平成21年3月15日 鈴鹿・能登ヶ峰760m 鹿の楽園

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周辺地図  

今週は、風邪で体調が良くない。鼻詰まりと咳き込みで、寝られない日々が続く。山は中止予定だったが、熱もないのに・・。寝ていたら腰が痛くなるし・・。
前夜、細君に「能登ヶ峰に行くぞ」と。元気のなかった細君だったが、俄然元気になる。私も空元気を出して準備、21時に床に就く。

昨年11月の御所平から田村川を挟んで、見えていた能登ヶ峰だが、印象に残る山ではなかった。鹿の楽園と云われる展望の良いササ原が広がるらしい。
頂上までは1時間少し、鹿の楽園までは緩やかな稜線歩きに思われる。これなら何とか登れそうだ。

 国道1号線の猪鼻交差点から県道507線を走る。上の平集落を過ぎたT字路を右折して黒滝へ。
集落に入ると左に黒滝公民館があり、公民館前に駐車する。
暖冬だと云われているのに昨日の冷え込みで、田村川を挟んで見える能登ヶ峰の東斜面上部は白くなっている。外の温度は氷点下、暖かい車内から出るのに躊躇する。外に出て、ゾクゾクする寒気を感じるようだったら中止にすることにして車外へ。

7:15黒滝公民館〓8:35能登ヶ峰〓8:45〜10:00鹿の楽園〓10:21ピーク696〓10:43田村川林道下り口〓11:24田村川林道出合〓12:20黒滝公民館前  歩行距離約9.7km 標高差約405m 

 黒滝公民館横が登山口で、小川に架かる橋を渡り、階段が終わると谷沿いの山斜面を西へ。やがて支尾根に出合い右折して支尾根道に取り付くと、山斜面の道になり右からの尾根に乗って、TVアンテナを過ぎる。ネットが張られた地点に来ると、東方面の展望の良くなり、南鈴鹿の山々を望む。
再び、杉林内の登りになる。雪道になった広い尾根道(主稜線)を、幾つかの尾根と合流して登って行くが、体調不良、あるいは積雪による往路下山になったときのために、しっかりと分岐を記憶しながら登る。
右からの尾根と合流して左折すると、鮎川からの登山道と合流し、杉に囲まれて展望のない能登ヶ峰に着く。


黒滝公民館横の登山口

静かだが好きになれない杉林

伐採地・ネット沿いに登る。

伐採地から望めた鈴鹿峠方面の山々;眼下に黒滝の集落。

いつの間にか主稜線を歩いていた。

鈴鹿の山を一座追加。何座登ったのだろう?

山頂から緩やかに下って行くと、今までの薄暗い杉林内とは、打って変わり、北西から北の展望が広がる。樹氷の美しい自然林を歩き鹿の楽園へ。
狭くなった尾根を過ぎると尾根は拡がり、ササ原にアセビの巨木が現れて鹿の楽園に入る(今日の風景なら入園料を支払っても良い)。琵琶湖方面から仙ヶ岳にかけての展望が広がる。また東斜面の崩壊したガレ場からは御所平・ベンケイ・高畑山方面が望まれた。楽園で鹿一頭を見るが撮影できず。
展望を楽しみながら、雑煮を食べるが、綿向山・御在所岳山頂のガスは切れないままだった。


杉林から抜けると私たちにも楽園だった。

あれが鹿の楽園かな?

【鹿の楽園だ】


アセビの巨木

アセビの巨木が群生する。 開きかけていた花。

仙ヶ岳望む。

ガレ場からの東方面の展望。

 初めての山で下山コースをどうするか迷った。予定では尾根を北東に歩き、田村川谷林道に下って戻る周回コースだが不安材料がある(雪によって道が分かり難い、広い稜線での分岐だと気付かない可能性がある)。
しかし、時間に余裕があるので、周回することにする。
 広いササ原を登り返すと自然林に入る。やがてアセビが多く自生するヤセ尾根のアップダウンになると雪の重みで枝は垂れ下がって歩き辛い。更に融け始めた雪は雫となって落ちてくる。樹に触れようならば大雨だ。
ヤセ尾根を過ぎると、広い尾根、細尾根を繰り返すが、道は右の尾根の端にあるようだ。しかし雫を避けて樹林の少ない左を選んで歩く。
偶々、見つけたP696のピークの標示を過ぎ、そろそろ分岐に注意しようと右の尾根端に移動するが、道は雪で隠れ、テープも見つけ難い。
今までと違って主稜線が左へ上がり、右斜面が広場になっている場所に出てくる。ここは、確認してから行動しようと踏み跡(踏み跡らしきはあったが、細君は認めず)とテープを捜すが見つからず。細君を残して広場を進むと杉が現れ、多くのテープと道標がある田村川林道下り口(分岐ではない)があった。


大ガレ;登り返すと鹿の楽園が終わる。

アセビのトンネル。雫が落ち、
リュックが枝に当たるとドサ

道は左にあるようだが・・。

P696付近。

P696で数輪開いていたアセビの花

 植林内を殆ど直線に急降下すると融けた雪で雨状態だ。雫がなくなると、今度は倒木などで踏み跡が薄くなり、とうとう道が分からなくなってしまう。ガイド本では左右の窪地に下りないようにして、下ると明瞭な尾根道になるらしいが(右寄りに下るべきだった)。仕方なく南東方向に下ると川の水音が大きくなって林道が樹間から見えるようになる。もう少しだが、ここが一番の難所で、足元の滑り易い斜面を注意して下ると緩やかになり田村川沿いの林道に出合う
林道を下ると、直ぐに岩壁があり、100mほど先に小川があった。ここにはタイガーロープがあり、林道からの登山口だった。ここで砂まみれになった靴を洗っていると、鹿の楽園と林道下り口で出会った若者が尾根から小川に下りて来るところだった。彼は2回目らしいが、間違わずに下山できたようだ。
 田村川の流れに沿って林道を歩き、駐車場に戻ってくる。


やっと見つけた林道下り口

上部は直線に急降下

道を失う。林道は見えているが。

林道に下りて一安心。

ここが下山口だった。

ルリソウ

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