平成21年9月13日 中央アルプス・越百山(こすもやま) 2613m

年度別

数日前に展望の良い山だと知り、出発前日に図書館で調べようと思っていたら孫が遊びに来て、機会を失ってしまう。
中央アルプスの地図がないので、夕食後ネットで山の位置・所要時間と車での道程を調べ、地図を印刷して大凡(おおよそ)のイメージを頭に入れてから仮眠する。

 22:50に枚方を出発。中央道・中津川ICで降り、国道19号線を走って大桑村へ。大桑中学の交差点で右折、道なりに走って須原の集落で伊奈川にかかる橋を渡ると『伊奈渓谷・登山口17km』の標示を見つけ伊奈ダムへ。
ダムを過ぎて道なりに走るとゲートがあり手前の左に駐車場(大桑から約13km・中津川から約48km)があった。3:45着・枚方から262km

 駐車場には十数台が駐車していた。車で仮眠しているのは数台だけだった(他の車は空木岳まで縦走、又は越百小屋泊まりか)。
予報では『朝方まで曇り』で、急いで登っても山頂はガスの可能性がある。ヘッドライトが無くても歩けるまで、仮眠することにする。


周辺地図
4:55駐車場〓5:36登山口〓6:18〜23下のコル〓7:30展望台〓8:00〜05上のコバ〓8:55越百小屋〓9:45〜11:00越百山〓14:37駐車場

 寒いが直ぐ暑くなるだろうと思い、夏スタイルで出発する。駐車場先の林道ゲートを右端から入り、ガードレールのある橋を渡ると空木岳分岐で、右の越百山への林道を歩き、ガードレールのある橋を4本渡る。5本目が福トチ沢にかかる福栃橋で、南駒ヶ岳分岐でもある登山口(3合目)に着く。標示には『南駒ヶ岳5時間50分・越百山4時間』との標示。
福トチ沢沿いに少し歩くと堰堤があり、手前から山斜面をジグザグに登る急坂になり、「尾根に登り着けば楽な道になるかな?」と思いながら頑張る。チョロチョロと湧き出る水場を過ぎると頭上に尾根が近づいてくる。

 4合目の下のコバと云われる尾根に登り着き小休止。ここから登る尾根道は又もや期待を裏切る急坂だった。
やせ馬の背を過ぎると、折角登ったのに下りがあり平坦な場所に着く。ここがおこしょの平だったようだ。
コピーして持参した地図には、山頂へのコースだけしか載っていないので、次の目標とする地点が分からず。目安にしようと思っていた『○合目』と記された標示板だったが、朽ちて文字が消えている。
シラビソの森を登ると見過ごしてしまいそうな展望台に着く。展望台といっても、平坦な小広いだけで、樹木越に南駒ヶ岳・仙涯嶺が望めるらしいが山頂部は雲がかかっていてガックリ。

 「下のコバがあったのだから上のコバがあるはずだが・・。気付かずに通り過ぎたかな?」と思っていたら小広場になった上のコバに着く。谷間に下ると水場があるが今日は必要ない。ここから上部にはガスがかかっており、「何で、こんなしんどいことするのだろう?」。「断念したいが、カッコ悪いし」と登行意欲が少し落ちる。
上のコバからは素晴らしいコメツガ(帰宅後分かる)の森になる。尾根道から山腹の道になってジグザグに登るようになる。辛い登りが続くがガスの中に入らない。「もしかすると展望が・・。」と期待が膨らむ。
つづら坂が終わり緩やかな道から下りになると、樹間から南駒ヶ岳・仙崖嶺が望まれた。
展望大好きの私、元気が蘇り飛んで行きたいが、道はどんどん下って行く。

 赤い屋根の越百小屋に着く。ここからは越百山が望まれたが、東からは雲が湧き出している。
小屋から更に下り水場分岐を過ぎ、東斜面が崩落した鞍部から樹林内の登りになる。気は焦るが無理が効かない年齢。山頂に辿り着く前にガスがかからないことを祈る。
ハイマツ帯に入ると山頂が見えた。冷たい北西の風が吹くが頭上は青空。御嶽山・北アルプスには厚い雲があるが、暫くは大丈夫のようだ。


駐車場の登山届箱

ゲート

越百山登山口 南駒ヶ岳への林道

下のコルはもう直ぐ。 

下のコル

やせ馬の背付近

黙々と登るだけ。

ミヤマアキノキリンソウ

シラタマノキ

上のコル

カニコウモリ

ゴゼンタチバナ(実)

つづら坂のコメツガの森

セリバシオガマ

タケシマラン(実)

コメツガの森

コメツガの森

いつもは私が遅れるのだが。
体調が悪いのか?高山病か?

元気が出る展望だ。南駒ヶ岳・仙崖嶺

越百小屋からの南駒ヶ岳と越百山


未だ下るの?

崩落箇所。

ヤマハハコ

オヤマリンドウ

 単独の男性2人に抜かれていたが、越百山頂上には誰もいなかった。北の岩場に移動して南駒ヶ岳・仙崖嶺を望む。やがて雲が湧き上がっていた東斜面の雲がなくなると南アルプスが望まれ富士山も望めるようになる。しかし、すそ野の見えない富士山は雄姿とはいえない。
岩陰で風を避けて、食事にする。雲の動きが速いので、北アルプス・八ヶ岳が見えることに期待したが、駄目だった。山頂にガスがかかるようになり、身体が冷えてしまったので下山することに。


遅れて越百山に着く。

イワツメグサ

アカモノ(実)

ガスがかかる前に着き安堵する。



南アルプス

北岳  間ノ岳

塩見岳と富士山

南アルプスを望む。

 下山時、2組の団体と出会う。おそらく山小屋泊まりだろう。明日は素晴らしいご来光が望めそうに思える。
私達にも小屋泊まりの日が来るのだろうか。
注意していたのに、3回も木の根に滑って駐車場に戻ってくる。


登山口に戻ってくる。

駐車場

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