平成21年1月25日 G綿向山1110m イハイガ岳 964m
毎年恒例となった綿向山の樹氷を観に行くことにする。更に天候と雪の状態が良ければイハイガ岳までピストンすることにして、ワカンを持たずに出発する。 |
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7:15御幸橋駐車場〓7:32登山口(ヒズミ谷出合小屋)〓8:23三合目・あざみ小舎〓38五合目・小屋〓8:56七合目・行場コル〓9:24〜28綿向山〓10:28〜32イハイガ岳〓11:17〜12:12食事〓12:30〜35綿向山〓13:52駐車場 GPSのよる歩行距離12、77km |
駐車場から西明寺川左岸を歩き登山口のヒズミ谷出合小屋に着く。金属製の橋を渡り植林内のつづら坂を登る。7回目の折り返しが一合目、12回目の折り返しが二合目で身体が温まってきたので上着を脱ぐ。16回目を折り返すと三合目で林道に出合う。少し林道を歩いてから再び山に入ると、何故かここだけが自然林のあざみ小舎に着く。ここでアイゼンを付ける。気温は−6℃だが、風がないためか、手がかじかむことなくスムーズに装着できて嬉しかった。
五合目小屋に着くと琵琶湖の展望が良く、対岸の比良山地も見えている。五合目から七合目の行者コルまでは山斜面の直線の道になる。
ブナ林が広がる七合目の行者コルに着くと、ブナの樹氷は今一だが山頂直下では期待できそうに思える。
再び服を着込み、冬道の尾根を登るとブナ・リョウブ林の樹氷が美しくなっていくがガスの中に入ってしまう。
しかし、雪は締まった状態なので、アイゼンを付けていると全く滑らずに今までで最も楽に登ることができた。
ヒズミ谷出合小屋 |
あざみ小舎(−6℃) |
五合目小屋(小屋内−4、5℃) |
五合目小屋からの展望 |
七合目の行者コル |
七合目のブナ林 |
冬道のリョウブの林。 |
冬道のブナ林。 |
【綿向山頂上】
イハイガ岳分岐に着くと山頂は直ぐだった。しかしガスの綿向山頂上からは、肉眼でも太陽を見ることができ、時々白倉谷が見える程度で、三合目で抜れた男性のみが展望待ちだった。
穏やかな風の上、雪の状態も良いので、山頂からの展望は下山時に期待して、イハイガ岳まで往復することにする。
山頂を踏んだ時間が悪かったようだ。 |
【イハイガ岳へ】
イハイガ分岐まで戻り、右の稜線に入ると、夜間に積もった雪で踏み跡がなくなり兎の足跡だけが点々とある。
雪庇に気をつけて、竜王山分岐を過ぎ広い雪原になると、細君は視界が悪いので稜線から外れないかと心配そうだ。地図を見ても外すような支尾根はないのだが。
振り返れば綿向山頂上のガスが切れ始める。急いで写真を撮るが、慌てなくても天気は良くなってきていた。
始めは、どのピークがイハイガ岳か分からなかったが、高度を下げると「あれと、ちゃうか?」と。稜線が狭まると確信となる。
シャクナゲが自生するピークに立つと、威風堂々としたイハイガ岳が眼前に立ちはだかる。
登り易そうな斜面を選んで登るとアイゼンが抜群に効いて滑らず、坪足もなし。
雪庇に注意して。 |
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竜王山分岐付近 |
ガスで不安がる細君。 |
青空だ! |
雨乞岳と鎌ヶ岳(右奥) |
↓印イハイガ岳。タイジョウ・イブネ方面 |
イハイガ岳が近づくとヤセ尾根になる。 |
間近に迫ったイハイガ岳 |
白倉谷と仙ヶ岳等の南鈴鹿の山々 |
【イハイガ岳頂上】
狭いイハイガ岳頂上だった。歩いてきた稜線を振り返ると人影はない。ここで食事をしても良かったが、天気が良くなってきたので、雪の緩みを心配して適当な地点まで戻ってから食事することに。
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【大パノラマの稜線を歩き綿向山へ】
帰りは360度の大パノラマだった。足跡は私たちだけだったが、単独の男性2人と出会う。広い雪原まで戻って雪の割れ目の地面が見える箇所で、鏡開き(真空パック)のお餅を雑煮にして食べる。
静かだった雪原は、食事場所に良いので綿向山からの多くのハイカーが来た。二人の女性が近寄ってくる。私には分からなかったが(細君は直ぐ分かった)、その一人が以前(H19.7,15)、交野山で出会った寝屋川市の女性だった。電車とバスを乗り継いで来たらしい。
食事しながら山談義に話が弾む。帰りは私の車で帰ることにする。
イハイガ岳 イブネ 雨乞岳 |
雪の割れ目に座り食事。 |
再会した寝屋川市の女性。 |
食事付近より鈴鹿の北方面 |
広い雪原で食事をするハイカー |
前;霊仙山 奥;伊吹山 |
竜王山分岐付近からの綿向山 |
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食後、綿向山に戻ると凄い人人・・。樹氷も落ちずに迎えてくれたが、風景だけを撮ることができないほどの人出だ。 やはり樹氷と展望には青空が一番だ。すっきりした気分で往路を下る。 |
綿向山頂上からの雨乞岳と鎌ヶ岳 |
未だ緩んでいなかった雪。 |