平成21年4月12日 三嶺(みうね)1893m

年度別

 以前、剣山から見た三峰、三角錐の山頂は剣山山系の西の主峰に相応しい山だと思った。二百名山でもあり、何時かは登ろうと。そして今回、ETC割引を利用して登ることにする。

2時半に枚方を出発、高速道路(都市圏深夜早朝割引)を利用して、鳴門ICで下りて国道11号線を南下し、高松自動車道(通勤割引)に入る。
美馬ICから国道438線を約50km走ると、剣山登山口の見ノ越に着き、右折して祖谷川沿いの国道439号線を下っていく。約18kmの道程を約30分かけ名頃に7時に着く。

行き 272km 帰り 306km
中国道⇔山陽道⇔神戸淡路鳴門自動車道 池田IC〜鳴門IC 1750円 鳴門IC〜中国吹田IC 2050円
徳島自動車道 高松IC〜美馬IC 750円 井川IC〜徳島IC 1000円
ガソリン代 37リットル 3900円

周辺地図

剣山・見ノ越からの三嶺
7:46名頃・三嶺登山口駐車場〓8:20登山口〓9:10〜15ダケモミの丘〓10:20〜11:07三嶺〓11:24避難小屋〓12:20ダケモミの丘〓13:08登山口〓13:45駐車場

 道標『三嶺登山口』を見て、左折して橋を渡るとトイレ付きの立派な三嶺登山口駐車場があった。私たちが、一番早い入山者だと思っていたが3台の車が止まっていた(避難小屋泊まりの登山者の車だった。御来光が見られたらしい)。
準備をして出発するが、ここで間違って近道だと思って、駐車場横の土手を上がり四ツ小屋谷の林道を歩いてしまう。間違いを認めるのに時間がかかり20分ほどロスする。
 今度は平尾谷川の三嶺林道の標示を確認してから歩く。17分ほど歩くとヘアピンカーブがある。ここにはテープが巻いてあり谷沿いに山道(下山時に利用すると距離と時間の短縮になった)があったが、ガイド本では2つ目のヘヤピン(実際は3つ目)が登山口とあったので林道を歩く。
2つ目を過ぎて、少々うんざりする頃にカーブミラーがある地点で、先ほどの山道と合流し、100mほど先で、登山口のある3つ目のヘアピンに着く(道標によると、更に林道終点まで歩いても山頂を目指すことができるようだ)。
 登山口からは潅木の急登となる。やがて原生林になり緩やかになる。支谷を数個横切りながら登って行くと、深く落ち込んだ支谷に突き当たる。ここで向きを南の独立峰1517m方向に変えて急な道になる。

無事下山
名頃駐車場

三嶺林道入口

登山口・急登

涸谷を横切り暫くは緩やかな登り。

シラビソ(別名シラベ)かな?

朽ちた大木。

P1517への急な登りが続く。

植生が変わってくる。

 大木が多くなると山斜面の道を細かなジグザグ道で登るようになる。ウラジロモミ(別名ダケモミ)の林に入るとダケモミの丘と云われる稜線に辿り着く。
稜線を東に行けば1517m独立峰で林道終点に出られるようだ。
薄暗いダケモミの丘を歩く。GPSの軌跡が正確に機能していない。それだけ密度が高い林なのか。
 登りに転じると樹間から三峰の岸壁が見え、山頂への最後の登りにトライする。ヤセ尾根を過ぎるとダケカンバが自生する明るい山斜面の道になる。
やがて、岩場の道となって、ミヤマクマザサが覆い茂るようになると展望が広がる。頭上には山頂の岩壁が見え、剣山からの稜線が見渡せる。早く山頂に立ちたいが、久しぶりに高所の登りで空気の薄さを感じ荒い息遣いになる。


ダケモミの丘と云われる稜線に着く。
林道終点からの登山口分岐でもある。

ウラジロモミとシラビソの林。

シラビソ(別名シラベ)
宴Eラジロモミ(別名ダケモミ)


見えた三嶺の岩壁

山頂への登りになる。

針葉樹林もここまで。山斜面の道になる。

ダケカンバに変わる。

ササ原になる

振り返れば剣山を遠望。 眼下にダケモミの丘。

【三峰山頂】

 山頂直下の鞍部に辿り着くと池があった(信仰の山だったら池にも名前があるだろうが)。
左折して、ヤセ尾根を伝って三峰頂上に立つと、360度のササ原に素晴らしい展望が私たちの前に広がっていた。
西には西熊山・天狗塚から牛の背へと連なる山稜草原は美しい。瀬戸内海・太平洋は霞んで見えないが、大満足。
展望とウグイスの囀りを聞きながらゆっくりと食事する。
ヒュッテにも寄って、室内を見学すると奇麗だった。夕日と御来光を望むにはいいポイントだ。
いつまでも眺めていたい風景だが、ここは四国。帰りのドライブを思うと現実に戻ってしまう。


三嶺ヒュッテ分岐にあった池。山頂へ。

ヒュッテと池

やっと三嶺頂上が見えた。 丸坊主のコメツツジ。

剣山方面。

北方面 山名は全く分からず。

剣山方面

東方面

南方面  剣山からの縦走尾根

西方面

北方面

三嶺ヒュッテ

ヒュッテからの山頂を見納め下山

 往路を戻る。5組(15人ほど)の登山者と出会って、無事に下山する。
展望には恵まれたが、山野草は時季が悪く、林道付近に少し咲いていただけだった。


登山口から林道を100mほど下って山道に。


再び林道に出る。

シロバナネコノメソウ

花を捜すが・・。

イワボタン

ミツマタ

 登山道は、以前の大雨によって、荒れたと思われる個所はあったが、しっかりと整備されていて、危険箇所はなかった。テープも多く巻いてあるので迷うような箇所はなかったが、山頂付近の岩場では滑らないように注意。



 折角、遠い地まで来たので、かずら橋、大歩危・小歩危経由で帰宅する。
淡路島内のSAで軽く食事して、毎度のことだが、宝塚付近で1時間ほどの渋滞に疲れ果てる。
自宅近くのスーパーで割引シールが張られた寿司を買ってから20:50に帰宅する。


祖谷のかずら橋

大歩危

大歩危

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