平成21年3月29日 鈴鹿・高室山818m 倉骨山756m 丸山

年度別

 週間天気予報が微妙に変わり、一喜一憂しながら週末になる。傘マークはなくなったが、寒気の影響で曇り空のようだ。雨が降らなければ良しである。
 前から気になっていた展望の良い高室山に登ることにする。最近まで、南後谷から巡視路を利用して登り、途中より林道を歩く往復コースしか知らなかったので、敬遠していたが、図書館で借りた本で、佐目から登り周回できることを知る。

国道307号線を走り、多賀大社前で右折して306号線へ。佐目の集落を過ぎ、佐目トンネル手前のトイレのある広い駐車場に着く。枚方から104km

周辺地図

7:20佐目トンネル手前駐車場〓7:23登山口〓8:45林道出合〓9:04〜10高室山〓9:24〜37倉骨山〓9:52〜10:50高室山〓11:05林道出合〓11林道二俣〓11:32丸山【迷う】〓12:03林道二俣〓12:18巡視路入口〓30鉄塔下〓13:05南後谷配水地〓13:50佐目トンネル手前駐車場

駐車場から十数段の石段を登り直ぐに左折、百mほど平坦な道を歩くと十二相神社から上がって来る山道と出合う。ここが登山口で尾根に取り付く。
植林内の道はテープもあり分かり易い。二次林に変わるとカタクリが少し群生していたが曇り空と早朝のため閉じていた。左が植林の尾根道を登る(尾根上は自然林が多い)。右の犬上川を挟み、砕石場からは休日なのに騒音が聞こえてくる。
 折角、登ったのに急な下りが待ち受けていた。しかし、ここからは前方の展望が広がり、なだらかな三つの峰が見える。中央に見えるのが高室山だと思えるのだが?
鞍部まで下り登り返すと、背後に佐目の集落が見えるようになる。石灰岩が露出する自然林の尾根道になると右に茶野・鈴ヶ岳方面が望める気持ち良い尾根になる。
やがてササが現れるようになるが、藪漕ぎをするほどのササではなくなっていた。
 コブを越すと林道出合だった。林道を数メートル歩いて山に入る。未だ若い桧林の道を登ると琵琶湖方面が望まれた。やがて尾根も分からなくなり、自然林との境目の山腹を北へ巻いてから、東に向きを変えて、滑り易い山斜面を登ると、カヤトの草原になる。しかしカヤトは全て倒れており登山道を隠すが、ここまでくると山頂は直ぐだ。


トイレのある駐車場

登山口

カタクリ


登ってきたのに急な下りがあった。

眼下に佐目集落と国道306号線

石灰岩が露出する尾根道になる。
茶野・鈴ヶ岳方面
雰囲気の良い尾根道

林道出合

【高室山・倉骨山】

 遮るものは何もないカルスト台地の高室山頂上に立つ。山頂での宴会には早いので、東南東に見えている倉骨山にも登ることにする。
山頂のカヤトが道を隠すが、眼下に見える尾根を目当てに下る。カヤトを抜けると快適な尾根道になる。
15分ほどで、石灰岩が積み重なったカルスト台地の360度の展望が広がる倉骨山頂上に着く。が、道は更に延びており「違うのかな?」と思ったが山名板があった。高室山頂上まで戻り、山座同定をしながら質素な宴会をする。


広い高室山頂上。  琵琶湖方面

中央;三上山

赤坂山遠望  鉛琶湖に浮かぶ竹生島。 

琵琶湖  比良山地から野坂山地方面

左端;砕石場。登ってきた尾根。中央;八ツ尾山

倉骨山へ。

倉骨山へ。

倉骨山頂上からも雄大な景色が広がる。

石灰岩が積み重なった倉骨山頂上。

倉骨山から高室山に戻る途中で見つけた角。
高室山に戻り食事タイム。

【下山】

 下山、林道出合まで戻り林道を下ると林道は二俣になる。丸山に寄ることにして左の林道を歩く。目印のテープを気にしながら歩いていたが、気付かずに通り過ぎてしまって、右には登れる斜面がなくなってしまう。
丸山を諦めて引き返すことにすると、分岐点のテープを発見。植林内の見つけ難いテープを捜しながら北方向に登る。
 林道から5分程で展望のない丸山頂上があった。丸山から北の尾根を下ると、下山道の巡視路の鉄塔に出られるらしい。しかし途中で不安を感じて、引き返し林道から下ることにする。
 林道二俣まで戻り、もう一方の林道を下ると、初めて長靴スタイルのハイカーと出会う。更に下ると車が林道端に停まっていた。
小屋がある林道の分岐を直進すると、『火の用心』のプレートが林道の左右にあった。ここが巡視路入口になる。
左折して植林の山道に入る。小さな涸谷を渡ると、若杉林内の登りになる。仕事道もあって立ち止まることもあるが、右折して登りを選んだ。一箇所だけ『火の用心』のプレートのある地点では直進(右)の下り道を選ぶと、窪地の送電線下に出て、左折して鉄塔下に来る。
送電線下を下るとがあり、2つ目の鉄塔より左の植林内に入ると、直ぐに自然林になりジグザグに下るようになる。植林に変わってもうんざりする程、ジグザグ道を下ると小さな谷間に出て来て、南後谷配水地施設の裏手に出る。少し下ると休憩所とトイレがあり、上組・中組・下組を分かれた南後谷集落を眺めながら下ると、「猿には出会わなかったか?」と別々に地元の人から声を掛けられる。「5年ほど前にはいなかった猿が増えてからヒルが増えた」と云っていた。私は鹿が増えてヒルが増えたと思っていたのだが、猿も原因の一つだったとは・・。
歩くには丁度良い気温だったので、車道歩きが苦にならずに佐目へ下ることができた。


下山、よく滑る斜面。

林道出合。

林道二俣。丸山へ。

字にカーブする地点に丸山分岐があった。

標示がなければ通り過ぎてしまうかも。


巡視路入口

若杉の林内を登る。

鉄塔下に出てくる。次の鉄塔まで下る。

陣屋の祠

2ツ目の鉄塔からの展望

自然林のジグザグ道

植林ののジグザグ道

集落に下りて来る。

ワサビ

ミヤマキケマン

スズシロソウ

 曇り空ながら、展望大好きの私には満足できる山行だった。

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