帰るぞ! 剣ヶ峰と二ノ池 |
剣ヶ峰を巻いて |
王滝頂上へ。 左遠方・恵那山か? |
八丁ダルミに戻ってくる。 |
噴煙 |
王滝頂上の御岳神社と剣ヶ峰 |
登りやすい道はできるだけ譲って下山。 |
夏スタイルになって下山。 |
今回で御嶽山は中の湯からの登山を含めて3回目になる。全てが富士山が望める展望だった。 初めての時は高山病になり、苦しい登山だったが、山頂からの展望に、言葉では、いい表せないほどの感激があった。 今回も素晴らしい展望を観ているのに、3回目ともなると感動が湧かない。 今回、印象に残ったのは、初めて観る沈んで行く名月と、凄い光を放っていた流星を見たときだった。 細君はどちらも観ることができなかったが。 |