平成21年3月8日 鈴鹿・茶野938m 鈴ヶ岳 1130m
先週、カルスト地形の藤原岳に登り、鈴鹿の良さを再認識する。そして今回も鈴鹿北部の雰囲気を味わうため茶野・鈴ヶ岳に登ることにする。 |
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7:40鞍掛橋登山口〓8:18鉄塔下〓9:10〜17桜峠〓9:38〜45茶野〓10:11桜峠〓10:40〜11:35鈴ヶ岳〓11:45〜50ヒルコバ〓13:15鞍掛橋登山口 |
鞍掛橋付近の路肩に駐車する。橋の脇にゲートのある御池谷林道は帰路になる。
登山口は林道入口から20mほど国道を下った小さな谷の右手にあり、関電巡視路用の標識『火の用心』のプレートがある地点より山に入るが、整備された明確な道ではなかった。
植林内のジグザグ道が、左の小さな谷と平行する尾根道になる。やがて二俣になった谷を丸太橋、もう一方は金網橋で渡り、大きく巻いて金網橋があった谷の上部に戻り谷を渡ると、『火の用心』のプレートがあった。ここで、伐採された杉枝が踏み跡を隠して道が分からなくなる。
尾根に取り付いて直登すると山腹の道になり、喘ぎながら登ると鉄塔が見えてくる。そして右手の窪地からの巡視路とも合流する(どうも丸太橋があった谷の上部に道があったようで、もう1ッ箇所ある鉄塔を省略して登ってきたようだ)。
鉄塔を過ぎると、右に曲がり山斜面を西方向へ、緩やかに登ると上部に岩壁が見えてくる。
なかなか高度を上げずに岩壁の端が横手に迫まってくると、岩壁には予想もしていなかったフクジュソウが咲いていた。岩場で思うように撮れず。
少し急な坂になった植林内の斜面をテープと『火の用心』のプレートを見つけて登る。やがてジグザグ道の急坂になり、高度を上げると伐採された送電線下に出て、頭上に見える鉄塔を目指す。
帰路の御池谷林道 |
登山口の巡視路 |
左の小さな谷沿いに尾根を登る。 |
金網の橋 |
ここで道を失う |
⇔岩壁に咲いていたフクジュソウ |
鉄塔下の桜峠に着く。振り返ると白く輝く山が・・。曇り空で期待していなかった展望だったので、目を疑う。雲ではなく白銀の白山だった。更に乗鞍岳・御嶽山までも望まれて、分かり難かった巡視路での鬱憤を一気に晴らしてくれた。
広い尾根を西に向かい茶野へ。2ツピークを越すと草原が広がり、南の鈴鹿の山々が望まれ、左に回りこんだ先に茶野が見える。
鉄塔下の桜峠。 |
展望のよい桜峠だ。 |
茶野へ |
2つ目のピーク。 |
展望の良い草原。 |
【茶野にて】
広い台地状の茶野頂上に着く。場所を移動しながら大パノラマを楽しむ。琵琶湖・伊吹山・養老山、そして茶野を取り巻く鈴鹿の山々。まるで茶野が鈴鹿を代表する山のような錯覚を覚え、私たちだけで独占している贅沢は最高に爽快だ。
遠望; 乗鞍岳 御嶽山 |
白く輝く白山。 |
乗鞍岳・御嶽山 |
琵琶湖と比良山 左;蓬莱山 中央;武奈ヶ岳 |
【鈴ヶ岳へ】
桜峠まで戻り、鈴ヶ岳へ。山腹にある鉄塔を過ぎると、残雪が多くなり尾根は広くなる。お互いに登り易そうな箇所を選んで古木と石灰岩がある樹林を登る。
石垣が積まれた反射板跡があった。「ここで、テント泊もいいだろな〜」と。テントも持ってないのに思う。
登りきると石灰岩と潅木の台地状になった鈴ヶ岳頂上に着く。御嶽山方面は霞んできたが、樹間から見える白山・荒島岳は更に美しく輝いていた。
青空と無風の山頂で、のんびりと食事をする。
登り応えのある鈴ヶ岳だ。 |
霊仙山・伊吹山 |
気持ち良い尾根歩き。 |
反射板跡 |
【鈴ヶ岳】
鈴ヶ岳頂上 |
奥越の山を見ながら食事する。 |
⇔百名山の三山 雪のない伊吹山は迫力がない。 |
荒島岳と白山 |
鈴ヶ岳より下山。 |
鈴北岳 御池岳を望む |
鈴ヶ岳から南東方向に下ると雪はないが、よく滑る斜面に難儀しながら下る。
広い鞍部のヒルコバに着くと御池谷から登って来た7〜8人グループが休憩していた。初めて出会ったハイカーで御池岳を目指すらしい。
ヒルコバから御池谷を下る。道の迷いもなく楽だと思っていたが、思っていたより雪がある。今回もアイゼンを持参していない。少々滑るがアイゼンがなくても下りられそうだ。適度に滑り落ちるのを楽しみながら谷間から見える白山を見納めに下る。
狭い谷間になれば雪がなくなるだろうと思っていたが、意外と積もっていた。石灰岩を覆う雪に、足の置き場を間違うと大きく穴が出来て下は空洞。谷中を歩くと大きな壺足を作り、細君を引っ張り出すことも。私も岩間に靴が挟まり抜け出すのに苦労する。
やっと雪がなくなり、数箇所で右からの支谷と合流。谷が左にカーブすると堰堤が現れ、左岸が林道となると数箇所で崩落箇所があるが、鞍掛橋は直ぐだった。
滑り易い斜面を下りヒルコバへ。 |
ヒルコバ |
御池谷を下る。 |
壺足連続の地点 |
絶対に雪上は駄目 |
雪のない季節に登ってみたい谷だ。 |
鞍掛峠からの下山はこの林道を利用。 |
朝のスタート地点鞍掛橋に戻ってくる。 |
予定では鈴北岳から鞍掛峠経由だったが、夕食を息子とするため、コース変更をして早めに帰宅することになったが、新たな鈴鹿の山を知り、鈴鹿の奥深さを感じる。