平成21年6月21日 A七七(なな)()ヶ岳 693m

年度別


周辺地図

 4週続けて日曜日の天候が良くない。今回は全国的に最悪の雨模様で、運が良ければ雨に遭わないだろう。
こんな日は、展望のない山でよいので、七七頭ヶ岳に決めたが。
実は2回目だったが、完全に忘れてしまっていて、未踏の山だと思っていた。山行中は、「こんな山に登ったことがあるが何処だったかな?」と思って歩いていた。気付いたのは下山口の菅並の集落に下りて来てからだった。夫婦そろって恐ろしいほどのボケようだ。

 小雨が降る枚方を出発する。ラジオの天気予報では、「滋賀県は現在、雨が降っていますが、1地時間ほどで止むでしょう」と云っていたが、直前の予報も当たらない。
木之本から国道365号線から県道284号線を走り丹生へ。
バス停『上丹生』を過ぎて、Y字路を左へ。小学校を左に見て直進すると前方に見えてくるのが丹生登山口で、前には数台分の駐車場がある。



登山前に

9:00上丹生登山口〓10:14〜11:05七七頭ヶ岳(往復10分瑠璃池含む)〓11:54菅並登山口〓12:35上丹生登山口

 『七七頭ヶ岳観音参道』の石柱がある丹生登山口。気温は21度前後で雨が降っている。湿度が高いので雨具を着る気になれずに、傘を差して登ることにする。
高時川沿いの植林内を歩き、左折すると雑木林のジグザグの急な登りになる。速乾性の衣服だが、雨・雫と汗で直ぐに濡れ雑巾状態である。
標高340m辺りでやっと緩やかになるが、山頂への尾根に取り付くと、再び急な登りになる。眼下に上丹生、摺墨の集落が見える場所で少休止する。
 
 見覚えのある大木が現れて「この山。以前に登ってないか?」と細君に聞くと「こんな雰囲気の山、湖北の山にはよくある」と。私も納得してしまう。
雨が止んだようだ。雫が落ちてくるが傘を差している腕がだるい。ずぶ濡れなので、気にせずに傘をしまう。
雨上がりの美しい緑が観られるのは、山馬鹿夫婦の特典であるが、服を着てサウナに入ったような体験も特典のようだ?

 見覚えのあるブナの大木が現れると、「何処かの山で、こんな雰囲気の場所があったのだが?」。思い出せないので頭の中がおかしくなる。
ブナの木の近くでいい香りがしてくる。今日の目的だったササユリが咲いていた。昨年は見られなかったのでひとしお嬉しかった。


上丹生登山口

低山ながら辛い登りが続く。

つかの間の緩やかな道。

眼下に上丹生集落

ブナ

ブナ。いい香りがしてくる。

 ブナの大木から10分ほどで、ガスのかかる杉木立に観音堂がある七七頭ヶ岳頂上に辿り着くと、ササユリが迎えてくれる。
リュックを下ろさず、山頂を直進して直ぐ右折(直進は三角点)するとブナ林になりどんどんと下って行く。
 騙された気持ちになる名前負けする瑠璃池だったが、途中のブナ林は必見の価値がある。
山頂に戻り食事をする。雨を予想していたので、立って食事ができるように、オニギリだけだ。



お堂横に咲いていたササユリ


瑠璃池への途中にあるブナ林

水溜りの瑠璃池。
立ち寄るほどの価値は・・?
ヤマボウシ

【菅並へ下山】

 お堂の裏より菅並へ下山するとブナ林になるが、急な下りで滑りやすい。更に急坂になった二次林の尾根道から杉の大木のある谷間に下りてくると堰堤があり、樹間からは菅並集落が見える。
菅並登山口に下りてくる。横手の墓地と登山口の標示を見て「この山、以前に登っている」と確信。
やっと思い出した。下山時に間違って、北の尾根に入り込んだのを思い出すが、山頂と瑠璃池が何故か記憶にない。


雰囲気の良いブナ林

滑らないように。しかし2回も。

大杉のある谷間に下りてくる。


堰堤、そして集落の屋根が見えてくる。ヤマアジサイ

菅並登山口

汗を拭う。

トンネルを2ツ抜ける。

八田部橋。登山口に停めた車。

コマツナギ
1回目の時は、あまり良い印象は残っていなかったようだが、今回は雨のお陰で樹林内は鮮やかな濃い緑で美しく、ササユリと共に絶対に忘れられない山になった。

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