平成21年7月5日 上小池よりC三ノ峰2128m ・B2399m

年度別


 上小池から花観察で登るのも3回目。「もう2度と登らない」と思うほど、登りと下山時が辛い山だ。忘れた訳ではないのに、高山植物の魔力に負けて登ってしまう。

コースは経験済みなので、以前よりは気分的に余裕を持って登山ができるので、疲れは少ないと思われる。しかし早朝出発は変わりない。
これまでの2回は7月下旬だったので、今回は上旬の花に期待して登ることにする。


 0時に枚方を出発。福井ICから国道158号線を走り大野市へ。大野市に入ると直前まで雨が降っていたようで道路が濡れている。荒島岳山麓の勝原で、県道173号線に入り約20kmで終点の上小池に3時45分に着くと駐車場(40台ほど)には既に10台ほどが駐車していた。146km

食事をして、直ぐに出発する予定でいたが、猛烈に眠たくて20分ほどウトウトする。
それでも、一番の入山者だった。帰宅も早くなると思っていたのだが・・。

周辺地図

4:30上小池駐車場〓4:50登山口〓5:07山腰跡〓6:00〜08六本檜〓7:05剣ヶ岩〓8:20〜35三ノ峰非難小屋〓8:46三ノ峰〓9:45別山平(御手洗池)〓10:30〜11:40別山〓13:15〜32三ノ峰〓14:25剣ヶ岩〓15:03〜10六本檜〓16:07登山口〓16:27上小池駐車場

【上小池〜三ノ峰】

 駐車場奥より樹林内に入る。樹齢320年の大栗ノ木を見て緩やかに下る。打波川沿いの林道に出ると、遊歩道専用の橋がある刈込池分岐がある。左の林道を選び進むと左岸に渡り、再び右岸を300mほど歩いて、支谷を渡ると左手に三ノ峰登山口の道標がある。
 山道に入ると、いきなりの急登で尾根道になる。やがて左の支谷が近づき最後の水場を過ぎると、直ぐに広場の山腰跡に着く。
 暫くは支谷からの流れの音を聞きながら、ブナの大木がある道を登るが、いつもより水分が多めのリュックのため、辛い坂に感じる。
ササユリが道端に咲くようになる。より美しいササユリが咲いていると更に写真を撮っていたが、限が無いことだと分かる。

 尾根に出ると六本檜に着く。北には樹間越に剣ヶ岩が見えるが、今回も三ノ峰にはガスがかかっている。リュックを下ろし、フルーツゼリーを食べながら願教寺山・眼下の打波谷を見て休憩するが、遠方に見える荒島岳は霞みが酷くて望めず。
下から鈴の音が聞こえて来て出発する。ブナ林を抜けると前方に剣ヶ岩が見えるようになる。尾根道には盛りのササユリが咲く。やがてニッコウキスゲも現れて、美しさを競うようになると撮影に時間を費やして、福井市からの夫婦に追い着かれてしまう。以後、この夫婦とは、別山まで前後しての山行になる。

 ダケカンバの林に入り、左から巻いて剣ヶ岩の上部に出ると森林限界だ。見上げると急な尾根道がガスで隠れた三ノ峰へと続くが、高山植物が多く咲くため、休憩を兼ねた撮影が多くなってスローペースな登りになる。
きつい登りで、汗かきの私には虫(ブヨ)が大群で付きまとう。ハエたたき用に持参したウチワで、たたくが一時的なものだ。スプレー殺虫剤も試すが、これも大自然では効果なし。
 やっと福井県の最高峰・打波ノ頭(2095m・H19年6月登頂)直下に辿り着き、左から巻くと三ノ峰非難小屋に着く。オニギリを1ツ食べてから三ノ峰へ。


上小池駐車場。

登山口。

急な坂
水は多めでリュックは重い。

ブナ林

六本檜

六本檜からの打波川。晴れていれば中央に荒島岳が。

六本檜

ブナ林

三ノ峰方面から朝日が昇る。少し見えているのは別山かな?

ゴゼンタチバナ

オオコメツツジ

ササユリ

願教寺山。

ヨツバヒヨドリ

ハクサンタイゲキ

オニアザミ

オオカサモチ

カラマツ

剣ヶ岩

剣ヶ岩とダケカンバ

剣ヶ岩

剣ヶ岩を左から巻く道になるとダケカンバの林になる。

ヨツバシオガマ

剣ヶ岩を過ぎると森林限界になりお花畑が広がる。

グンナイフウロ

ミヤマダイコンソウ

ウラジロナナカマド

オトコヨモギ

ミヤマダイコンソウ

シナノキンバイ

ツマトリソウ


ハクサンボウフウ

ネバリノギラン

ウスユキソウ

ハクサンオミナエシ

テガタチドリ

三ノ峰避難小屋のケルン

避難小屋から三ノ峰方面

ミヤマタンポポ・ミヤマキンポウゲ

ミヤマキンポウゲ

ミヤマタンポポ

ムカゴトラノオ

ハクサンフウロ

オオバギボシ


【三ノ峰から別山へ】

 ガスの三ノ峰頂上だった。展望は下山時に期待して別山へ。
三ノ峰からは大きく下り登り返す。花を観ながらの稜線歩きで、意外と楽に感じて別山平に着く。
ガスの切れ間から一瞬見えた別山を撮影するが期待していた別山平の花はコバイケイソウだけ。ニッコウキスゲは花芽を出したところ、期待していた別山をバックにしての撮影は見事に裏切られる。
御手洗池付近に咲くハクサンコザクラを観察してから別山へ。

 相変わらず虫がうっとうしいが、ハイマツの道になる。ハクサンシャクナゲとカライトソウの蕾が膨らんできている。
頂上からの展望は期待できそうになく、冷たいビールを飲むことを楽しみに登る。
 ガスの別山頂上に着く。食事しながらガスの切れ間を待つこと70分。しかし白山を望むことなく下山。


三ノ峰頂上。

三ノ峰から別山平と別山。鞍部へ

マイヅルソウ

アカモノ

モミジバカラマツ

コイワカガミ

チングルマ

コケモモ

ハクサンイチゲ

ハクサンイチゲ

岐阜県側の斜面には花が多く咲く。

ウズラバハクサンチドリ

別山平より三ノ峰から銚子ヶ岳への稜線。

御手洗池男性には寄ってくる虫が少ない。羨ましい服装だ。

コバイケイソウ

コバイケイソウだけが咲く別山平。

ハクサンコザクラ

ハクサンコザクラ

キバナノコマノツメ

ミヤマキスミレ

ミヤマダイモンジソウ

コガネイチゴ

雪崩の逆回しのように凄い勢いでガスが上がってくる。

ベニバナイチゴ

御手洗池と別山平

何時ガスが切れるか分からないので、カメラは出したままだ.

【別山】


白山方面だが御舎利山だけ見えている。

別山平・三ノ峰方面

眼下に白水湖。ガスが切れるのを待ったが・・。

別山平まで下山すると三ノ峰・別山が望まれた。

【下山】


三ノ峰非難小屋に戻ってくる。

剣ヶ岩はもう直ぐだ。

前回よりもスタートは40分早かったのだが、ゴールは同時間だった。一度経験した山は、安心感もあって、のんびりしてしまう。
前回もそうだったが、六本檜から駐車場までは、気が緩んで疲れが噴出してくる。

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